四川担担麺 阿吽 東京・湯島



南風が色づいた木の葉を揺らして気持ちだけ気温を上げていたものの、蝉が鳴くこともなく静かに一日が始まった十月神無月上旬の金曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、変わらない温かさながら何処か秋めいて、静寂な気持ちにさせる夜風がそよいでいた午後七時過ぎだった。

秋葉原が勤務先ならばこちらにもとなって、そろそろ落ち着いた頃だろうかと仕事帰り立ち寄ることにした。ネットによればこちらの店主だった水島氏は、最高級のフカヒレ料理が愉しめることで有名な横浜中華街・招福門出身だそう。2007年8月25日に開業した、無化調四川担担麺がウリのこちらだ。

何度となく訪れたこちらだが、しばらく前から水島氏が辞めてしまい、今年の二月頃から休業していたようだ。その後経営が変わって、6月4日より営業が再開したらしい。それにしても周辺の愛される人気四川担担麺専門店だけに、また営業が始まって胸を撫で下ろす思いと言うしかなかった。

そんなわけで、久しぶりその店頭へやって来た。さっそく入店するとカウンター席は満員御礼だけでなく、壁面寄りに六席近く用意された待ち椅子全てが埋まる盛況なフロアが待っていた。

入口扉前の券売機の前に立って、そこでつゆ無し担担麺3辛を選んで、これも選ぶかとなって半ライスのボタンも連打。そして待ち椅子の前に立つと、一人分の空席が程なく空いたので、腰掛けさせて貰いカウンター席が空くのを順番待ちするところとなった。

そう経たない内に順番が詰まって行き、自分の番となって入口寄りの空いた席に促されて腰を下ろした。傍の厨房の壁には、あまり湯切りしないで提供する無動スタイルでも、充分に美味しく愉しめることが案内されていた。

現在こちらで提供しているメインメニューは、担担麺と黒胡麻担担麺とつゆ無し担担麺で、ボタンは3辛と4辛しかないが、希望すれば0辛・1辛・2辛も対応してくれるようだ。以前は醤油らーめんも提供していたこちらだが、水本氏がいないだけに難しいところだろう。程なく到着。

それではとしっかり掻き混ぜてから行かせて貰えば、ほとんど変わらない美味しつゆ無し担担麺で、それはもうたまらない絶妙な素晴らしさとい言うしかなかった。3辛はそれほど辛くはないが、後半になると火照って来て体に良さそうな感じだった。

そんな後半になってから、半ライスと共に口にして行った。それにしてもクセになる美味しさ。それだけに、気がつけば完食だった。いや、かなりとんでもなく絶大に素敵で、無茶苦茶夢中になれるほど実に果てなく広大に素晴らしかった。

(左フォト) つゆ無し担担麺3辛/半ライス (2014.10.03)


 四川担担麺 阿吽 しせんたんたんめん あうん

 住所:東京都文京区湯島3-25-11   定休日:火曜日

 営業時間:平日11:00〜14:00(土日祝〜15:00)/17:00〜22:00(日祝〜21:00)

 アクセス:JR御徒町駅下車。春日通りを本郷方面に進み、天神下交差点を左折して少し歩いた
       右側。営団地下鉄千代田線湯島駅からほど近い場所。秋葉原周辺拉麺MAPはこちら



横浜招福門出身店主が2007年8月25日に開業させた店。

しばらく前に、一時休業していたが現在は営業中。

麺メニューは、担担麺と黒胡麻担担麺とつゆ無し担担麺。

待ち椅子の後ろにあった三河屋製麺の麺箱。

見上げれば東池袋大勝軒マスターの有り難いお言葉。

出入口には、さりげなく「心よりありがとうございます」。



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流行本表紙裏の、少し斑になった白い空白の一頁の様に、放たれた大量の水蒸気の所為で、今日も大空は白く霞んでいた、六月半ばのそんな水曜日の朝だった。

またこちらの麺料理を楽しみたい気分となり、新規開拓はお預けにして、正午少し前に入店する。それにしても、湿気の強い日だ。券売機に立ち、何にするか決めずに来たが、考え事をしながらも「醤油らぁ麺」680円を選んで、無意識の中で大盛ボタン150円を連打していた。

まだ数席だけ空いていた、カウンター席の一つに腰掛け、チケットをお渡しした後で、サービスで付く小ライスもお願いする。

洋楽のBGMが流れていて、モダンな内装が広がる店内。何処か中華店とは言い難い、中華麺料理を提供するこちらだ。程なく到着。

おお、またオーラが増して来た感のある、醤油らぁ麺大盛がやって来た。もう更なる研ぎ澄まされた、そんな華麗なビジュアルが、全てを物語って来るよう。それではと、ひとたび口にすれば、それはもう、いやいやいや、美味い美味い美味い美味い。

