筑波軒 茨城・下館







※下館ラーメン食べ歩き後編 

今日は既に下館の町のラーメンを二杯愉しませて頂き、駅前にあった下館スピカ1階のカフェで、しばしまったりしていた。

ちなみに下館がある筑西市は前回訪問した直前の平成17年3月28日に、下館市が周辺の関城町・明野町・協和町と合併して誕生した人口約十万八千人の茨城県の街で、筑波山の西側にある事から命名されたらしい。

そして帰りの常総線気動車の時間に間に合うようにそこを出て、乗車する前に予定通りこちらへ五年ぶりに訪れる事にした。下館ラーメン源流のお店で、駅から程近いラーメン店だ。

そんなわけで午後1時半を過ぎたばかりの時間に入店すると、周辺の奥さんが店主と息がぴったり合ったトークを展開していて、入り口近くには今風の若いお兄さんがおられた店内だった。

カウンター席の奥がいいかなと店主の前を横切り、そこへ腰掛けてからメニューが貼られた壁へ振り返り、それを見ながら普通の中華そばと告げてお願いした私であった。

まもなく食事を終えた奥さんが精算を済ませながらも、しばし話し好きな店主のよき話し相手となって店内におられたが、それもある程度言いたい事が終わると挨拶して自宅に帰って行かれた。

奥さんからバトンを手渡された訳でもないが、松戸から五年ぶりに来た事を告げると、某松戸有名企業社長の蘊蓄話しが出てまた店主の博学ぶりが表出したトークが聞け、これだけでもはるばる下館へやって来て良かったと思った。

どれもが外せないこだわりのように、ドンブリを暖めてからスープを注いで、麺を丁寧にいれた後、その上に1センチ前後径の鶏チャーシューをそれは丁寧に置いて行く。下館はさびれて行くばかりと言う、返せない話しも飛び出しつつ程なく到着。

じんわりと来る優しい味わいに、味のある麺がまたいい風情を醸していて、やはり美味しさの奥が深い筑波軒の中華そばであった。

三角の海苔にメンマ、小粒な鶏チャーシューにナルトも、どれもが筑波軒らしくて美味しかった。とは言え以前と比較すると脂分がやや少なめで、その分あっさりさが強まっていたがこれもまたいい風情に転じるものであった。

気が付けば完食。前回来た時よりは若干だけマシンガントークがやや大人しめで、こちらもそれゆえにある程度即応できたし着いて行けた気がした。今回はその分、より深く味わいも感じる事ができた。

大人しかったのは、たまたまだったかも知れないし、何れにせよ東京スカイツリーが現在何メートルまで高くなったか気にしておられた店主だけに、今後も当分はマシンガントークが消える事はないだろう。いや、美味し下館ラーメンの源流であった。

(左フォト) 中華そば/店舗外観/店内/最寄り駅 (2010.03.11)


 筑波軒 (つくばけん)

 住所:茨城県筑西市丙219  TEL0296-22-3558  定休日:不定休  営業時間:10:30〜19:00

 アクセス:JR水戸線他下館駅北口下車。ロータリー奥左の横断歩道を渡るとある大坂屋くだもの
       店横の路地を入って行った左側にあり。徒歩およそ2分程度。


若い頃は、随分と日本国内を一人旅したもので、北海道や四国を一周したり、あちらこちらを鉄道を使って出掛けたものだった。何も無いローカル線にも、随分乗って来た。そんなムシが呼び起こり、そうだ下館へ行こうとなったのだった。

取手駅から、関東鉄道常総線に乗車。20年以上前に乗ったきり。最新鋭の気動車で、春の常総路を軽快に走って行く。下館行きとあるが、「水海道乗り換え」となっていた。

その水海道に到着すると、乗客全員がホームに降り、向こうからやって来たローカル色感じる、風情の良い気動車に乗車。なるほど、まさしく乗り換え。ここから単線となり車窓も田園風景が広がる。

下館駅には、午前10時半頃到着。某竜ケ崎ミニFMの方からその名前を知って、気になる所となっていたこちらのラーメンも目当てで来たが、休みも営業時間も不明の状況で、まっ開いてるだろと住所を頼りに駅近くを歩く。

ここ下館周辺の元祖と言えるラーメン店だそうで、愛される老舗のお店らしい。お茶屋さんにお聞きして見つける事が出来た。昭和30年代には、営業していた様な風情の建物。
店内を覗くと、ズンドウから湯気が立ち上って、中に入れる様になっているものの、準備中の札になって店主がおられなかった。

まだ開店前の様。少しすると、店主らしき方が隣りの家から出て来たので、話し掛けると気さくに、「中で待っててくれっか」との事で、そうさせて貰う。カウンタ席に座るとコークスの様な匂いがした。少しして店主が来られたので、ワンタンメン500円をお願いする。

「甘いのとしょっぱいの、どっちがいいっけ?」と来たので、しょっぱく無い方にして貰う。メニューは中華そば450円とそれと、それらの大盛とワンタンのみ。で、これが話し好きでよく物事をご存じな方で、もう話しが止まらない。程なく到着。

湯(スープ)は、麹の様な独特な醤油が、薄くてもしっかり感じられ、麺はまた何とも独特な、ややフカフカしたもの。チャーシューはコマ切れされた鶏肉を、醤油ダレで煮込んだもの。

と書くと、普通の鶏チャーシューを思い浮かべてしまうかも知れないが、これが極めて独特。地鶏の様で、厚い皮も付いて、一瞬豚の内臓かと思った程。

ワンタンも小さいながら良い風情がありシナチクともに良かった。とは言え、博学な店主と、世間話しに食べてる間も終始して、ややじっくり味わえなかったりした。

なんて書きつつも下館の、醤油ダレの後ろに感じる、じんわりした旨みを感じるラーメンを、しっかり堪能させて貰った。

(2005.04.14)


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