東京タンメン トナリ 東京・東陽町



見上げる空はまた雲が迫り出しているものの、青空から淡い陽射しふり注ぐ就業土曜日の朝だった。今日は秋分と冬至の中間点の立冬で、節気としては今日から立春前日まで冬となるが実際のところと言えば、やや寒くなって来た秋深しな時期と言えた。

そんな今日は木場界隈を営業先と決めて、こちらへ入店する事にした正午前であった。今夏に今や押しも押されぬ超人気ラーメン店六厘舎さんの隣りで試験的に営業を初め、九月からこちらに移転して本営業を開始した、その六厘舎さんが手掛けるタンメンとギョウザがウリのラーメン店だ。

タンメンと言うと石神本でも今回そのブームが謳われていて、こちらが更なる起爆剤の役目を果たしそうな感じだ。

ちなみにその歴史は以外と新しく、昭和30年創業の横浜の中華店一品香さんがタンメン発祥のお店だそうで、ちなみにその支店がそう遠くない所にあったりする。

またサッポロ一番で有名なサンヨー食品さんが昭和39年に発売したインスタント食品の長崎タンメンがきっかけで、一大タンメンブームを引き起こした事があったらしい。45年の時を経て今またそのブームが、どこまで再燃する所なのだろうか。

店頭に到着すると、五人の先客の方が立ち並ぶ店先であった。少しすると、こちらの隣りまで列が及んでいて、お店の方のご指示により私から後ろが歩道の永代通り寄りに列が移動する事になった。トナリは隣りに優しかったのであった。

その店先で事前オーダーの確認となり、タンメンと餃子のセットでタンギョウ!と言いたい所だったが営業の合い間と言う事で、やむなくギョウザを自粛してタンメンのみのオーダーとなった。ちなみにメニューにタンカラと言うのがあり、これは唐揚げ付きタンメンで辛いタンメンでは無い。そうかと思った。

ランチタイムに店内調整もあって、しばし後に入店できた。しかし入口の冷水器でコップに冷水を汲み、カウンター席にひとたび腰掛ければ、ものの数分でタンメンがやって来た。その直前にショウガ投入の確認がありお願いした。

座ればすぐ来ると言う、なかなかサプライズな提供が心憎いこちらであった。程なく到着どころか座れば到着だ。おお、なるほど醤油味に美味みがたっぷりそうで、これをタンメンと果たして呼んでいいのか悩むほどに独特な雰囲気を醸していた。

それではと行かせて貰えば、それはもう美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い。ゲンコツ・豚頭・鶏がら・モミジを白濁するまで煮込んだスープだそう。よく冷奴に添える生の擦りショウガが、何とも爽やかな風味を造形しており、それはもうぴったりな調味料と言えた。

そこに野菜だけでなくゲソらしきものまで入っており、そうした意味で何ともチャンポン風なものと言え、面白くも45年前の長崎タンメンがオーバーラップしており、その時は似ても似つかぬインスタント食品だが、なんとも時のいたずらを感じた。

そして麺が恐れ入りましたの浅草開化楼さんの極太平ちぢれの食感で、三日は心の中に残りそうな程に素晴らしいものであった。

チャンポン風だった事に店頭にも店内にも、売り物がタンメンだけにラーメンの一文字が見当たらなかったので、念のためカン水が利用しているかお聞きすると使っているそう。するとチャンポン麺は現在長崎でしか製造していない事も、店主から教えて頂けた。

ちなみにチャンポンは明治32年にシナうどんとして、長崎市内の四海楼・陳平順氏により誕生して、麺には唐灰が用いられている。それにしても美味いチャンポン、じゃなくてタンメンであった。

段々こんがらがって来た私であった。等と思いつつも気が付けば完食。やっぱりとてつもなく良かったトナリのタンメンであった。

(左フォト) タンメン/店舗外観 (2009.11.07)


 東京タンメン トナリ 東陽町本店  ※公式サイトはこちら

 住所:東京都江東区東陽3-24-18  定休日:日曜日  営業時間:11:30〜15:00/18:00〜22:00

 アクセス:東京メトロ東西線東陽町駅出口1下車。永代通りを茅場町方面へ向かって行った右側
       歩道上にあり。隣り駅木場駅出口1からも徒歩圏内。



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