ラーメン昭和 東京・茅場町





茅場町の名店「真好味(しんほうみ)」の店主が、一昨年の暮れに突如悲しくも急逝されてしまい、閉店してしばらくが経った。その跡地の居抜きの店舗に、こちらがその真好味の味を受け継ぐ店として、昨年の五月にオープンしたらしい。

そしてその秋口頃には開店当時に見つかっていた、無かった筈のレシピの走り書きのメモの様なものを元に、真好味の辛みそラーメンを再現したメニューの提供が始まったそう。

しかし、提供を開始したばかりの辛みそラーメンは、お世辞にも似ているとは言えなかったそうで、ただ辛味が尖っただけの辛いラーメンだったらしい。その後こちらの店主は、日夜その辛みそラーメンの再現に努めたそうで、最近また変わったその仕様は、かなり良いレベルまで到達したらしい。

そんな事が綴られた一通の電子メールが、先日パソコンのメールソフト上で、ポストにコトンと落ちた様にやって来た。見ると送り主は、真好味のラーメンを愛した、一人の御仁からだった。人の作る文章とは、読めば大抵のあらゆる事が判る、伝達手段であると言える。

そんな訳で、大変気になる所となり、初夏の気候が爽やかなとなった好天の水曜日の本日、久々地下鉄東西線快速電車に乗り込み、これまた久々な茅場町駅に降り立つ。地上に上がり、見上げた青い空は、暑い夏を予感させていた茅場町界隈。

正午前には、こちらの店頭へ到着。真好味だった頃は、少なくても五人以上の外列が待ち受けていたが、まるで違う場所の様に閑散として、店内も先客がお一人のみだった。そんな中に入店して、比較的奥のカウンター席に腰掛けた。

店内のメニューリストに「伝説真好味の素材でオリジナル」とある、一歩下がったインフォの辛みそラーメン750円を、懐かしいフレーズとなった「ちょい辛」でお願いする。

すると「ちょい辛」は以前の「大辛」らしいが、そのまま変えない事にした。前精算方式で、明朗会計。辛さは、普通辛・ちょい辛・大辛・激辛・罰ゲームレベル5・6・7とあり苦笑。程なく到着。

おお、到着したそのラーメンの赤いスープのビジュアルは、ほぼ真好味の辛みそラーメンに近い。それではと口にして行けば、真好味と比較しなければ、かなり素敵なレベルの辛いラーメンで、もう旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。

真好味だったらここで9つだが7つの旨さ。比較してしまうと、やや甘みが前に立ち過ぎ、魚介感がやや出過ぎで、コク味ももう半歩と言った感じ。

今後は魚介の荒波感を、多少大人しくするか、または良いインパクトに転じさせるか、そう悪くはないとも思うのでこのまま行くかが課題だろうか。

ヒラメを使っているか確認した所、それは使っていなかったそうで、鯛の稚魚に帆立・海老・昆布がメインの出汁らしい。甘味は甘味料では無いらしい。

ともあれ、麺は中細平形状の中加水ちぢれで、良いシフト性が有り、チャーシューも国産高級肩ロース肉を使用している様で、噛めば柔らかな肉がゴロゴロと入って大変旨いチャーシューだった。

モヤシ等の野菜類もいいし、何れにしてもこの辛みそラーメンで行けば、この時間にこの席の空き具合は今後は無いレベルに来ており、気が付けば完食となった。

いや、実に辛く、実に旨い、そんなラーメンだった。原価率が上がった所為なのか、近々価格改定の予定があるらしい。

(左フォト) 辛みそラーメン/店舗外観/店内メニューリスト (2008.05.07)



 ラーメン昭和 (しょうわ)

 住所:東京都中央区日本橋茅場町3-8-12 定休日:土曜日・日曜日・祭日

 営業時間:11:00〜15:00/17:30〜売切れまで

 アクセス:東京メトロ日比谷線東西線茅場町駅下車。日比谷線北千住方面ホーム出口2から近い
       場所。新大橋通りに併行する一本奥の八重洲寄りの一方通行の道沿い。八丁堀駅から
       も近い、ホテルビィラフォンテーヌそば。



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