麺匠 八つ葉 千葉・公津の杜





ナイーヴな程に青白く透明な、快晴の大空に雲がたなびく。そして厳しい陽射しが、ドラマティックに街へ照り点ける、そんな大暑も過ぎた真夏の土曜日だった。

千葉・佐原で二年前にオープンして、気になりながらも遠方と言う事で未訪だったこちらが、最近になって公津の杜駅近くに移転して来たらしい。成田手前の駅周辺であれば行ける。

千葉名産と言えば落花生だが、そんなピーナツ油を使ったラーメンに、浅草開化楼のチーメンを利用したつけ麺もやっているらしい。そんな訳で気になる所となり、京成電車に飛び乗った休日の土曜日だった。

問題はピーナツ油のラーメンにするか、チーメンによるつけ麺にするか、だった。ピーナツ油を利用したチーメンのつけ麺が、発売されていればと願いつつ出発(おいおい)。

宗吾参道駅までは深い緑に包まれた、田園風景が広がる沿線一帯。その駅を出ると比較的距離のある、トンネルに電車は吸い込まれて行く。トンネルを出ると、そこは雪国ならぬ一大ニュータウンで、瀟洒な一戸建てが整然と並ぶ新興住宅街を突き抜け、半地下になっている公津の杜駅プラットホームに電車が滑り着いた。

駅の外へ出てふと振り返れば、立派な西洋風の駅舎があり、その向こうにはイトーヨーカドーも入る敷地の広い大規模ショッピングセンターで、人々が入って行く姿が見えた。

気温は周辺にアスファルトが少ない所為か、それ程の熱気を感じず、森から運ばれて来た様な涼やかな風が、街路樹の木々を軽く揺らしていた。信号のある交差点を一つ越えて行けば、こちらの店舗が見えて来る。店頭には駐車スペースがあり、また車を擦り抜けるようにして店頭に立つ。

ガラス越しに盛況な店内が見え、引き戸を開けて中へ入ろう・・・としたが、何故か引き戸が途中で止まり、擦り抜けるには厳しい幅。すると目の前のカウンター席に座っていた方が振り返り、障害物らしき物を動かしてくれて入店出来た。その方へお礼を言って入ると、ベンチシートの足がずれてしまった所為だった。

券売機を見れば、都合の良いピーナツ油を利用したチーメンのつけ麺はやはり無く、ここは千葉県人と開化楼ファンの立場のせめぎ合い(おいおい)。その結果、つけめんのボタンを押す私がいた(県民愛はどうした)。原因はきっと券売機隣りに、浅草開化楼の麺箱があったからに違いない(お店の所為にしない)。

さらに麦めし100円も気になったが、結局ミニチャーシュー丼200円のサブメニューボタンにタッチ。

ランチタイムの一番混み合う時間帯に来てしまった様で、先客の親子の若いお父さんに先を譲り受けて難無く着席出来たものの、しばしケータイで時間を潰している内に到着。

おお、つけめんもチャーシュー丼も、旨そうなビジュアル。チャーシューは、全て火で脂が解けており、ここがまず素晴らしい。ミニチャーシュー丼から手を付けると、そんなチャーシュー感に、しばしまったりと目尻が下がって頬にめし粒をつけながらみたいに、ドンブリ片手にそれを堪能した。

そしてチーメンを汁につけずに少し口にした後、魚粉が深く泳ぐ豚骨汁につけて食せば、もう旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。穂先メンマの味付け良く、関東的な豚骨感に魚粉感よろしく、浅草開化楼の麺もあって、都心新鋭つけめん専門店には負けてはいない風情があり、周辺にお住まいの方には、充分に楽しめる訴求力がこちらには顕在していた。

麺が消えてスープ割りをお願いすれば、余分な汁を捨てそれを補うかの様に刻んだチャーシュー等が足され、とても満足感が高いスープ割りを楽しめた。気が付けば完食。

夜はスープが残れば10時まで。公式ブログサイトあり。公津の杜と言う地名を見て、最近テレビで神津善行ファミリーを見ていない事に気付いた、今日この頃だった(おいおい)。いや、良かった。


(左フォト) つけめん(麺・汁)/ミニチャーシュー丼 (2008.07.26)


 麺匠 八つ葉 (めんしょう やつば) ※公式ブログサイトはこちら

 住所:千葉県成田市公津の杜1-2-12     定休日:月曜日

 営業時間:11:30〜15:00/18:00〜22:00※スープ終了次第閉店

 アクセス:京成電鉄本線公津の杜駅北口下車。成田寄りの並木通りに出てそこを左へ進み、
       宗吾街道十字路手前左側。徒歩およそ三分。


     
券売機横の麺箱が、つけ麺の存在を顕示 周辺には大規模ショッピングセンター。   洋風な京成電鉄本線公津の杜駅舎。 店頭にパーキングがあるこだわり店。


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