貴生(たかお) 千葉・稔台





厚い雨雲から、小雨が降っては止んでを繰り返し、駅前では無表情を装う有権者らに、政党名を誇示する演説が繰り返され、その横で選挙用のフラッグが夏風にはためいていた、七月下旬水曜日の朝だった。

やむを得ない事情が発生し、どうやら来月まで工場勤務が続くよう。よく考えれば、その分営業の下準備も出来るし、普段行けないラーメン店にも行けるし、問題無かった。

そんな今日は、私の宿題店の中の宿題店とも言える、かねてより行きたかったが行っていなかったこちらへ遂に行く事にした。

このサイトを始めて間もない7年前にこちらの本店へ行きラーメンのその凄さを知り、そこよりも自宅から近い同じ市内でありながら、やはり直通路線バスがなく夜営業のみと言う事で、私にとってかなり敷居の高いラーメン店の一つだった。

午後六時半過ぎに周辺のバス停で降りると、丁度雨がぱらぱらと落ちて来たので、傘を広げて急いで店頭へ向かった。そんな天候もあり、辺りは既に暗い周辺となっていた。

まもなくと言う頃黄色く輝く電光看板が見え、少し歩いて半オープンスタイルの店舗で店内の明かりが通りの歩道を照らし、風情よく佇むこちらに到着した。思えば昼の閉店しているこちらを見た回数は、ゆうに三十回は越えている事だろう。

だから私にとってその営業している姿は、まるで「千と千尋の神隠し」で、冒頭の千尋と両親がトンネルの先に見た、美味しそうな食べ物が並ぶお店の明かりとオーバーラップするものがあり、そんな神秘的な面を感じずにはいられなかったお店の明かりであった。

などと、店頭で感慨にふけりつつも入店(おいおい)。先客の方が一人カウンタ席におられ、見るとテーブル席があったので、そこに腰掛けながらメニューを見上げた私だった。7年前に松戸本店に入って食したのは、チャーシューとホルモンが両方入った、その名も「ダブル」と言うラーメンだった。

やはり割烹料理店の変わらぬ伝統料理の如く、同じネーミングのメニューがあり、思わずそれをお願いした。一緒にご飯類のサイドメニューもお願いするかと思ったが、たしか量も凄かったイメージが残っていたので、今回それは止める事にした。

ただふと見ると、追加トッピングに小松菜百円があり、「新鮮無農薬」の文字に、後からそれもお願いした。程なく到着。

おおー、ファンタスティック! 七年前の動揺が・・・、いやいや感動が、今よみがえった(おいおい)。これは怒涛のビジュアルだ。濃いこげ茶色の味玉子も健在で、黒いドンブリもあり、飛び散っていた背脂がよく見えた。

それではと行かせて貰えば、それはもう、旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。この背脂感に、トロトロのホルモンがまたたまらないもの。チャーシューがまたそれに、輪をかけてトロトロであった。小松菜はお願いして、大正解なトッピングであった。

平太ヤワ目の麺が何とも良く、背脂の甘みふくよかなトンコツスープは楽園のドアを開けてくれる美味しさ。なおやはり量的には多めだが、冷静に食せば差ほどでもない量。

何れにしても背脂の量はハンパないもので、おそるべしと言うしかなかったラーメンだった。気が付けば完食。いやいやいや、やつぱりすごかった。

(左フォト) ダブル(チャーシュー+ホルモン)/店内/店舗外観 (2009.07.22)


 とんこつ屋台ラーメン 貴生(たかお) 稔台店

 住所:千葉県松戸市稔台8-40-26メゾンスズキ1階  ※下記データ(2012.06.08)情報更新

 定休日:無休  営業時間:18:00〜翌3:00 ※土曜〜翌4:00

 アクセス:新京成電鉄みのり台駅下車。改札を出たら右折して踏切を渡り、次の交差点を右折して
       800mほど歩いた右側にあり。
       または松戸新京成バス松9系統松戸駅東口東松戸駅間の区間路線バス(松10系統の
       如来堂経由は×)に乗車してウィズタウン前で降車。そばの大通りに出て八柱方面に80m
       程進んだ左側にあり。



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