まったりと来る、丸みのある醤油の味わいに、しっくりと来る出汁の深みあるコクで、すっきりとした味わいのあるスープは、じんわりと感動さえも導くもの。そして麺もまた、人を饒舌にさせる。

増やす進化もあれば、減らす進化も存在する。変わらないスタイルを大事にするお店もあれば、殻を常に割り続けて突き進むお店もある。

気が付けば完食。雨の降らない本日だが、梅雨が到来した事をネットニュースが告げていた、そんな初夏の関東地方だった。いやいやいやいや、来て良かった旨かった。

(左フォト) 醤油らぁ麺大盛 (2009.06.10)


微震に揺り動かされて目覚め、快晴ながらやや気温が下がり気味で風の止んでいた、四月下旬ゴールデンウィーク間近の火曜日の朝だった。

そんな今日はそんな気温もあり、未だ食していなかった、こちらの担担麺で行く事にした早目のランチタイムだった。

人気店だけに、かなり待つ時はどうするかと思いつつ入店すれば、全席は埋まっているものの待ち客はいなかった。

それならばと券売機で、阿吽担担麺(三辛)800円を選び、店内待ち客用の椅子に腰掛け、程なくして席が空き案内を受けて着席。

サービスの小ライスの確認があり、それをお願いしつつ、さりげなく辛さの確認も。

紙エプロンがやって来たので、思わず焼き肉を思い出したが、ラーメンもかなり液体が跳びはねる心配があり、ありそうでない、素晴らしいご配慮の阿吽さんであった。

首に掛ける様にして身につけ、 阿吽担担麺三辛の到着を待つ。程なく到着。

おお、練りゴマ独特の深みのある肌色に、ラー油が多めに垂らされてあり、そのビジュアルは見ているだけでも、食欲が掻き立てられるもの。

ドンブリの上には挽き肉が乗るが、こちらはそれにプラスして素揚げされた小海老も添えられており、そんなさらなる一面に、オリジナリティを感じさせる。

それではと口にすれば、いやいやもう、美味い美味い美味い美味い。清涼感が伴う辛みと酸味が、全体の味を融和させたシフト感でまとめている。

それが一つの個性に繋がっているが、変な独特感は全く以て介在しておらず、しかしそれでも唯一無二的な風情を持つ担担麺となっている。

坦々麺と言うと、中国料理店でよく見掛ける麺料理だが、麺が三河屋製麺と言う事もあり、大変日本的な麺のコシがあり、どこか日中友好条約的な、一面を感じる所も見逃せなかった。

麺が無くなった所で、ゴマのスープにライスを入れて更に楽しんだ。

ゴマに甘みがある分、汁無し坦坦麺よりは辛くない感じであったが、ライスの確認時に辛さ抑え気味の希望的な発言をしたので、若干マイルドにしてくれたのかも。

気が付けば完食。いや、とっても、良かった。

(左フォト) 阿吽担担麺三辛/そのアップ画像 (2009.04.28)






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僅かな小雨が降っては止んでの、大陸高気圧の所為もあるのか、見上げれば分厚い雨雲が空を塞ぐ、一月下旬の金曜日の朝だった。

こちらで始まった醤油らぁ麺が、フルモデルチェンジに、近い位に変わったらしい。思わずどんな風に、変わったのか気になる所だが、あいにく画像が無かった。

よもや二郎系なんて考えも過ったが、それはありえないこちらだけに、どんなラーメンなのか想像が更に広がって行き、ワクワク、和久井映見、である。

そんな訳で早速ランチ時に、やや遠いこちらへ出掛ける事にした。正午少し前に到着し、入店して券売機で醤油らぁ麺680円のボタンを選ぶ。

背の高い、まるでバーの様なカウンター席で、幸い空いていた一席に、乗り上がる感じで椅子に着席。何度か来店していたこちらだが、ちょっとした勘違いもあり、本日初めて店主と御挨拶した。

実はこちらの店主ともマイミクで、お店におられる方とフォトのイメージが違っていて、別の方かと、ずっと思っていた私だった。程なく到着。

おお、パッと見はそんなに変わらないが、醤油スープの色の濃さが薄くなり、オキアミより小さい感じの小エビが、香味油に利用した様に揚げてあり添えられていた。

それではと口にすれば、もう美味い美味い美味い美味い、いやこれは旨い。チャーシューも良く、スライスされたネギの風情もシブくさえ感じ取れた。

食材のバランスが、ことごとく変わっている。気がする(おいおい)。

最近の傾向としては、洞ヶ峠から降りて来た様なラーメンが多い昨今な訳だが、それはそれで楽しめなくてはいけないが、こちらのそれはセンスが光るオリジナリティ溢れる醤油ラーメンだった。

