決定版!新横浜ラーメン博物館ウェブガイド2009 ※2008年版はこちら


  2009.08.13 平成6年にオープンしたラーメンの殿堂。   2009.08.13 館内は昭和30年代の夕暮れ時の町並みが再現されている。

 














時に西暦1665年の寛文五年、天下の水戸光圀公が日本人として、初のラーメンを食してから約340年が経過した。そして1910年には東京浅草にお目見えした、ラーメン専門店来々軒が創業して約100年もの歳月が流れた。

今ではカップにお湯を注げば手軽に食す事が出来る時代となり、何時でも手の届く範囲にラーメンが存在している。そんなラーメンの殿堂がこれから紹介する、平成6年にオープンして以来変わらない人気を誇る新横浜ラーメン博物館だ。

以前訪問してレポートをさせて貰ったが、ラーメン店の入れ替えなどもあり、しばらく訪問しないと直ぐその情報が古くなってしまう。そして新しく入ったラーメン店にも行って、是非そのラーメンを堪能してみたい。そんなわけでまた出掛ける事にした、八月中旬お盆休み二日目の午前中であった。

東京駅の新幹線18番線ホームは、お盆休みもあり人の波で溢れかえっていた。午前9時56分発こだま645号新大阪行きに乗車して、また往路は新幹線を利用して新横浜へ向かう。

新横浜までなら新幹線自由席特急料金は、以前と変わらず840円で乗れて全新幹線が新横浜に停車する。

定時に東京駅を出発したこだま号は、午前10時15分に新横浜に到着。乗車して来る人が多い時もあり、停車時間も短いのでドアの前に立って開くのを待った。

ラー博は現在普段の平日の開場が30分早まって午前11時からとなったが、休日や本日のようなお盆休みの日は午前10時半から営業が始まり、この時間帯の新幹線に乗車すると、ちょうどいい時間に新横浜へ到着するのでご参考まで。

さて新横浜駅から歩くことおよそ五分でラー博入り口に到着。ナルト柄の赤い絨毯が迎えてくれ、その先にある発券機で入場券を購入する。そして中へ入ると以前そこにあった、チャルメラのおじさんが消えていた。

これは一体どうした事か?だった。どうやら猫ラーメンの主人公こと大将が、マスコットに任命されたらしく、そのキャラクターグッズがその入り口で変わりに待ち受けていた。それでそのチャルメラのおじさんはどうしたかと思えば、一階売店右奥の隅に追いやられていたのであった。おそるべし、猫ラーメンであった。

またお土産コーナーの左手には、赤い暖簾がまぶしいラー博軒なるコーナーが出来ていて、ほぼラーメン店内にあるカウンターと椅子で、ちょっとした休息コーナーと言った所だろうか。

さて昨年の三月以来のラー博だが、前回食したけやきさんは卒業しており、蜂屋さんも今月一杯で卒業する予定となっていた。さてと下へ降りて行けば、変わらぬ昭和三十年代の、町並みが佇んでいた。

あっさり系から口にするかとまず入ったのは、期間限定出店の福島・会津若松の牛乳屋食堂さんだった。創業八十余年の醤油ラーメンのお店で、牛さんの可愛いキャラクターでインフォがなされていた。

カウンタトップには会津らしく、張り子の赤べこが置いてあった。ラーメンと共に、二種類あるカツ丼が名物らしく、そんなラーメンとカツ丼のセットメニューがウリのこちららしい。

しかし今回の目的はラーメンの連食だったので、券売機ではミニラーメン(極太麺)のチケットを買い、席に促されて程なくラーメンがやって来た。

喜多方ラーメンとはまた違うようだが、すぐお隣りの街でもある会津若松だけに、そのラーメンも離れず遠からずと言った、カラーを感じるラーメンのビジュアルであった。

優しい魚介風味で、あっさりした中華風醤油スープに、揚州商人の刀切麺を思い出す程にインパクトがあった極太平打ち縮れ麺が絡み、これがもう何ともいやいやいやいやいやいや、もう美味い美味い美味い美味い。チャーシューもかなり良く、ミニタイプだけにまさしく気が付けば完食であった。

