中国麺飯 勇 千葉・松戸 ※閉店





トーマス・マックナイトが描いた、石畳のある早朝の港町に広がる淡い青色の空のように、何処までも澄んだ光りに包まれていた九月下旬金曜日の朝だった。

そんな今日は松戸駅界隈で営業として早めに来て、いつもより早く午前中から営業をしてみた。それを一段落させてから、こちらに入ってランチを済ませる事にした。

二年前に松戸駅から少しだけ離れた場所にオープンした、装飾が艶やかな担々麺がウリのお店だ。随分前からこちらも気になっていたお店の一つで、某氏のブログに紹介されたのがきっかけで、出掛けて見る事にした次第であった。

北京料理店に台湾料理店などで修行されているそうで、お若いのに幅広くアジアンテイストな料理に精通されていそうな店主のよう。

午前11時過ぎに店頭を横切った時には準備中でドアが半開きになっていたが、開店五分前に入店の為に店頭へ立つと、ドアがきちんと閉められ営業中の札が掛かっていた。

ラーメン店にとって開店時間とは単なる目安である場合が多い。

もちろんぴったりと判を押したように開ける店も少なくないが、ややもすると1分前後に始まったり、ともすればこちらのように五分程早く始まったりする。

場合によっては開店時間が過ぎて10分弱程してから、おもむろに暖簾を掛けておられていた時もあったりして、そこはあまり神経質にならない方がいい。

さて店内に入ると店主がおられ、その横には奥さんらしき方もおられ、その前の六人前後が座れるカウンター席があった。その右寄りに腰掛け、メニューから四川担々勇麺とも案内されたいた、特製白胡麻担々麺をお願いした。

すると小ライスが無料で付けられるそうで、そこはもちろんそれをお願いした。そこに奥さんが絶妙な間合いで冷水が入ったコップとオシボリを、すっと目の前のカウンターテーブルに置いてくれた。

開店したばかりで先客がゼロだった事もあり、ラーメンの食べ歩きをしていてそれをネットで紹介している旨もお伝えした。程なく到着。

おお、何という華麗にして且つ繊細な表現力のある、ビジュアル性を保つ担々麺な事だろう。まるですべからくして飾っている風情に、それは圧倒されるものがあった。

胡麻スープの表面には十分な量のラー油が浮いていて、複雑な持ち合いで赤橙色の光りを放っていた。その中央には極細切りの白ネギと紫ネギが盛られ、そこにパクチーと糸唐辛子があしらわれており、何ともカラフルにしてコントラストが美しい担々麺がやって来た。

それではと行かせて貰えば、それはもういやいやいやいや、美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い。何とスーラータンメンのように、酸味が伴う胡麻風味の担々麺だ。

その酸味は強からず弱からず、クドからず少なからずの、これ以上は無いと思える位のバランスで、それ故にその後ろにある膨よかな旨みが絶え間無く感じられ、中細麺がそんな中でスープと同化しており、麺が名脇役を演じている所も見逃せない。製麺所は西山製麺だそう。

パクチーの量も適度で気が付けば麺が消え、付いて来たライスをスープに入れて口にすれば、油も殆ど浮いていない事もあり、美味しいスープをストレートに楽しめる事が出来た。

何ともアジアンテイストな感じで、トロピカルムードさえ漂っていた。他の麺メニューや飯類メニューも、そんな雰囲気の中で楽しめそうだった。

スープも最後の一滴まで飲み干せ、そんな頃にはさりげなくライチ茶が振る舞われ、オシボリからここまで完璧なもてなしとは、こんな事を言うのではないか。

駅からそう遠くなく目で楽しみ舌で楽しみながらも、千円以下でライスも付いて、これは良かった旨かったの四川担々勇麺であった。

(左フォト) 特製白胡麻担々麺(四川担々勇麺)/オシボリが来る/店舗外観 (2009.09.25)


 中国麺飯 -yung- 勇

 住所:千葉県松戸市根本6-4 TEL047-703-6911 定休日:不定休 営業時間:11:30〜23:00(LO)

 アクセス:JR常磐線松戸駅西口下車。ロータリーから垂直に延伸する車道を進んで行き、一つ目
       の信号十字路を右折して、300mほど進んで行った右側。徒歩およそ5分。



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