麺処 遊 東京・鶯谷 ※閉店 ※蕨店はこちら





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雨そぼ降るなか松戸駅周辺と有楽町に所用があって出掛けた日で、ちょっとしたきっかけがあって既に二度ほど訪れたこちらへ有楽町某店の後の連食となるが立ち寄る事にした。

そんなわけでJR鴬谷駅の上野寄り改札を出てこちらへやって来た。

5年前に王子の中華そば屋伊藤の長男の方が創業したお店で、一昨年は伊藤店主の次男の方が赤羽に伊藤の支店をオープンさせたが、こちらの支店もまたその年に蕨店をオープンさせている。

特に何にするか決めずやって来た。見ると店頭には平日限定の背脂煮干醤油ら〜めんに土日限定の重厚煮干そば、期間限定冷たいピリ辛つけ麺の案内があり、そんなインフォを眺めながら入店。

入口上のビニールシートに店名が以前と違って表記されており、また外に置かれていた券売機が、やはり防犯上好ましくないのか今回来て見ると厨房前の店内に置かれていた。

そこで平日限定の背脂煮干醤油ら〜めんを選んで、出て来たチケットを目の前におられた店長さんに手渡した。今回の限定は一見二郎風のようで、麺増し・野菜増し・脂増しが無料らしく、連食だけにためらったがビジュアル性を考えて野菜増しだけお願いする事にした。

以前と違う方だったのでさりげなくお聞きして見ると、こちらの店主は蕨店に普段おられるのだそう。こちらを任された店長さんは、店主と中学時代以来のご友人だそう。程なく到着。

やはり二郎風で、店長さんにそう言うと味わいは違うそうで、口にして見れば確かに某凪のような豚骨煮干しと違って鶏煮干しも相俟って伊藤系らしい味わいがたまらないものと言えた。

とは言えスープの多いラーメンだけにモヤシと背脂もあって、今までのスープの少ない伊藤系のようなラーメンから抜け出た風情があって、その何処にもないような新鮮な感覚が味わえて素敵だった。

三河屋製麺のツルンとした平打ち系の中太麺もいい風合いで、肉の塊もまた美味しいものだった。気がつけば完食。通常麺量でも200gだそうで、麺増しにすると300gになるらしい。

ところで最近になって時間を弄ぶ時だけ某ケータイゲームにハマっている私で、つい先日実は偶然にもこちらの店長さんとゲームの中で仲間同志となった事があった。

それがきっかけだったわけだが、店名が「遊」だけに正しくゲームの中で出会うのも自然な成り行きだったのかも知れない。いや、なかなか実に良かった。

(左フォト) 平日限定背脂煮干醤油ら〜めん/店頭外観 (2011.06.02)

 
 麺処 遊 (ゆう) 鴬谷店   ※下記データ(2011.6.2)情報更新

 住所:東京都台東区根岸1-3-20  TEL080-6672-7111  定休日:不定休

 営業時間:11:30〜20:00※土曜日曜祝日〜17:30※材料が無くなり次第終了

 アクセス:JR山手線鴬谷駅南口下車。左手に歩いて階段を降りて少し歩いた左側。


春霞が浮かぶ大空は、さほど青くは無いものの、柔らかい陽の降り注ぐ、四月半ばの日曜日だった。

先日社内の方が、こちらへ行かれた事を聞き、そう言えばまた訪問して見たいなと心が動いた本日であった。幸いこちらは人気店でも、無休で日曜日も営業している。

秋田の片田舎で営む人気ラーメン店主の、暖簾分けで都内で営業する中華そば屋伊藤の店主はその弟さんで、その弟さんの息子さんが営業するラーメン店がこちらだ。

都内所用の前に、秋葉原駅で山手線に乗り換え、鴬谷駅南改札口へ降り立った。小さいロータリーがあり、その奥の道路をまた左側へ進んで行った。

陸橋から下を見下ろせば、常磐線の線路から京浜東北線の線路まで、多くの電車が行き交う場所で、子供の頃は、もっと日暮里寄りの陸橋の上でカメラを構え、よく20系ブルートレインや、当時こだま形特急電車だった、「とき」や「あさま」を撮影したものだった。

そんな陸橋を抜けて階段を降りると、煮干しの香りがフワリと来て、こちらの店頭が目の前に現れた。開店数分前でシャッターが、半開きになっている。

オープンした頃に来た時は、全く店名が無い店頭だったが、現在は暖簾に店名が書かれてあり、その頃よりは判り易くなっていた。

しかし、それでも暖簾以外には店名が無く、相変わらずお店のインフォメーションや、ラーメン等とあるノボリも無い状態で、こちららしく、その潔さが好きになれた店頭だった。ほんの少しだけ待つと、直ぐにシャッターが開き、それが開店の合い図となった。

