中華 大興 東京・御徒町





石丸本店と同じ様に、天空が夏色の大空へ大改装中なのか、まるで建築工事現場の安っぽい白いテント幕の様に、大空は雨雲に覆われていた、五月下旬就業土曜日の朝だった。

朝から雨そぼ降る日だったが、昼時で外に出ればその雨も止んでおり、少し遠出するかと某店まで行って列に並んで見た。しかし、その列の動きは鈍く、仕事の合い間もあり、あきらめてそこを離れた。

そして、以前ここにもあったのかと、前から気が付いていた比較的そこから近い、こちらの中華店へ今日は入店する事にした。

車が通れる道路と道路の間にある、これぞ路地裏と言う立地の場所に、風情良く佇んでいたお店だった。常連さんが多いのか、時間もいい事もあり、盛況な店内が広がっていた。

壁には中華料理のメニューよりも、大衆居酒屋で提供する、酒の肴の名前と金額を書いた紙が、これでもかと沢山貼られていた。

促されたテーブル席に腰掛けると、冷たい麦茶が供され、店頭にあった油絵を書く時に使う様な、キャンバス立てに貼られたメニューを見て決めた、ラーメン半チャーハンセット750円をお願いした。

こんな感じの中華店へ行くと、やはり喫煙者がいるか気になる所だが、テーブルにあらかじめ灰皿を用意してあるお店と、そうでないお店があり、こちらは後者の方で、殆どの方は吸っていなかった。程なく到着。

まず来たのは、まるで居酒屋のお通しの様に、ポテトサラダとカブのお新香だった。なるほどそれを肴に、ビールを楽しんでいる方もいた。

そして程なくチャーハンがその後で来て、まずまずの良い感じのものだった。お新香やポテトにも手を延ばしながら、レンゲを手にチャーハンを口にしていると、メインのラーメンがやって来た。

これが、おっと思うほどに、メンマが良い風合いを示しており、一見して中華醤油スープは、その色に個性を感じるものがあった。

ほとばしる香りも、やや味噌蔵の麹の様な香りを感じるもので、利用している醤油が、普段と違うものなのか。

それではと口にして行けば、おお、旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。麺はかなりヤワめのもので、戦後まもない頃から営業している、中華店に見られる傾向の麺の面持ちだった。

今でこそ多加水熟成麺と謳う店舗さえあるが、当時はカン水に粗悪品が多く、それゆえにカン水を多めに使えず、結果的にフニャフニャとした麺になったものが多かったのだ。

しかし、却ってその柔らかさに需要が逆にシフトして、今でも昔と変わらないシフトで行っている店舗も少なくない。

最近お洒落な内装で「昔ながらの・・・」と記すお店も多いが、ある程度の違和感を感じる方は、そんな麺の違いを知っている事からなのだろう。閑話休題。

やはり醤油スープは、何処となく個性が感じられるが、小振りなバラチャーシューに、その麺と共に、なかなかに美味しいものであった。

特筆すべきはメンマで、プルンプルンと来る食感で、下地にしっかりとしたうま味があり、しかも通常よりもかなり多めに入っていた。

気が付けば完食。なるほど大通りから路地を入って、見過ごしそうな更にその先の路地を行った場所にあるのに、流行っているハズである。 いやいや、良かった。

(左フォト) ラーメン/半チャーハン/店舗外観 (2009.05.30)


 中華 大興 (たいこう)

 住所:東京都台東区上野6-2-14  定休日:未確認  営業時間:未確認

 アクセス:JR山手線御徒町駅北口下車。春日通りの横断歩道を渡り、蔵前方面へ進み、ガード下
       から二つ目の左路地を入り、少し進んだ右路地を入った10m先の左側。
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