渡なべ 東京・高田馬場



朝方は台風の影響を受けて怪しい雲行きだったが、午後になると青い空も見えて、陽射しも出ていた7月半ば後半の木曜日だった。

当初は高田馬場某店と考えていた日だったが、某店の店名改称情報を受けて急遽行き先をそちらに変更した午前中となった。

そんな事もあってとりあえず高田馬場までやって来たが、当初予定していたお店は二軒目にサクッと行くタイプのお店では無く、そんな折りこちらが浮かんで訪れる事にした。

少し前にこちらで修行して独立した店主が始めた西荻窪某店を訪れたが、その前に出掛けた味噌らーめん専門店可以はこちらの直営店で、つい先日からつけめん専門店としてリニューアルしたよう。

そんなわけで何度かその店頭は見ていたが、入店するのは8年ぶり。当時すでに2店舗のラーメン店のプロデュースに成功した渡辺樹庵氏が、2002年4月21日に自らの店をオープンさせた魚介豚骨スープのこちらだ。

券売機でらーめんのチケットを買って入ると先客が一人で、午後2時も近かったが程なく後続客が二人続いて流石は人気店のこちらだった。

店内はちょうど香味油を作っているのか、香ばしい香りが立ち込めていた。ドンブリを湯せんして、小鍋でスープ暖める作業が進んだ。自家製麺のこちら。程なく到着。

濃厚な魚介豚骨スープに、見て判る滑らかな麺の風合いが良い中太麺。洗濯板のような大きいメンマが、如何にも渡なべスタイルだった。

それではと行かせて貰えば流行路線とは違った風情が、今でも変わらない新鮮な持ち味と風味を感じさせるもの。高田馬場に渡なべありと、改めて感じる事が出来た一杯と言えた。

気がつけば完食。ニューウェーブと言う言葉が、一番しっくり来るこちらと言えると思う。いや、なかなかな美味し、そんな魚介豚骨だった。

(左フォト) らーめん/店舗外観 (2011.07.21)


 渡なべ

 ※店舗公式サイト ※店主公式ブログ  ※店主ツィッター公式アカウント

 住所:東京都新宿区高田馬場2-1-4  TEL03-3209-5615

 定休日:年中無休  営業時間:11:00〜21:00

 アクセス:JR高田馬場駅早稲田口下車。早稲田通りを明治通り方面に進んで行き、その直前の
       手前左路地を入り程ない右側にあり。東京メトロ東西線なら出口6から出るとほど近い。




蝉時雨、ああ蝉時雨と言う訳で、夏を感じつつ曇りがちななか、黄色い総武線電車で都内へ入った。新宿で山手線に乗り換えJR高田馬場駅に着くと、鉄腕アトムの発車メロディが鳴り、乗っていた電車が出て行った。

20年前の話しになるが高校時代の友人が、この近くに在る当時は富士短期大学と言っていた大学に通っていた関係で、よくこの周辺で飲んだり遊んだりしたものだ。秋葉原周辺にもある、神田川が少し歩くと流れている。

正午少し前。某一位の俺の空へまず行って見た。開店直前とあって80人近くは並んでいた。大学が夏休みだから多少は列が少ないらしいが、それでも半端な列では無い。「やっぱりやめとこ」と云う訳で予定通りこちらへ向かう。

こちらは三人程度のかわいい列が待っていた。小洒落た小料理屋といった風情で、派手な看板も無くそれだけでラーメンの質が判りそう。この二つの店舗は去年の暮れに発行された石神本に仲良く掲載され両方とも、なかなか旨そうだったので、行って見たいと思っていた。

後ろはもう五人位いるやはり超人気店のひとつである。店頭に案内係らしき黒い衣装の若い方が立っていて、列の先頭に立つと券売機で券を買う様促され、味玉らーめんにつけ麺の券も買っておく。程なく入店。

やや薄暗く、八人が座れるL字カウンタがある。有名なラーメンコンサルタントでもある店主の渡辺樹庵氏がいない変わりに厨房の中には、比較的若いが気合いが入ってそうなお二人がおられた。味玉らーめんとつけ麺の券を同時に差し出し、「つけ麺は後でお願いします」と言って席に着く。程なく大事そうにスープを入れた味玉らーめんが到着する。

湯(スープ)はしっかりこってりの魚粉に、豚骨に鶏ガラが入って複雑多面的に旨く、麺も中太やや縮れの喉越し重視ながら、コシも良く秀逸な麺。太いシナチクは蒼龍で見慣れている分、ビジュアル重視にしか感じられ無かったが、味玉がワンランク上の出来栄えで、今までの中で一番美味しかった。

チャーシューはトロトロ系でまずまず。完食してつけ麺をお願いして食べたがやはりこの麺はやっぱり凄いと再確認させられた。つけスープはラーメンスープを濃くした仕様で割りスープも旨かった。

途中三人グループ客が来られた関係で、席を移動する羽目になったが、丁重にお願いされ快く応じた。総括的には店主がおられず残念ではあったが、店主の魂が入った旨いらーめんを堪能した。

(右フォト) 味玉らーめん/つけ麺 (2003.08.13)







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