鶏そば うつけ 東京・渋谷 閉店





朝早くに雨が降ったようで、地面に水たまりが点在していて湿度が高く、日中はぼやけたような淡い陽射しが出ていた九月前半の火曜日であった。

そんな今日は、社内の営業の方に同行して、仕事で渋谷の街へ出掛けた日であった。昼時は渋谷だけに、幾つかの候補が上がった。

ただし宮益坂に程近い所用先からそう遠くには行けず、正午のちょうど何処も混み合う時間と言う条件の中で、そんなに並ばずそこはやはり評判のいい美味しいラーメンにありつきたい。と言う事で、それならここが一番それに適った、お店と言う結論に至った。

「ラーメン大戦争」と言う名のビルの中にあり、そのビルは1階から4階まで全てがラーメン店でケードットアカノットと言う企業が手掛けているらしい。

初めは2005年7月、1階の「梵天」だけが、オープンしたビルだったそう。その後2階へ2007年3月に「まっち棒」がオープンし、2008年1月にはそこへ3階に「乱世」が更に開業。

そしてこちらが昨年の2008年3月にその最上階である4階に出来て、それに伴いビルに「ラーメン大戦争」のデカ看板が掲げられたらしい。

ビルを下から見上げると、エヴァンゲリオン辺りのメカモノキャラクターのようなアニメ人物像が(トシが判る表現)、ビルの壁いっぱいを利用して描かれており、ある意味今風な戦略にも事欠かないこちらだった。

そんなアニメが描かれた幕があるビルの中へ入って行くと、1階や2階が盛況で混み合うものの、4階まで上がると辛子色が洒落た暖簾が入り口に掛かり、たまたまかも知れないが比較的空いていた店内が広がっていた。

券売機のボタンの文字を眺めて決めた、海老わんたんそばと鶏飯のボタンを選び、同行の社内の方は別のラーメンを選んでいた。

空いているとは言え、先客2名の合計4名で広い店内とは言えず、冷静に考えればこれである程度盛況になったとも言えた。程なく到着。

おお、これがもう、なかなかのビジュアルだ。具は別皿で来るスタイルだったが、ワンタンは麺の上に乗っており、刻まれた青ネギがそれに色を添えていた。

それではと口にすれば、いやいやいやいやいやいや、これがもう何とも、美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い。

「うつけ」と言う店名とは対照的な中身の濃い内容で、そんなギャップの面白さに戦略性を炙らせた、洒落を感じてしまうところだった。

実際鶏白湯に鯛だしとビルの階段のポスターで、こちらのスープが紹介されていたが、さらにあさり出汁も感じられ、その絶妙なスープ配分が何とも良く旨かった。

麺は大黒屋製麺所の細ストレートで、低カン水の分ヤワめだが、小麦粉感と喉越しがシブかった。

ワンタンの皮がまた厚く、肉餡に生姜がアクセントとして入っており、それがまた新鮮な持ち味となっていて、そこにこだわりの4文字を感じる事ができた。

なお別皿で来た具材は口にして見ると、やや濃いめの味付けだったのが印象的で、単独でその味を楽しむカタチとなった。

鶏飯もまた、ピリ辛の焼かれた鶏肉が、美味しいサブメニューだった。

ただ、こちらでは無料の具も付いたシメご飯が用意されていたが、さすがにそこへ至るまでにお腹が一杯となり、今回シメご飯は残念ながら辞退する結果となった。

と言うわけで、気が付けば完食。社内の方にもかなり好評で、こうした店舗展開の場合、ビルの上に行けば行くほど利用者は得になる場合が多く、実際にここでもそう感じる事ができたものだった。

いやもうなかなかの後味感で、うつけと言う意味さえも変わってしまいそうな程に、美味しいラーメンが堪能できた。

(左フォト) 海老わんたんそば/鶏飯/ラーメン大戦争のビル (2009.09.08)


 鶏そば うつけ

 住所:東京都渋谷区渋谷1-13-7ラーメン大戦争4階 定休日:無休 営業時間:11:00〜24:00

 アクセス:JR渋谷駅宮益坂口下車。駅前の宮益坂下交差点から宮益坂を上がって行った途中の
       左側にあるラーメン大戦争のビルの4階。

  

  2009.09.08 ラーメンの具は別皿で来る。   2009.09.08 からし色の暖簾は、四階まで上がればある。



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