支那そば八島 東京・日本橋兜町※閉店





朝方の雨も、地下鉄の茅場町駅から出ると止んでいて、寒さがひとしおだった、一月後半の休日の日曜日だった。

茅場町の勤務先を辞めて、既に三年近くになっていた。半年程度だったが、その間に茅場町周辺のラーメン店に通ったが、何店かは閉店してしまった。

あまり知られていない店舗も幾つかあり、ふと茅場町を歩いて見たくなった事もあり、幾つかの店舗の営業確認がてら、本日出掛ける事にした。

特に何処とは決めずに散歩していたが、こちらの店頭に立てば通常通り営業しており、そこはやはり素通りは出来ないお店で、風流な暖簾にも味がある、支那そばがウリのこちらへ入店する私だった。

麺が浅草開化楼になったと知って、一度来て以来のこちらだった。正午前もあり先客ゼロで、女性店主に御挨拶すると、覚えていてくれて嬉しい限りだった。カウンター席に腰掛けつつ、メニューリストから、ひんぎゃ塩ラーメン700円をお願いする。

現在の景気の話しになり、こちらの事をお聞きすると、暇な時はえらく暇だそうだが、混雑してくると人が人を呼び、とんでもなく忙しくなるそうで、その波がかなり大きいらしく、人を雇いたいにも出来ないそう。

食材の準備もその波が読めず、今日は混むだろうと多めに準備すればさっぱりだったり、大して来ないだろうと踏むと、大盛況で食材が足りなくなる事があるそう。そんな御苦労がある事は、ある程度は推察出来るが、大変なんだろうと思う。

ふと壁に貼ってある、インフォを幾つか眺めていると、「評判大人気、お持ち帰り出来ます、自家製大肉焼売、10個700円15個1050円、毎日限定3名様」と言うのを見つけた。

店主は、自ら自画自賛するタイプの方では無いから、さぞかし本当に売れているんだろうと気づき、思わずお持ち帰りで10個購入したいと追加オーダーをした。そんな頃、ラーメンが程なく到着。

おお、ふわりと出汁が香る、如何にもそそられる、支那そばのビジュアル。それではと行かせて貰えば、いやいやいや、もう美味い美味い美味い美味い美味い。

気品さえ感じる香味油に、コクの味わい深い塩スープが、浅草開化楼らしい麺の深みにマッチして、やはり入店して良かったと、思わせるものがドンブリの中にはあったラーメンだった。

焼売はお隣りに住む方にも好評らしく、よく買いに来るそう。常連さんがメニューの焼売を、持って帰りたいと言われた事をきっかけに、お持ち帰り販売も始めたらしい。休みの日曜日に、自宅で作っているそうで、まさしく自家製だった(笑)。

チャーシューも、自家製の様でとても美味しく、気が付けば完食だった。

精算時にその冷凍された焼売を受け取り、支払いを済ませてお店を後にした。いや、やはり、しみじみと旨い、支那そばだった。

(左フォト) ひんぎゃ塩ラーメン/店頭外観 (2009.01.24)







穏やかに晴れ渡る、既に11月も下旬の火曜日だった。こちらも、浅草開化楼の麺になったと知り、前勤務先の下車駅であり、高校を卒業して初めて就職した下車駅でもある、東京メトロ茅場町駅で降りて外に出る。

丁度ランチタイム真っ盛りで、駅に程近い坂本町公園では多くの周辺のサラリーマンが、良い天気もあり弁当を手に持ち箸で口にしていた。陽射しのまぶしい所為で、気温もほんわかな感じ。公園がこんなだからなのか、こちらは外に列が出来る事も無く、店内もそこそこ盛況だった。

店頭には、肉ワンタンメンが特別感謝50円割引とあったが、そこはやはり浅草開化楼の確認をして、あらかじめ決めていた塩つけをオーダー。程なく到着。

いやいやいや、もうもうもう、これは旨い旨い旨い旨い旨い旨い。細い麺だった所為か、浅草開化楼の色をやや感じなかったが、さすがコシで一度もクレームを受けた事がない浅草開化楼らしい麺。むしろつけ汁に台頭している風情さえ、感じてしまうから不思議。ごろごろと入っているチャーシューも相変わらず素敵だし、スープ割りも良かった。気が付けば完食。いや、旨かった。

(左フォト) 塩つけめん(汁・麺) (2006.11.21)


 支那そば 八島 (やしま)

