中華 山形屋 千葉・松戸高塚



立春を過ぎてあと一週間もすれば雨水という時季もあってか、冬の表層が溶け始めて出来たような灰色の斑模様の曇り空が広がっていた午後六時辺り。

陽がとっぷりと暮れた空を見上げれば、雨粒が落ちて来てもそこは不思議で無かったそんな雲行きの感じだった。

とは言え傘が必要ない程度であればと、嫁さんが仕事で遅くなるので一人こちらで夕飯を済ませることにした。そんなわけで自転車のタイヤの空気を念のため充填してからいざ出発。と言ってもそう遠くないだけにまもなく到着した。

午後七時で閉店するだけに、午後六時過ぎはもうすぐ閉める時間帯で、それを象徴するように先客一人の店内だった。

その隣りのテーブルの席に横並びする形で腰掛けて、壁を見上げてそこにあるメニューを見てから少し悩んだ末にラーメンとチャーハンを注文した。

先客は既に食事の後半で、まもなくチャーハンを作るため中華鍋が振られてけたたましい音が店内に鳴り響いた。

その音が静まるとチャーハンと同時進行にラーメンが作られていたようで、程なくラーメンとチャーハンが一緒にやって来た。

それではと行かせて貰えば、変わらない素敵で美味しい風情豊かな味わいが、休日のひとときの心を癒やしてくれる素晴らしさ。ラーメンはいつもよりも麺がもっちりとしていて、チャーハンはいつもよりも香ばしさが増していた。

無心で喰らっている内に気がつけば完食。もうすぐ食べ終える頃、店主が早仕舞いでもするのか出入り口のドアを開けて、そう思えば暖簾をしまうこと無く空だけ見上げて戻って来られた。

すると先ほど出前の時に若干の雨が落ちていたそうで、私が自転車で来たことを気付いていて、帰りに降られることが無いか案じてくれたようだった。いや、今夜もまた途徹もなく美味しく、実にとても素敵でかなり良かった。

(左フォト) 醤油ラーメン/チャーハン (2013.02.12)


 中華 山形屋 (やまがたや)

 住所:千葉県松戸市高塚新田336-8  TEL 047-392-6657

 定休日:日曜日   営業時間:11:00〜14:00/17:00〜19:00頃 ※祝日は午前の部のみ


 アクセス:JR武蔵野線・北総鉄道東松戸駅下車。徒歩およそ12分。又は京成バス、東松戸駅より
       本八幡駅行・本八幡駅より高塚行or東松戸駅行・松戸駅より市立東松戸病院行、高塚
       停留所下車。高塚十字路大町寄り国道464号沿い京成バス高塚操車場そば。






入道雲が青空に迫り出して今日も残暑が続いていた、すでに8月も終盤となって来たそんな真夏の正午近く。

陽射しは厳しいものの沖縄近海の台風の影響もなく、唯々蝉時雨に包まれていた夏が加速していた関東地方だった。

昨夜は夜遅くまで社内の懇親会に参加して遅くなり、今夜もまたオフ会に参加する予定と言うことで昼のラーメンは自宅周辺で済ませることにした。

そんな時にふと浮かんだのがこちらで、自転車のメンテナンスを済ませて、それに跨がりその店頭へ向かった。

澄み渡る青空は果てなく青に染まっていて、周りの緑に蝉時雨が今日も溶け込んでいた。

先日も店先をバスの車内から見掛けたばかりだが、少し前に直ぐ向かい側にコンビニのローソンと回転寿司チェーンのはま寿司が相次いでオープンしていた。

その所為もあってなのか、こちらの外壁がベージュ色に塗装されて建物が一新されたようになり、それによりなかなか見栄えのする中華店に変貌を遂げていて驚いた。

そう言えば看板も新しくなっていた。それもあって今回はその店頭へ3年ぶり近くにやって来た次第だった。

裏手は京成バスの操車場で、数台の路線バスが待機していた。さりげなく入店すると、たまたまなのか先客のいない店内で、奥の座敷の空いた窓からいい風が店内を吹き抜けていた。