オーラもバンバン来て、王道さえ感じるものがあり、しかも坦坦麺での持ち味を、醤油味にも生かし切っていて、何とも無駄がない素晴らしさとはこの事と言えた。

麺もまた低加水中細ストレートの、絶え間無いコシの揺るぎない良さがあるもので、この醤油スープに素晴らしい相性の良さを感じるもので、これぞ阿吽の呼吸と言った所か。

こちらではランチサービスで小ライスが付いて来るが、やはり白米が欲しくなるタイプのラーメンで、最後にスープへ投入して、そこは存分に堪能させて貰った。

量的にも丁度良い感じで、多く無く少なく無くの、醤油らーめん量が中間、だった。気が付けば完食。これぞ一つの醤油中、いや小宇宙と言えた(ワザと間違えない)。

(左フォト) 醤油らぁ麺/自動で無いドアー (2009.01.23)


夏の幻が遠い過去となった様な、少し早い冬の訪れを感じた、冷気が体に凍み吐息も白い、11月上旬祭日明けの火曜日の朝方だった。陽光のふり注ぐ、そんな秋澄む晴天。

そんな今日は、そんな気温の低さもあり、未食だったこちらのつゆ無し担担麺で行き、その辛さで暖を取ろうと入店する事にした。

券売機でその800円のボタンと共に、150円の大盛ボタンもつい連打。店頭の3辛4辛のインフォに対して、ボタンには4辛5辛のボタンとなっており、まぁ4程度でも問題ないかな?と選んだ。

先日こちらの定休日の日に、店頭の前を歩いていると張り紙があるのに気が付いた。見ると価格の見直しをされたらしい。

本日入店したらどの程度金額が下がったかと思ったが、表示的には百円だが先述の様に辛さもワンステップ上がっており、一辛当たり百円のこちらだけに実質的には二百円下がったようだった。

先客もそこそこで、後続も続き盛況な店内。券をお店の方に手渡しながら、空いたカウンターの一席に腰掛けた。小ライスサービスは、今回辞退した。

こちらが一番主力としていたメニューのつゆ無し担担麺だが、その大昔は担々麺と言えばツユが無かったのが当たり前だったらしい。

TVの番組でも先日かついで売り歩いた事から担担麺となった事を告げていた。なるほど。

ふと見ると、フリーペーパーとなったラーメンデータバンクの小冊子があった。手に取ると早くも第2号で丁度その担々麺が特集されていた4。

そのページの先頭にこちらの汁ありの担担麺が美味しそうに紹介されていた。

ちなみに創刊号は「女性が入りやすいお店」が特集だった。第3号の特集は「ラオタに優しいお店」なんていいかも。程なく到着。

おお、純白の皿に乳白色の麺が横たわり、赤いラー油がと青菜がそこに更なる彩りを添えたビジュアルは、さながら満漢全席の一メニューの如くに華やか。

それではと口にすれば、もう旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。

辛さは花椒から来るしびれと共に、かなりな辛味がやって来るものの、爽やかな香草感が感じられ、たっぷりと入った挽き肉から肉の旨みが溢れてくるもの。

麺は全て三河屋製麺となったらしく、その麺がまたやはり良い。

た、ただ、独特なスパイシー感もあり、やや辛味感に舌が負けてしまい、また楽しむとすれば3辛、・・・いや2辛くらいかなと意気地が無かった(おいおい)。

気が付けば、大粒の大汗の中で完食となった。とは言え、その旨さはやはり絶大なものがあった。ま、3辛なら行けるかなと思い直し、厨房の方に御挨拶してお店を後にした。

その後、周辺にあるベローチェに入店して、ソフトクリームがたっぷり入ったアイスコーヒーのプリモカフェを、オーダーしたのは言ふまでもない(おいおい)。

(左フォト) つゆ無し担担麺大盛/入口付近の外観 (2008.11.04)




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風は時折り強くなって、駅前の木々の小枝を揺らし、イベントフラッグを翻らせる、青い空はどこまでも高く、陽の出ている十月後半五十日の月曜日の朝方だった。早いランチ時に外へ出ると、風は緩やかになっていた。やや気温も高め。

そんな今日は、こちらへまた入って見る事にした。担担麺専門店として営業していたこちらだが、ふと見ると醤油らぁ麺と醤油つけ麺も始めていて、そのインフォメーションが店頭になされていた。

