麺工房 しろきや 千葉・中央区都町 ※閉店





少し前まで半袖だったのに昨日は札幌で積雪があったようで、澄み渡る青空から眩しい陽射しが注ぐものの、それをなぞらえるように冷え込んでいた朝方の10月後半週末の土曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、秋の夜長らしく吹く夜風に湿気もなく、そんな穏やかな午後7時過ぎだった。

時に今年の4月から千葉市内が勤務先となって、もうかなりの千葉市内および周辺のラーメン店を紹介することが出来た。

こうなると昔訪れた既訪問店にも行って見るかとなるもの。7年前に某館長氏が主催したミステリーツアーでお邪魔した、こちらがふと浮かんで今回仕事帰りに立ち寄ることにした。

と言うことで、JR千葉駅東口ロータリーのバス10番乗り場から中野操車場行きに乗り込んで、10分ほど揺られて都町球場入口バス停で降車。

暗いものの街灯や周辺チェーンショップのネオンでそれ程でもない歩道を、進行方向へ200mほど歩くと風情のある建物のこちらが佇んでいた。2002年創業だけに、今年で10周年を迎えたこちらだ。

さっそく入店すると、そこそこ盛況なフロアが広がるこちらだった。券売機の無いことを確認してから奥へ進んで、促されたカウンター席へ腰を下ろした。

確かチャーシューを焼く比較的大きい釜があるこちらで、ここに来るまでにチャーシュー麺辺りを考えてやって来た。

しかし店先に大きな文字で濃厚魚介もりそばとあるのを見つけ、そのインフォメーションに思わずそれにするかとなった。

すると普通盛りでも充分と言える麺量300gだったが、大盛400g・メガ盛り500gがなんとどちらも無料サービスだそうで驚いた。それならばメガ盛りは無理だが、大盛なら行けるだろうとそうして貰った。

それに気をよくして、チャーシュー増しのトッピングを、追加でお願いすることにした。7年前に来た時はもっと広く感じられたが今夜はそれほどでもなかった。夜だからかも知れない。

ふと壁を見るとこちらでもいわゆる二郎系のラーメンを夜限定で提供しており、その名を背脂濃口らーめん白郎で限定20食だそう。程なく到着。レンゲに魚粉が自由に投入出来るようにしてやって来た。

それではと魚粉を入れずに行かせて貰えば、瀞みがあるつけ汁で何処かベジポタ風のスタイルで美味しかった。

また自家製麺とは思えないスタンスが感じられて、太平打ち縮れ麺のそれがかなり実にとても良かった。チャーシューも、さすがな美味しさだ。

タピオカスターチを使ってハードな食感を狙ったそうで、しかもそれだけでなく意図的にニ種類の太さの麺で提供しているものだそう。

口にして見るとそれが意外なほど大人しく見せているところがさりげなく素晴らしかった。後半になってから魚粉を投入すると、少し個性が消えていたがこれはこれでなかなかだった。

スープ割りをお願いすると白い豚骨スープが来て入れるとこれがまた良かった。気がつけば完食。いや、なかなかの持ち味がある自家製麺が実にとても良かった濃厚魚介もりそば大盛だった。


(左フォト) 濃厚魚介もりそば大盛(麺・汁)/夜の店舗外観 (2012.10.20)


 麺工房 しろきや

 住所:千葉県千葉市中央区都町3-21-4  TEL043-235-1288  ※データ情報更新(2012.10.20)

 定休日:年中無休  営業時間:11:00〜16:00/17:00〜0:00 ※麺なくなり次第終了

 アクセス:JR千葉駅東口下車。駅前ロータリー10番バス乗り場より千葉フラワーバス中野操車場
       行きに乗車。都町球場入口バス停で降車して進行方向に200m程進んだ東金街道国道
       126号沿い右側にあり。