 住所:東京都中央区日本橋兜町16-1  定休日:日曜日・祝日

 営業時間:11:00〜14:00/17:30〜22:30 ※売り切れまで ※土曜は15時で終了

 アクセス:東京メトロ日比谷線他茅場町駅5番出口下車。新大橋通りを八丁堀方面へ進んで
       行き、一つ目の信号がある交差点を右折して進んで行く。一つ目の信号がる交差点
       をさらに直進して行った程ない左側。首都高が走る新場橋の手前、徒歩およそ7分。

2005.07 夜限定・辛口麻婆ラーメン 2005.11 エビ塩ワンタンメン大盛

  




勤務先から程近いのもあって、またこちらの塩つけが食したくなり入店。ランチタイム遅めもあってか空いた中、大盛でお願いする。程なく到着。

やつぱり、旨い旨い旨い、旨い旨い旨い。ハマる独特さが良い。チャーシューの大きさと固さと量が、この塩つけのもう一つの醍醐味を形成していた。

どこか女性らしい繊細さが強い塩分濃度の中に混在して、そのインパクトは鮮烈と言うしかない。いや、旨かった。

(2006.01.25)


今日もまた、こちらへ入店。午後一時過ぎの所為か、比較的空いた店内。先客2。今日は悩んだ末に、塩チャーシュー大盛でお願いする。程なく到着。

おお、かん水も軽く感じる程度で、これがもう、旨い旨い旨い。スープの独特な魚介感が、縦横無尽にシナプスを喜ばせる。神経性細胞で、松戸から出ている新京成とは少し違う(少し所では無い)。

気が付けば完食。いや、チャーシュー共々、旨かった。

(左フォト) 塩チャーシュー大盛 (2006.01.20)


気が付けば、また残業だった。で、帰りがけ、こちらへ気が付けば入店していた。午後九時をとうに過ぎて、居酒屋タイム真っ盛り。金曜日の夜もあって、かなり混んでいた。ふと醤油の方で、つけめんが食べたくなり、肉ワンタン入りでお願いしたが、この時間もあってワンタンが売切れで、それならと大盛でお願いする。そう言えば、未食だった。しばらくして到着。

器が塩つけめんの陶器皿に対してガラス皿で、イメージががらりと変わってまた面白い。それで一度口をつければこれが独特な油感で、また旨い旨い旨い。細麺が比較的薄めのつけ汁を適度に持ち上げ、気が付けば完食。コマ切れチャーシューも旨かった。いや、良かった。

(2006.01.13)


今日も気が付けば、足が向いて入店。カウンタ席に腰を降ろして、肉ワンタンメン大盛をオーダー。すぐ近くには色々なラーメン本が山と積まれている。おそらくどの本にも、このお店が掲載されているであろう。そんな本をパラパラとめくっている内に到着。おおっやはり麺が、モヤシの様に山となっていた。麺のボリュウムが満点なお店。年明けもあってか、いつもよりカン水が強かったが、旨い八島のラーメンに変わりは無かった。

(2006.01.05)


(2005.12.28)〜記事お休み


今日はこちらへ入店する事にした。メニューから、以前他人(ひと)が食べていて美味しそうだった、醤油味の葱ラーメンを大盛でお願いする。程なく到着。やはり醤油スープがネギに絡み、旨い旨い旨い。魚介感もやはり良い。チャーシューが刻まれている一工夫も嬉しいのだった。気がつけば完食。いや、良かった。精算して外に出ると、比較的強い風が吹いていた、今年ももうすぐ終わる年の暮れ。

(2005.12.26)


営業から一度会社に帰って、打ち合わせがあり、再度出掛けて近くの顧客へ向かうと、丁度夕暮れ時。暮れなずむ茅場町を歩く。今までとは違う夕景で、こんな景色は初めてここで見た気がする。以前勤めていた茅場町の会社時代は内勤で、外に出る事が無かった事を思い出す。そしてまた会社へ戻り、仕事を終え、夜の茅場町。風が無い所為か、そう寒くない、それでもやや寒いそんな季節。ふと、しおつけが目に浮かび、寄りたくなって入店。

カウンタ席に腰を降ろして、それを大盛800円でオーダー。そこそこの先客だが、前々回の時に知り合った方が、おられるかなと思ったがおられず残念。 TVでは、コンビ漫才が始まっていた。TVだけ笑う音が、軽く店内に響く。程なく到着。

いや、相変わらずに旨い。この塩のしょっぱいと言うよりは、辛い感覚がクセになるつけ汁。ひんぎゃの塩と言うのを使用している八島だが、ひんぎゃとは、生産される青ヶ島特有の言葉で、火山噴気孔を指すらしい。ちなみに足を踏まれた時は、フンギャ。 (おいおい) いや、今日も良かった。