夏場は冷やしものもあってメニューが豊富だが、秋に入り冷やしものの需要が下降気味なのか、そうした冷やしものは継続して販売しているが、そんな背景からの新メニューと言った所だろうか。目を引いたのが、「お子様らぁ麺」350円で、 ・・・なるほどだった。(おいおい) なお、6歳以下用らしい。

券売機でそんな新メニューの、醤油ちゃーしゅー麺850円に大盛150円のボタンも連打して、お店の方に券を渡しながら着席。新店景気も落ち着いた感じの店内。程なく到着。

おお、結構醤油の色が濃く見えるラーメンのスープで、チャーシューの風合いが良さそう。麺は低加水らしく、その色が移っていた。それではと口にして行けば、もう旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。低加水の分麺は柔らか目だが、その風味に良い風情があり、どうやら三河屋製麺らしく麺箱もあった。

チャーシューがやはりカナ〜リ良く、八角の香りが放たれていて、もうトンポーロー風な仕上げ感がたまらないものと言え、その食感も素晴らしかった。ラーメンには花椒も気持ち入っており、醤油の色が濃いスープだが醤油の塩味は立っておらず、それはまったりとしていて良い風情だった。

気が付けば完食。サービスライスも付いて大盛にしてしまい、大盛りはやめておくべきだったかと思ったが、そんな爆盛りでもなく、スンナリ胃に収まった。ちなみにサービスライスは、無料にしては気持ち盛りが良かった。

こちらに来るまでは坦々麺と思っていたが、ラオタの悲しいサガが出てしまい、つい新メニューを追ってしまったのであった。次回こそはそちらを楽しみたいと思う。と、言いつつ、醤油つけ麺も気になる所だったりする。

いや、これは美味い、醤油ラーメンだった。食感だけで見ていけないのがラーメンで、麺を味わう楽しさを教えてくれた、こちらのラーメンだった。

(左フォト) 醤油ちゃーしゅー麺大盛 (2008.10.20)


夏の濃い青空の色に低い雲が重なり、多湿な風がアスファルトの熱気も運び、夏も本番に入った感のある水曜日。先日から、湯島の人気二店へ行く途中に、こちらがあり気になっていたお店。無化調ラーメンMAPにも掲載されていたので、何と驚く事に無化調店でもあるらしい。

そんな訳で、本日の午後一時近い時間帯の、ランチ時に店頭へ立つ。フォトが今風に整理され、店頭の外壁にそれらが躍っていた。見ると、その中には限定メニューもあり、それが何かと見れば、先日訪問したばかりの赤坂四川飯店が元祖の棒々鶏涼麺だった。

この暑さもあり、今日はこれしかないと入店。券売機でその限定の棒々鶏涼麺を選び、カウンター席に案内を受けた。その際に、限定を大盛りにして貰い、その差額を支払う。

さらに完熟マンゴープリンも食して見たかったので、それもお願いするとそちらは、たまたま切れてしまった様。小ライスがランチサービスの様で、大盛りにした手前少し悩んだが、そんなに爆盛りでも無かろうと、その小ライスをお願いする。

店内はお洒落で、現代的なイメージが先行する雰囲気。若い女性も、気軽に入れる感じで、実際そんな方も先客におられた。程なく到着。

おお、完熟マンゴープリンの関係か、いつもこうなのかその大盛りの麺量は、目を見張るものがあった。ゆうに350gは越えている感じ。これで小ライスも付き、おそるべし四川坦坦麺阿吽サンだった。限定の辛さは、三辣程度強らしい。

それではと口にすれば、中国山椒の辛さが脳の中枢神経を刺激し、底には黒胡麻色的なチーマージャンがあり、それが深みのあるコクを携え、砕かれたナッツが食感を楽しくするもの。

そして様々な食材が入り彩りも鮮やかにして、硬度をやや強めた感じながらも、玉子も利用しているらしい麺の出来栄えも良く、鶏チャーシューも多めに入り、これはもう、旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。

無化調と言うと、許容範囲がそれだけでずれる場合もあるが、何もずらさずにこの満足感は流石なものと言えた。り、量も、やはり刺激的となった。とは言え、美味しい麺ほど、すんなりと入るもので、小ライス共々、綺麗に平らげる事が出来た。

気が付けば完食。その辛さは、汗も軽く額に滲んで来たが、面白いものでどこか爽快感があった。いや、とっても良かった。

(左フォト) 夏季限定・棒々鶏涼麺大盛/店舗外観 (2008.07.23)