外にある小型の券売機で、最近訪問している方のネット情報を参考にもして、考えて決めていた中華そば600円と肉飯400円のボタンを連打した。

券売機を見ると、つけそばや正油らーめんのメニューも並んでいて、ねぎ増しや海苔増しボタンの他にも、「スープ増し」ボタン100円があり、スープが少ない特徴を持つ伊藤系らしかった。

本日の一番客として入り、券を店主に挨拶しながら手渡した。それから壁際入り口寄りのカウンター席に腰掛ける。

待ち客は周辺にいなかったものの、数分もすると何処からともなく後続客が現われ、あっと言う間に六人座ればいっぱいの、狭い店内が満員御礼となった。

ふと中から外を見ると、左手に三河屋製麺さんの麺箱が、目立たない場所に山積みされていた。冷水タンクには麦茶が入り、これは嬉しいサービスだった。程なく到着。

本日店主が作る一杯目で、気合いもその分入っているだろうし、ゲン担ぎも良い感じ。

おお、何処とも違う伊藤系独特の、煮干し際立つスープの香りが鼻孔を襲う。肉飯もプルプル揺れる肉が、ご飯の上にシコタマ乗っていて、こっちも美味そうだ。それではと行かせて貰えば、いやいやいやいや、もうもうもうもう、美味い美味い美味い美味い美味い。

麺の表面はややカタメで、ざらつき感があり、まるで蕎麦の様な感覚に近い、中細やや太ストレートの麺で、それに煮干し迸る濃厚スープが絡んで、たまらない極上で王道を貫く個性のカタマリが、口内で龍の如く暴れ出すよう。

ところが不思議な程に、これが一度でヤミツキにさせる説得力があるもので、誰もがその世界へ、アッと言う間に引きずり込まれてしまうよう。

そんな力強さを合わせ持っていた。それが以前の当初に較べ、更に進化した感があり、シャープな立ち上がり感が小気味良かった。

肉丼も、これまた見た目以上に素晴らしく、400円と言う価格設定に敬遠する方が居るかも知れないが、これがひとたび食らえば、誰もが価格以上の内容に驚くに違いない。

前半の途中から中華そばの煮干しスープを、少量だけこちらにも掛けて食したが、これがまた成る程かなり大正解だった。

スープが少ない分、もう終わり?と言う感じで、気が付けば完食だった。その怒涛の美味さに、唯々感動に酔いしれた一杯だった。

(左フォト) 中華そば/肉飯/券売機のボタン/店頭の暖簾 (2009.04.12)


北区豊島にある「伊藤」店主の息子さんが、鴬谷駅近くにお店を開いたらしいと知り、まずお父さんのラーメンを食して、王子駅近くで一服した後、電車に乗って鴬谷駅南口に降り立つ。お店は大変に判り易い場所にあったが、これが大変に判りにくい店頭で店看板が無い。既におそるべしと言うしか無かった。

中へ入ると券売機に促され、ボタンの中から、肉中華そば(中)850円を選び、先客ゼロの店内のカウンタ席に腰を降ろした。

暖簾が無い事を投げ掛けると、買うお金が無いとの事だったが、店名を表示しない事にこだわりがある様にも感じられた。何れにせよ、伊藤と較べてどうか、が気になる所。

お父さんのお兄さんの所で、以前修行した事もあったそう。カウンタと厨房の間には、すだれが掛かって見えない様にしてある。

後続客が続き、にわかに盛況になって行く店内。程なく到着。

おお、ほぼ伊藤の中華そば。やつぱりこれは、旨い旨い旨い旨い旨い旨い。しかし厳密に言うと、これがなるほど違う。まずスープは煮干しの苦みがお父さんの方が強く、こちらはそれを抑えている。

その分多少透明なスープで、それで独特な甘味料が半歩前に出ていた。そして麺は微妙に柔らか目で、どちらかと言えば周辺の風土に合わせた感じなのか。肉は、現代風煮豚で、これも良かった。

値段設定は、食べて見ると、それほど高い事は無い。気が付けば完食。いやいや、これぞ親子鷹、若干のシフトの違いがあるものの、どちらも旨いラーメンだった。おそるべし。

(左フォト) 肉中華そば(中) (2006.10.03)


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