(2005.11.21)


きっと、キミは都内♪ なんて歌がもうすぐ、似合う季節の今日この頃(おいおい)。今日は正午出社と言う事で、都内だなと早めに茅場町に来てこちらへ入店。この周辺にある殆どの企業が、休日のビジネス街とあってだが、それでも先客1後続4。朝は軽く済ませたので、テーブル席に座ってから、エビ塩ワンタンメンを大盛1150円でお願いする。すっかり冷えたここ数日、天気の良い兜町界隈。程なく到着する。麺が盛り上がっていて嬉しい。で、口にする。う〜ん、旨い旨い旨い。絶妙の塩気に深い奥行き感のスープと、プリプリのエビ塩ワンタンがたまらない。麺も中細ちぢれの、しっかりしたコシ。やつぱり良かった。

(2005.11.12)


気温がまた下がった感のある日の会社帰り。ふとまたこちらの、しおつけが目に浮かんで、駅への道の十字路をつい左折。気が付けば、入店していた。まさすく、ミステリー(もうやめよう)。中に入ると、そこそこの先客。女将さんに、しおつけ大盛をお願いする。ふと、すぐ横にラーメン談義に花が咲いちゃっているお二人がおられた。こ、これが、かなりのレベルだが、知らない人。随分と酔っ払っている感じもあり、近づいたら「ガルルル」、とか来たら恐いし、だった(そう考える方が恐い)。

でも気になり、話しかけると、丁度女将さんがつけめんを持って来てくれたところだった。 で、しばしのつけめんタイム。やつぱり旨いの一言に尽きるのだった。つけ汁を半分つけて口にすると、もう桃源郷が広がる。スープ割りにも、ちょっとない味があるのであった。気が付けば完食。で、もう一度先ほどの方々に話しかけると、これがお二人共、ちょー大御所なのだった。どちらの方ともお会い出来て、大変に光栄であった。 きっかけはー、経済学?(違う違う)

(2005.11.02)


今日は社内で来週以降の予定を立てていて、気が付けば午後三時過ぎになり、タイムカードを通す。 あ、昼飯がまだだったのだった。 で、こちらがやっている事に気づき、フリークなら誰もが知る、名店八島の暖簾を潜る。メニューから、醤油味の葱チャーシューメン1100円を選んで、お願いする。先客3、まもなく閉店もあって後続ゼロ。程なく到着。
う〜ん、やつぱり良い。ワンランクこだわり度が違い、そしてそのこだわりが惰性にならない素晴らしさが、ドンブリの中には存在している。気が付けば完食。そんな、銀杏の木から、黄色い木の葉が落ち始めている秋日の、土曜日夕暮れ前だった。

(2005.10.15)


また夜も外食となり、気が付けばこちらで、しおつけ大盛をオーダーしていた。もし何も無い所で、つけめんをイメージして下さいと言ったら、太い麺に濃い醤油色のつけ汁を普通すると思う。多少違ってもどこか派生したものになると思う。しかしここのは、全く違う。最近流行ってるんじゃない?と言われたら、それは言わない約束でしょ、である。程なく到着。いやあ〜〜、もう、旨い旨い旨い。なんと言ってもこのゴロゴロと入っている、チャーシューがすんごく良く、それにこのつけ汁だからもう大変。で、また麺が中細ちぢれのニクイ奴で、走攻守が完璧なプロ野球チームの様(ありきたりな表現)。ダイヤ〜モンドで〜、つまずいて〜♪、である。ああ、気が付けば完食。おそるべし、八島のしおつけ、だった(おいおい同ず締め)。

(2005.10.03)


嫁さんが急な残業で、夜も外食となり、こちらへ行く事にした。最近某ブログサイトを見つけ、こちらにもつけめんがある事を知った。しかも塩味もある。しかもそのブログ管理人さんは、そればかり食しているのだった。これは食べたい、となった。近いし、である。午後八時過ぎ、暖簾を潜り、カウンタ席に腰を降ろす。で、しおつけ大盛をオーダー。いつもの様に、デジカメをバッグから取り出す。すると少し前に来られた隣りの方もデジカメを取り出した。おお、同じラヲタなのか?もしかして、しおつけ連食サイトさんか?気が付けば話し掛けていた。人類みな兄弟である(おいおい)。お聞きすると違う様で、某ブログ管理人さんだった。程なくしおつけ大盛到着。

