とことんらーめん 東京・末広町





朝方に見る上空の霞みが、まるで儚い泡沫(うたかた)の如く徐々に消えて行くと、淡い陽射しが解放されてゆき、明るさが増していく五月も下旬の木曜日の朝だった。

こちらが比較的近くになって、これからは訪問回数も増えそうと、一年前は確実にそう思っていたものだった。ところが何と末広町が勤務先になってまだ一回しか出掛けていない。何度か店頭に立った事もあったが、そこはやはり人気店で盛況な時間となると、結構な外列が出来て回避していた。

お店と言うのは相性があって、それが良いと人気店でもスムーズに入れたりするものだが、そうで無いと列が長い日に限って、行ってしまう事があったりする。そんな訳で意識する機会を多くしていた事もあり、本日はスムーズに入店する事が出来た。とは言えやはり後続が続いて、今日も店内の盛況さに変わりはなかった。

入店するとまた巧い具合に、奥の落ち着けそうな席が丁度空いて、そこに腰を降ろした私だった。ひと息ついてからメニューを手に取り、塩支那そば600円にプラス100円メニューのミニ鳥唐揚ご飯をオーダーした。

一般的に、ラーメンとメニューがあれば醤油ラーメンだが、こちらのザ・スタンダードは、塩味で塩支那そばとしている。醤油味にしたい時は、50円プラスの650円になる。

座った席の周辺の複数の調味料は、置いてあるスペースが面白く、カウンタトップの立て板に棚が設けてあり、そこに並べられていた。

また冷水が入った、把手が付いた透明のボトルは、よく冷えていて中には小石と呼ぶには大きい、のっぺりとした石が十数個近く入っており、飲むとこれが何とも美味しい冷水だった。トルマリン水と言う事らしい。

手際よくオーダーをこなされており、注文品がどちらもほぼ同時に素早く出て来た。やはりまた、今日も美味そう。それではと口にして行けば、やつぱりそれはもう、旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。塩ラーメンと言うと、タンメンに近い感じのお店もあるが、名前が語る通りこれぞ塩支那そばと言う風情のあるラーメンだ。

一枚乗るチャーシューも、大判で厚みのあるバラロールで、これがまた美味しい。水菜が色を添え、メンマがしっくりした味わいを加えていた。

ミニ鳥唐揚ご飯の唐揚げも、出来立てで適度に熱々でありつつ、大きくて転げそうな程で、醤油を垂らして口にしたが、もうスペシャルうまうまカラアゲで、変なこってりさが無く、サックリした食感も見逃せなかった。

気が付けば完食。合計するとこれが700円と言う金額で、この満足度+バリュー感の総合力は、ちょっとないと思う内容。

それが、こちらで楽しめるのだから嬉しい限りで、お隣りが食していたつけ麺も、これがまたウルウルとなりそうな程に美味そうだった。

ミニ総菜のせご飯にはカレーライスもあり、そちらも気になる所であった。いや、やっぱり、ウマかった。

(左フォト) 塩支那そば/ミニ鳥唐揚ご飯 (2009.05.21)


  2009.05.21 無駄が無いカウンタ周りの調味料置き場。   2008.08.05 店頭外観





突如正午頃に鳴り響いた雷鳴。そして警報が出る程の、大雨が秋葉原を襲った。しかしそう長引かず、しばらく待つと小雨となり、それを見計らってランチに出た。

雨もあってか気温が下がり、らーめんでもいいかなと言う気分になった、そんな雷鳴が遠くとなった昼下がりだった。早い時期に、こちらと考えていたが、本日やや遅れて、こちらの暖簾を潜る私だった。

ほぼ満員の盛況な店内。うまく一席だけ空いていて、そこに腰掛けてからメニューを取り上げ、醤油味の支那そば600円に、プラス100円で提供される鶏唐揚ご飯など8タイプあるミニ惣菜ドンブリから、ミニチャーシューご飯をお願いする。

初めてここに来てから、五年もの歳月が流れた。今食せば、どう感じ取れるのだろう。程なく到着。

おお、相変わらず美味しそうな、支那そばとミニ惣菜ドンブリ。醤油味の支那そばから手を付けると、600円なのに大判チャーシューに味玉が半裁乗り、それ以外の具も豊富にちりばめられている素晴らしさ。

それではと口にすれば、もう旨い旨い旨い旨い、旨い旨い旨い旨い。麺は中細やや太ストレートの、カン水が少ない感じに玉子が入っている感じに取れる、プリプリした食感がいい風情を造形するもの。特別な水がまた良い効果を成し遂げているのか。

以前の私は、何故かスープのタレの感覚に、こだわり過ぎていた様だが、このプライスと具と麺に、スープのコクの良さが、グッと心を引き寄せるものだった。

そして、ミニチャーシューご飯が、もうこれまた旨い旨い旨い旨い、旨い旨い旨い旨い。肉肉しい風情が良く、タレの味付けが良く、しんなりと乗るたまご焼きがまたいい。

とことんこだわり抜いたから、とことんらーめん。なるほどと唸れる程に、もう判る方には判る、そんな素晴らしいラーメンだった。気が付けば完食。いや、ズバン!と来た、コクが味わい深い、そして感動も呼んだ、こだわりラーメンだった。