座敷前のテーブル席に腰を降ろして、厨房前のメニューを見上げると、出前の関係で炒めものは時間がかかるそう。

ラーメンのつもりで来たので頷いてから、塩ラーメンと餃子も行ってしまえとそれらをお願いした。

外壁は修繕されていたが、店内は以前と変わらない風情だった。時間が止まったような店内にあるテレビでは、たわいのないTV番組が放映されていた。

餃子が焼かれ始めると、軽くニンニクが香って来た。程なく到着。

それではと塩ラーメンから行かせて貰えば、その優しい味わいは今日も健在で、中太麺の風合いも実に素敵な方向性を示していた。

チャーシューも美味しく、じんわりと来る塩スープはどこまでも心をなごませた。

餃子も羽根が付いたもので、これまた美味しいもの。口にほお張ればプリプリした肉餡の食感が良かった。気がつけば完食。今日も実に素敵で美味しかった、そんな塩ラーメンと餃子だった。

(左フォト) 塩ラーメン/ぎょうざ (2012.08.27)


  2012.08.27 回転すしチェーン店やコンビニが出来た界隈。   2012.08.27 壁面と看板が一新された中華山形屋。





爽やかな青空が広がるものの、強い風が街を駆け抜けていた、十二月下旬週明けの月曜日だった。
そんな今日は朝一番で予約していた歯医者に出掛け、その本八幡周辺で軽く買い物を済ませて帰宅。

そんな感じだったので、昼食はまたこちらに自転車で出掛ける事にした日であった。それにしても強い風の日で、大変に寒い気候の周辺。こちらには、正午少し前に到着した。

入店して入口に近い空いていた、TVが直ぐ目の前のテーブル席に腰を降ろした。

メニューからタンメンと玉子丼をお願いする。出前の電話が続いており、厨房はさながら戦場のように大忙しだった。後続客も続くと、出前の後になる事をお願いされていた。程なく到着。

おお、これがまた美味しそうなタンメンのビジュアルだった。こちらは豚骨と鶏がらで丁寧に出汁をとっている中華店で、現在は親から受け継いだ二代目が店主だそう。その味は先代から変わらないよう心がけているらしい。

それではと行かせて貰えば、それはもういやいやいや、美味い美味い美味い美味い美味い美味い。野菜の甘みがとても自然で、やや太めの中細麺もやはり実にいいシフトのもの。

玉子丼もご飯の盛りも良く、ふっくらした玉子と玉ねぎと甘じょっぱい醤油だれの絶妙さがたまらないもの。

もう気がつけば完食だった。こちらもまた美味し、タンメンと玉子丼であった。

(左フォト) タンメン (2009.12.21)


  2009.12.21 玉子丼   2009.12.21 高塚十字路そば、本八幡駅からバスで高塚停留所近く。


自宅近くもあり、自転車に跨り、またこちらへ入店。諸物価高騰により、年明けから若干メニューの値上げがされたようで、値段部分だけに新しい用紙が貼られ、新価格となっていた。入り口近くのテーブル席に腰掛け、醤油ラーメンとチャーハンをお願いする。正午過ぎの一番店内が混み合う時間帯で、後続客がひっきりなしに引き戸を開けてやって来る。

すぐ近くには、うどんのチェーン店があるのに、やはり人気が高いのか、こちらへなびく方も多い。テーブル席のひざ部分には沢山の漫画雑誌があり、出来上がりまでヒマを潰せる事が出来る。奥には座敷席があり、足を広げて食したい方は、靴を脱いで畳を上がってあぐらもかける。程なくラーメンとチャーハンがほぼ同時に到着。

いやいや、今日も旨そうなラーメンとチャーハンだった。ラーメンから口にすると、生姜がやんわりとその風情を醸す東京醤油系だ。醤油もまったりとしてまろ味があり、中太ちぢれの麺も、結構いい麺を使っている感じだった。最近少なくなったナルト巻きも厚く切られて美味しかった。