おおおお〜〜〜、$⊃◇#£☆∈+♪÷℃〜〜〜、って言うくらいに旨い(は?)。言葉を失う旨さとはこの事。もう、1ラウンドでKO。とても塩気は強いが、もうスルスルと入って行く。つけ汁が極めて少なく、チャーシューがゴロゴロ沈んでいるのもあって、ワザと麺に少ししかつけ汁が付かないようになっていて、もうこれぞ八島スタイル。割りスープも、大変に良かった。ああ、気が付けば完食。おそるべし、八島のしおつけ、だった。

(2005.09.28)


今日は出社が遅かった分、仕事が終わるのも遅く、それでもタイムカードは 21:38。こちらがまだ開いていると気がつき入店する。もう、ラーメン屋と言うよりは気の利いた居酒屋と言う風情の店内。細々と、醤油ラーメンの支那そば600円をお願いする。程なく到着。いや〜、多少の仕事疲れが癒される一杯。中細ちぢれに、やや多めの香味油だったが、なかなかであった。ところでこの数十分前に会社を出る時、若手の方と世間話しをしたが、花金って、既に死語?すらなかったっぴゃ。

(2005.08.05)


だいぶん仕事も覚えて来て、明日は休みと言う事もあって、こちらへ来て初めての残業らしい残業。それも終わって、午後八時半過ぎにこちらへ入店する。居酒屋タイムの様で、七割方の先客はビールを注いでいた。カウンタ席に案内を受け着席。壁を見ると、3食夜限定、麻婆ラーメン950円大辛口と言うのを見つける。女将さんが何にします?と来たので、麻婆ラーメンのインフォを指さし、「辛さ抑え目で出来ます?」と聞いたらOKとの事で、それをお願いする。ちなみにどんな辛さがいいかと来たので、思わず普通の辛さでと告げた。呑んでる常連さんのお一人が、勝手知ったる我が家の様に、フリーザーから角氷を取り出していた。程なく到着。

見た目真っ赤なラーメンだったが、食べている時はそうでも無く、多少辛いものの、かなり本格的な麻婆豆腐が醤油ラーメンにのった様な仕様で、もう何ともこれが旨い旨い。ついスープを全部飲んでしまった。沈んでいたミンチ状の肉が何とも贅沢。気がつけば完食。清算して電車で自宅へ向かう車内、結構冷房が効いているのに、一人で汗出まくりだった。こ、これで辛さ抑え目とは、おそるべし、なのだった。でも、う、旨かった。

(2005.07.22)


いよいよ再就職である。その初日でバスが大雨だから大遅れを読んで、早めに自宅を出て、勤務先近くのベローチェで一服してから出社。この年齢だがさすがに初日だけに、今日は借りて来た大熊猫状態だった。それで近くにあるのが、本当に気が付いたらで結果的にこちらで、勤務先は茅場町駅から数分歩いた場所。高校を卒業して入社した会社と同じ通勤駅で、そことは縁もゆかりも無い会社だが、どこか茅場町に帰って来た念が強い。ちなみに辞めた会社は、都内だが引っ越していて、先日履歴書の関係によりネットで調べたら社名も変わっていた。

今後は今のところ、ランチタイムはあまり外に出なくていい環境になり、夕食でラーメンの食べ歩きが増えそう。就業初日が終わってこちらに寄り、醤油味の肉ワンタンメン大盛950円にして食べた。醤油も何とも言えないシブいシフトで、麺もワンタンも美味しく、気がつけば完食。いや、良かった。

(2005.07.04)


夕方になってから茅場町に所用があり、それが済み、さて食べて帰るかとなった。そうだ、移転して確かこの近くだったなと、勝手知ったる地域なだけに、すぐこちらを見つける事が出来た。また、あの塩ラーメンが食べたいと店内へ入る。店内臭が当然かなりライトだったが、勿論そのベースは変わっていなかった。面白い配置の店内だなと思いつつ、先客1後続2と空いていたので、テーブル席へ腰を下ろす。メニューから、エビ塩ワンタンメン1050円を選んでオーダーする。程なく到着。

やつぱり、旨い旨い旨い。ひんぎゃの塩がそうさせるのか判らないが、何とも強い塩を感じ乍らも、すっと消える絶妙な旨みのコーディネート。コーディネートは、こうでねいと、である(来たか)。麺のちぢれ具合もよろしく、エビワンタンがプリップリで、食感味ともに良かった。う〜ん、気がつけば完食。いや、良かった。

(2005.06.03)

