中華料理 大勝軒 東京・日本橋本町



夏色の陽射しに彩られた青空が彼方まで続いていた、梅雨明けの予感さえ感じさせてくれそうな7月前半の休日月曜日だった。

時に大勝軒には人形町系と言う系列もあることがこの数年でかなり浸透したようで、こうしてネットで知らしめている一人としてかなり嬉しく思う。そんな一店がこちらで、新日本橋を訪れる折りもあって7年ぶり立ち寄ることにした。

そんなわけで総武線快速電車に乗車して、新日本橋駅で下車しその店頭へ開店まもない時間やって来た。暑い本格的な夏がやって来たそんな周辺だった。

それにしてもこれほど味のある建物はないのではないかと言うこちらの三階建ての店舗だ。さっそく店内に入ると以前とほぼ変わらないフロアーが待っていた。

但しテレビは地デジ化もあってか、大型液晶TVにすげ替えられており、そこはご時世だった。

店内も実に風情のあるもので、照明器具は洋風な面持ち。天井には扇風機が設けられていて、窓ガラスはステンドグラスのようになっていた。

小城ノ花が来店されたようで、その時のフォトフレームが3枚飾られていた。

出羽海部屋所属の力士だったが、平成10年に引退して年寄・高崎を襲名し、現在は同部屋付き親方として後進の指導をされているよう。

先客は店頭を撮影している際に入った方一人のみ。まだオーダーを済ませてなかったようで、その方がラーメンと注文した直ぐ後に、中華そばとわざと言い方を変えてお願いした。

その際にさりげなく創業年を確認させて貰うと昭和8年と言うから驚きだ。大正と聞こえたが、昭和のようだ。ちなみに日本橋高島屋が同じ年に開業している。

浜町大勝軒(後の新川大勝軒)は大正3年創業で、横山町大勝軒は大正13年創業だからその後に続くこちらのようだ。

ちなみに浅草橋大勝軒はネットによると昭和21年創業のようだった。

少し前まで存在していた人形町大勝軒は、前年に閉店した人形町大勝軒に勤める方が昭和62年にオープンさせたらしいが、平成22年に銀座へ移転して日本橋よし町としてリニューアルオープンしている。

その店内のインフォメーションには創業当時人形町と言う地名は日本橋芳町だったそうで、創業は明治45年創業とされる人形町大勝軒だがこちらでは明治38年だった事が謳われている。

建物は昭和32年に建て替えたそうで、以前の建物のフォトがあるとのことで思わずお願いして撮影させて貰った。その写真に映る建物は、現在の横山町大勝軒に近い風情があるものだった。

昔は中華店と行っても、こうした和風建築に中華料理と記された袖看板が掲げられた店舗のようで、現在の満艦飾な中国料理店とはかなり様相が変わっていたのかも知れない。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、なんと言う芳醇なスープなのだろう。そこに泳ぐ加水低めの麺も、実に荘厳な趣さえ感じられた。

焼豚は昔ながらの製法で吊るして焼いたものらしく、その美味しさにはこれまた泣けるものがあった。

四つ切りの中華ハムとメンマも入るこちらの中華そばで、それらもまたいい雰囲気だった。気がつけば完食。いや、これがかなりとんでもないほど実に良かった。

(左フォト) 中華そば/創業当時の建物 (2012.07.09)


 中華料理 大勝軒@日本橋本町

 住所:東京都中央区日本橋本町1-3-3  TEL03-3241-4556

 定休日:日曜日  営業時間:平日11:00〜15:00/土曜11:00〜14:00

 アクセス:東京メトロ銀座線三越前駅A1出口下車。第四銀行東京支店の路地を入って行き二つ目
       の十字路の右奥の場所にあり。



  2012.07.09 歴史を感じる洋風なフロアー。   2012.07.09 人形町系は一番歴史がある大勝軒だ。


以前営業で出歩く様になった頃に実は見つけていて、「大勝軒」の文字の上に「中華料理」とある看板からこちらも人形町系なんだなと気が付いていた。そんな訳で、本日室町界隈営業もあり、一段落つけて入店する事にした。建物は三階建てで風情があり、店内は清潔感のある良い雰囲気。テーブル席が所狭しと置かれ、左奥の席に腰掛ける。

メニューから、チャシウワンタンメン880円をお願いする。半チャーハンに気づき、それも後からお願いした。お店の方に話し掛けると、こちらは人形町の系統になる事を自ら教えて頂いた。昔はもっと沢山の人形町系のお店があったらしい。ふと見ると、店舗建物のラフに描かれた水彩画が置かれてあり、良い風情を醸し出していた。程なく到着。

いや、こちらも旨い。鶏ガラ系醤油スープがじんわり来てなかなか。麺は現代的なもので、ストレートっぽい今風な喉越しとコシ。ワンタンとシナチクは、昔ながらの風情あるもの。そしてやつぱりチャーシューが旨く、鶏ガラ系スープにチャーシューはやはり大変に合うと思う今日この頃。

チャーハンも、金糸玉子にグリーンピースが転がっていてこれまた美味しい。気が付けば完食。いや、旨かった。見上げると首が痛くなる真新しいビルの多い街だが、ここは昭和の良き時代を感じる場所だった。

(2005.12.07)


  2005.12.07 チャシウワンタンメン   2005.12.07 半チャーハン



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