栄屋ミルクホール 東京・神田多町







午前中からうだるような夏本番の暑さで、遥かな空から力強い陽射しが街角へ注いでいた、7月中旬の夏ゆくそんな休日木曜日だった。

秋葉原界隈に出来た新店の前に一軒となって、そう言えば久々こちらへ訪れて見ようと出掛けることにした。昭和20年創業当時から変わらぬ建物で営業するこちらのよう。

そんなわけで厳しい陽射しが肌を突き刺す中、こちらの店頭へやって来た。

場所は神田多町の淡路町交差点寄りだ。周辺の中華店が、残念ながら閉店していた。それにしてもこちらもまたかなり風情のある店舗と言えた。

さっそく入店すると女性客二人の店内。ふと見ると入口のテーブル席に冷ますために置いたのか、メンマとチャーシューに冷やし中華用っぽい卵焼きが在った。

お好きな席にどうぞとなって、入口寄りの席へ腰を下ろした。メニューからラーメンをお願いする。

すぐ隣りに先述したチャーシューや卵焼きが置かれたままだったので、さりげなく撮影すると厨房の方と目があってしまい思わず笑ってごまかすしかなかった。

店内にはこちらの店のカップめんが販売されたのかそれが飾られいた。しかしよく見るとあるはずの店名が無かった。

よく見ればニュータッチ凄麺の東京下町の醤油ラーメンなる商品でこちら監修によるカップめんと言うことらしい。なるほど。

さりげなくお聞きすると、現在の店主は2代目だそう。古い佇まいは前回来た時のままでここだけは時間が止まっている亜空間と言えた。

ミルクホールという言葉自体は明治から大正にかけて流行ったもので、その飲食店では名前の通りミルクを提供して現在のカフェとそう変わらないものらしい。

その昔は軽食喫茶として営業していたこちらのようで、その名残りから来ているのだろう。

今でもレトロ風な佇まいが素敵な結構人ミルクホールという名のカフェが千駄木で営業している。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、これぞ戦後復興の象徴では無いかと言いたくなるほど、実に素晴らしく美味しい味わいがたまらないもの。

中細ちぢれ麺のノスタルジィな面持ちに、醤油スープに浮く脂の散り方が良き時代を連想させていた。自家製のチャーシューがかなり素敵で、小松菜らしき青菜の瑞々しさに至るまで良かった。

時代は変わっても、いついつまでもこうした空間が残るそうした社会であって欲しいと思う。気がつけば完食。いや、かなり途轍もなく実に旨かった。

(左フォト) ラーメン/店頭外観/冷ましていた自家製各種/淡路町交差点 (2012.07.19)


 栄屋ミルクホール (サカエヤミルクホール)

 住所:東京都千代田区神田多町2-11-7 TEL03-3252-1068 定休日:第2・4・5土曜/日曜/祝日

 営業時間:平日10:30〜15:00/17:00〜19:00◆第1・3土曜10:30〜14:00 ※LO各15分前

 アクセス:JR神田駅より徒歩圏内。淡路町駅周辺にあり。秋葉原周辺拉麺MAPはこちら


良き風情のある、店頭を眺めつつ、店いっぱいに広がる、白い暖簾を潜り、またかなり久々、こちらへ入店する。午後一時過ぎとあって、そこそこの先客。でも、後続客が続くさすがの人気店。かつ丼もあるメニューから、タンメン大盛850円をお願いする。程なく到着。

キャベツの青が、食欲をそそる逸品。沢山の野菜が入り、思わず納得させるものがある。湯(スープ)は、タンメン独特のスープに、軽いラー油感と、ニンニクが味をリードしている。

麺は細ストレートで、柔らかさがいい感じで麺を香らせ、大盛の量としても嬉しいもの。店内は清掃が行き届いた感じで、雰囲気良くオリジナル感があり、インパクトまである美味しいタンメンが楽しめた。

(2004.12.13)

やや雲が垂れ込め、それでもさわやかな感じがある木曜日。暑さも一段落の様である。今日は以前から気になっていたこちらへ初めて暖簾を潜る。

子供の頃の駄菓子屋を思い出させてくれる昭和前期の佇まいに、大きなミルクホールと書かれた白い暖簾がお店の間口いっぱいに掛かっていた。

レトロというよりは、創業当時のままという感じで、かえってそれが好きになりそうな風情の良さがある。店内に入るとカレーの香辛料の匂いが軽く立ち込めて、その香しさに不思議とワクワク感が募る。風情のあるテーブル席が6〜7席あり、ランチタイム時もあり相席で着席。

先客の殆どは美味しそうな冷やし中華を食されておられた。メニューボードを見上げ、チャーシューめんを大盛でお願いする。程なく到着。

湯(スープ)は、軽くラードが入り、鶏ガラで丁寧にダシを取った感じのあっさり醤油味で、初めてなのに初めてでは無い錯覚に陥る程、そこには自然に感じるものがあった。麺は中細ストレートでとても柔らかい麺。

チャーシューがとても厚くいい味を出して四枚入っており大事に頂く。店内の壁には東洋水産のマルちゃんからこちらのお店の名前を使用した即席ラーメンが発売されている事の告知とご挨拶があった。良き時代の良きお店のミルクホールのラーメンを堪能できた。

(2003.08.28)