(左フォト) 支那そば(醤油)/ミニチャーシューご飯 (2008.08.05)


 元祖司流 (がんそつかさりゅう) とことんらーめん 

 ※プラス100円ランチサービス品ミニ惣菜ドンブリ

 【チャーシュー・鳥そぼろ・とろろ・ちりめん・キスフライ・ハムカツ・鳥唐揚各ご飯・カレーライス】

 住所:東京都台東区上野3-6-7泉ビル1F 定休日:日曜日

 営業時間:11:00〜21:00※土曜日〜15:00

 アクセス:東京メトロ銀座線末広町駅下車。中央通りを上野方面へ進み、一つ目の信号を右折して
       しばらく歩いた右側。秋葉原周辺拉麺MAPはこちら



春風、春空、春日の春情の感ある、通勤電車でのコート姿も減って来た水曜日。風が強く、目を細めながら久々こちらへ入店。最近ラーメン店に限らず、水にこだわるお店が急増している。逆に水道水を冷やしただけの水が出てくると萎える位である。その点、こちらは冷水ポットに炭を入れるこだわり様で、その水はとても美味しい。今日は、塩支那そば500円にランチタイム時は100円のミニチャーシュー丼をお願いする。何と庶民に優しいお店で合計600円、税も取られ無い。程なく到着。

湯(スープ)は第一印象は良いがやはり油感やコクはそれなりで止もう得ない所。しかし金額に比例しない良さが嬉しい。麺が良い感じだし、水菜がボリュウム感を作り、どこかお洒落。ただミニチャーシュー丼のチャーシューは脂が冷えてザラザラ感が出てしまい、サッと炒めるかチンしてくれると良かった感じだった。

何れにしてもこれで600円なら大変お得なセットメニューと言える。でもこればかり出たら合わないかも。それにしても風の強い日で、立て札が倒されダンボールが飛んでいた。そして日暮れ近くには春の雷が鳴り響き、通行人が足早に歩いて行く。自宅近くの桜が咲くのもそんな先では無い様に感じた。

(2004.03.17)


醤油を食べてみたいと云う事でまた入店。何故か引き寄せられる不思議なお店である。気になっていた御徒町駅近く東上野のお店の事をお聞きすると、「そこから引っ越して来たんですよ」との事。なるほどである。醤油の支那そばに追加トッピングメニューで気になった揚げモチと、とろろ御飯をオーダーする。

御飯ものが程なく到着。これはこれで良かったが、別に自由に取れるサービス惣菜があり、玉葱を刻んでキムチの素をあえた様なものであった。以前あった場所が伺えるお惣菜でこれがもう抜群に旨く、とろろ御飯と共に食したがあっと言う間に平らげてしまった。東上野を知っている方には良くお分かり頂けると思う。韓国系の方が沢山おられ、その関係のお店も半端では無い。しばらくしてラーメンも到着する。

湯(スープ)は豚骨と鶏ガラの典型的なスタイルで、そのだしスープは良いが、やはりタレにはこだわりが無い風情を感じてしまう。麺はそんなに悪くは無い所。ただ例の揚げモチが大変に旨かった。切り餅に軽く塩コショウして揚げ煎餅の様に軽く揚げたものだが外周がほんのりカラッとして、中はモチモチして感動するぐらい良い食感と味だった。心なしかチャーシューも厚かった。こちらは冷水と揚げモチと、サービス惣菜がお奨め出来るお店と言える。

(2003.06.19)


先日メールを頂いた方から、またメールを頂いた。御徒町駅付近、線路の向こう側にも同じ店名があるらしい。分店だろうか?新店の様で元祖司流って何?と言うのが気になり、じめじめが始まった感のあるお昼に暖簾を潜ってみた。店主らしき方に女性が二人。それにしてもラーメン店は、この三人のパターンの多い事か。メニューを見て、しおトンコツに追加チャーシューと、100円でいいらしいミニチャーシューご飯をオーダーする。

店内のインフォによると、トルマリン水を使用しているそうで、マイナスイオンが豊富に入っていて、体に良さそうである。麺は新潟から直送の特注麺だそう。大きい壁掛け時計があり、見応えがあったりする。程なくラーメンとチャーシューご飯が到着する。湯(スープ)は正しく絵に書いた塩とんこつスープで、整っている感じだった。

特注麺は中細ストレート。水菜が今風で面白く、熟成梅干しが入っていた。店主に「元祖司流」についてお聞きすると、「名前だけで師匠もいませんよ」との事だった。気になる事が幾つかあり、確かめてみたくなるお店であった。

(2003.06.13)


喜劇らーめん食べ歩きTOP