  2012.10.20 店内のメニューインフォに、こだわりを見せるこちら。   2012.10.20 千葉駅から中野操車場行に乗り7つ目のバス停で降車。


仕事の都合上行けなかったROCKYさんが企画するミステリーラーメンツアーだったが、現在の勤務先ならば土曜日もある程度休めるとなって、お誘い頂いたこともあって四度目となるこのツアーへ参加する事にした。何がミステリーなのかは、その行く先が不明なところにある。とは言え、集合場所は新京成電鉄新津田沼駅で、県内のどこかのラーメン店だろう。決して恐山の除霊師さんが作る、ラーメンと言うことではないだろう。

そんなわけで集合地で待っていると、知っている方知らない方が入り乱れての、総勢20人近いツアーがROCKYさんの「それでは出発します」で始まった。新京成電車に乗るのかと思ったらJR駅の方に向かい、まさしくミス・テリー伊藤。JR駅を突っ切るのかと思えば立ち止まり、「はい初乗り運賃を買って改札を通ります」と、マザー牧場の牛さんでなくてもワクワクだ。

千葉方面総武線電車に乗車。終点千葉駅に着いて内房線方面ホームに向かうかと思いきや、初乗り運賃を精算して改札の外へここで出る。そこからなんと路線バスに乗車。すると都町球場入口バス停で、乗ったバスを見送る。そして着いたお店がこちらであったのだった。暖簾が外され、店主自ら我ら一行を迎えてくれた。中に入って特別限定らーめんを待つ。いろりがある和の風情高い店内。

隣りのSamさんが日本酒を呑み始めて、他の方も生ビールを呑み始め、気が付けば私の目の前にも生ビールが置いてあった。まさしくミステリーだ(頼んでるがな)。途中この限定らーめんで使う、茹でる前の麺を見せて貰った。かぼちゃを生地に練り込んであるらしい。目の前に製麺室があり、製麺機が見える。仕込に大変手間が掛かっている様でしばらく待ってから、らーめんが到着した。

普段こちらのラーメンは豚骨醤油らしいが、白濁しない豚骨スープに鶏ガラ食材も投入のスープに、秋爛漫の様々なキノコ料理の具材がラーメンの上に配置され、もみじ葉に紅芋も入った秋を堪能出来たらーめんだった。気が付けば完食。デザートまで出てきて、ほっくりした芋羊羹に甘いソースがかかった、和のスイーツで大変に美味。そして更に、早朝取り立てらしい、クセの無い軟水で知られるらしい、山武の名水で煎れた日本茶がまた美味しいものであった。名水のみでも飲ませて貰ったが、なんと柔らかい口当たりな事か。

この後で、つけ麺も追加オーダーして食したが、これまたこちら自慢の白濁豚骨のつけ汁で、とても美味しかった。チャーシューはつけ汁の中に大きめなのが一枚あり、入口の大釜で作っているそうで、旨い旨い旨い。自家製麺はつけ麺の麺の割りに細い方で、これまたなかなか。糸唐辛子がビジュアルを高めていた。帰りに店頭で記念撮影。ツアーも無事終了。バス停に向かうと、夕陽が色鮮やかに、秋の空を演出していた。今日は集合した時には雨が降っていたが、その雨もいつのまにか止んでいて、ラーメンから夕暮れまで、まさしく秋のフルコースを満喫できた。

千葉駅で大半の方と別れて、ROCKYさんとそのお子さんと一緒に、総武線電車に乗って帰宅の途につく。電車が千葉駅を出てまもなく、ふと見ると誰もが押し黙った静かな車内に、なぜか持ち主のいない古びたバレーボールが、ポンポンと転がって来た。 は?である。 それを見たお子さんが面白がって遊び、手が離れる度に、他人へボールが当たる。

ROCKYさんはそれを見かねて、これ以上被害が及ばない様なんと眠りながら、まるでマドロスさんが係船柱に足を置いているかの様に、さりげなくボールに足をのせ、不自然な足の位置を維持しながらも、それはしっかりと古びたバレーボールを抑えていたのだった。やっぱり、おそるべし。まさしく最後までミステリーだった。

(2005.10.22)


2005.10 千葉駅からバスで10分の場所

2005.10 特別限定ラーメン

2005.10 特別限定用デザート・芋羊羹

2005.10 つけ麺