メンマもいいし、チャーシューもコウジがふわりと来る。海苔も口溶けが良く、そうなるとシャクシャクした食感の青菜も素敵となる。そして今度はチャーハンに手を付けると、もっちりと来る飯粒に、うっすらと半透明の刻み玉葱が食感に合わさり、大きめに切られた具の塩味も絶妙。やはりどちらも良く、気が付けば完食だった。いやいやいや、旨かった。

(2008.01.31)


  2008.01.31 醤油ラーメン   2008.01.31 チャーハン





うまいチャーハンが食べたい。そう思っていたら、自宅近くのこちらを思い出し、自転車に空気を充填して出発する。冷えた空気、明るく柔らかい陽射し、車とすれ違う度になびく冷たい風。

店頭に自転車を止め入店。行き違いに店主のバイクが出前に出て行った。メニューからチャーハンと、・・・塩ラーメンをお願いする。

しばらくして店主のバイクが帰って来られ、けたたましい北京鍋を振る音が店内に響く。程なくチャーハンと共に、ラーメンも到着。

チャーハンから口にする。いや、やっぱり美味しい。大変旨い。

もっちりと来る米粒の食感の良さがたまらなく、刻んだ玉葱が絶妙な旨みバランスを形成し、もう、旨い旨い旨い。いや、いい。

塩ラーメンも、これは旨い。「ALWAYS三丁目の夕日」的な、じんわりと心を打つ美味しさ。

気が付けば完食。 映像がその美味しさを全て語って来そう。 いや、良かった。

(左フォト) 塩ラーメン (2007.11.21)


そう、それはまるで、神隠しの魔法から、突然解けたかのように、目の前にこちらの店頭が現われた。随分と前に建てられた、風情のある中華店で、狐につままれたかの如くだった。まるで漫画「漂流教室」のように、過去からタイムスリップして来た如くであった。或る日、バスに乗っていると、高塚のバス操車場近くにラーメンの文字。今まで何度と無く通り過ぎた車窓なのに、全く以て気が付かずにいた。

それで日曜日に店頭へ立つと、どうやら定休日だった様で、今日はそのリベンジ。再度店頭に立つと赤い暖簾が、目の前を車が通る度にはためく。県道の様な、国道464号線沿い。よく見ると店舗は、道路とバス操車場の間の窪地に建てられた建物で、二階が入り口になって客を迎え入れていた。



中に入ると、年代物の石油ストーブがあり、ヤカンの湯が沸騰していた。灯油の臭いがつく店内は、まさしく風情ある昭和40年代そのまま。

八代亜紀の演歌が、似合いそうな店内。テーブル席に腰掛け、壁のメニューから、チャーシューメン600円をお願いする。

引き戸の向こうには、広い座敷もあった。出前の方が忙しそうで、後続も続く主要道の人気店と言った風情もある。程なく到着。

もうあっさりな雰囲気の、懐かしさが前に来る、これぞ中華ラーメン。軽くカン水も感じる中細ちぢれの麺の柔らかさが絶妙で、後味感の大変良い醤油スープ。チャーシューも、好きな仕様で美味しい。

焼き海苔がどこか独特で、青菜も良かった。そんな折り、厨房から後続客がオーダーしたチャーハンを作る音が、店内にけたたましく鳴り響いた。

いやいやいや、音に惚れるとはこの事で、ついチャーハン(焼飯)550円もお願いする事にした。

作る音が、その旨さを保証していた。これがグリーンピースがお約束にのる大変良いビジュアルで、その予想を上回る美味しさ。

精算時にお話しすると、昭和30年代後半に高塚へ来て、昭和40年代前半からここで営業しているそう。いや、良かった。

(左フォト) 醤油チャーシューメン (2006.02.28)


  2006.02.28 チャーハン   2006.02.28 国道464号沿い京成バス高塚操車場そばの中華店。