※以下はJR神田駅近くの、千代田区神田多町2-4時代。

先程、こちらが近く移転をすると知り、行って来たばかり。時刻は正午を少し過ぎた頃である。帰り道、カフェで珈琲を口にしつつ、朝から降り続く雨を今眺めている。目の前の、通り過ぎるホワイトカラーの革靴のひとつが、出来たばかりの水たまりを蹴っていた。店内のBGMで、ピアノの穏やかな旋律が流れている。水たまりに落ちる無数の雨しずくが波紋を作る。ふと、つい先程の情景が思い浮かぶ。

店に着きオーダーをすると、目の前で女性店主が丼にスープを注ぎ、さいばしの先端をそれに沈めた後、手の甲にちょこんと置いて味見をしている。足りない塩分をひとつまみ入れていた。目の前に置かれる。絶妙の塩加減。気がつけばチャーシューも洗練され完食していた。賃貸契約満了にあたり、来店客が減少した事もあって、今月一杯でこちらをたたみ、来月中旬に日本橋兜町に移転してオープンするらしい。

雨は相変わらず降り続き、ピアノの旋律がシンクロしている。そんな秋の一頁の時が流れる。女性店主はこの街を最後に去る時には、きっとこう思うだろう。神田の街よありがとう、そして、さようなら、と。 

(2003.11.25)


イチオシはやっぱり、エビ塩ワンタンメンらしい。全てのラーメンに入るカメノテが入ったダシスープに、八丈島の先にある青ヶ島のひんぎゃの塩。これに海老ワンタンがたっぷり入っているらしい。店内に入ると、数人の先客。エビ塩ワンタンメンを大盛りでお願いする。程なく到着。湯(スープ)は、さざ波が聞こえて来そうな位、塩が前面に出て来るが不思議な程、強塩にはなっていない。雑味が無い分なのかも知れない。雑味を消して、何を打ち出すかが明快な塩ラーメンである。なるほど。

そして海老ワンタンがもうたまらなく良い。プリプリの食感で味付け具合も良く、大海原が目をつむると広がる。海は広いな、大きいな♪である。麺の大盛り具合も本当に良かった。先日と同じ女性二人がおられ、平ザルを軽快に操る方が女性店主であった。精算を済ませ磯を感じる店内を出る。 

(2003.10.11)


今年の夏、こちらは長期休暇で、お店が閉ざされたままで、行きたくても行けない日々であった。九月から再開する告知があって上旬より足を店頭に運んだが開いておらず、今月上旬頃より再開したらしい。ラーメン本にはよく紹介されており、店主が二年前に他界してしまい、奥さんが頑張ってお店を守って営業しているらしい。

そろそろ行くかと、微量の小雨が降る月曜日に傘を指してお店へと向かう。店先に着くと、比較的小さい白い暖簾が出迎えてくれた。とても大事な暖簾なのだろう。端は糸がほつれている状態で、一部はやぶれてしまっているのにその暖簾は凜として店先に掛かっていた。その生地は眩しい程白い。他界した店主の時からずっと同じ、変える事の出来ない白い暖簾では無いだろうか。聞く事さえ出来ないくらい切なくなる。

店内に入ると、どこかの入り江に迷ったかと感じるくらいの磯の香りが立ち込める。エビ塩ワンタンメンが一押しで、ひんぎゃの塩という高級塩を使っているらしい。しかし今日は、醤油味でチャーシューワンタンメンを大盛でお願いする。実は一度塩に変えてもらおうかとお話しすると、通常のワンタンは塩には合わない旨、案内受けた経緯があったりする。先客は二人、厨房も女性二人がおられた。どちらかが奥さんなのだろか?または全然違う方かも知れない。程なく到着。

湯(スープ)は磯の香りがこれでもかと主張する東京魚系。八丈島直送の貝の一種のカメノテというのを使用しているらしいがこれにも入っているのだろうか。煮干しがいい味を出している。あっさり醤油の仕様で、ラードの様な油も入っている。麺は中細ちぢれの弾力高いもの。

カン水の多さは愛嬌にさえ感じてしまう。ワンタンは何とも言えない旨みを感じて、皮のプルプル感がたまらない。チャーシューもトロカタ系の王道を行く旨さ。知らない人が何気なく入って食べたら、きっと驚く事間違い無いラーメンであろう。大盛りの具合も良かったが、あっという間に完食してしまった。他のラーメンも是非、近い内に食して見たい。精算を済ませ、元店主と奥さんの夢がつまった、暖簾を潜りお店を後にした。

(2003.10.06)


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