その後館内の昭和の夕暮れの町並みを堪能しつつ、入店はしなかったが、こむらさきさん、井手商店さん、博多ふくちゃんラーメンさん、春木屋さんの店頭の前を通ると、各店とも盛況な店内の様子であった。

そして次に入ったのが、山形・赤湯の龍上海本店さんであった。札幌味噌とほぼ同じ歴史を持つ、違う味の味噌ラーメンのお店だ。

こちらの券売機では自慢のからみそラーメンにしたが、量はやはりミニタイプのボタンにした。案内された席に腰掛けると、上には勇ましい龍が描かれた絵があった。

程なくするとお店の方が、私の前に注文したラーメンを持って来て置いてくれた。すると赤い玉は、けっこう辛いので少しずつ溶かして下さいとの御説明があった。

そこでまず赤いからだまを溶かさないで口にしてみる。おお、優しい味噌の味わいが青海苔と共に来て、これでも或る程度完成された味付けになっていた。

そして半分ほど赤い玉を溶かして口にすると、いやいやいやいやいやいや、ニンニクがブワンと来て、これぞこちらの真骨頂と言うインパクトが襲って来た。

なるほどなるほどなるほど、と唸るおいしさで、もう美味い美味い美味い美味い美味い美味い。中太の麺が柔らかい割りにはコシ良くその喉越しも豊かで、辛さも適度にいい風情があり、後半は汗が止まらなくなった。

ラードの風情に、またチャーシューもいい雰囲気がありつつ、ミニタイプという事でこれまた気が付けば完食だった。

そこを出てしばらくしても汗が出て、ニンニクも口から消えず終いだったので次の店に入れず、一度一番下まで降りて何かないかと思えば、マミー牛乳があったのでそれを飲む事にした。

そのお店のお姉さんに小銭を取り出して支払うと、マミー牛乳を引き換えに手渡してくれた。そして彼女は、徐にこう言った。

「いいですかあ、牛乳を飲む時は腰に手を当て、四十五度の角度に瓶を上げて飲むべし」それを聞いて思った事と言えば、おそるべし新横浜ラーメン博物館、だった(おいおい)。

さて口内のニンニクもある程度消え、本日最後に訪問したラーメン店の店頭に立つ。そこがどこかと言えば、もちろん純連・すみれの創業者村中明子氏のお店、らーめんの駅である。

見ると一人しか並んでなかったのでその後ろに立つと、すぐ六人近い方がドヤドヤとやって来て、これはタイミングが良かったようだった。しかし冷静になれば券売機で券を購入していなかった事に気づき、やむえずそこを離れようとした。

するとお店の方が、なんと気を利かせてくれて買って来てくれるそうで、すぐさまこちらウリの味噌らーめんを予定通りの普通盛りでお願いしてお金を支払い、順番はそのままでカウンター席に案内を受けた。その有り難くも素晴らしい御対応に、まさしく滝涙物の嬉しさに打ちひしがれた私であった。程なく到着。

いやいやいやいや、何ともいえない風情の在るらーめんで、どことなくオーラさえも感じられるビジュアルだ。

それではと行かせて貰えばそれはもう、いやいやいやいやいや、まさしく札幌味噌を代表する味わいで、もうもうもう美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い。

半透明な色合いの森住製麺の中太ちぢれ麺に、勢いを感じる味噌だれが出汁スープのコクと共に絡み、平べったいチャーシューもいいが、ミンチのような挽き肉の食感に、らーめんの楽しみさえも伝承する奥深さを感じさせてくれた。

そこには惰性のカケラも無い美味さが存在しており、名前が在るから出せば売れるような安易さは微塵も感じられないもので、不抜な精神性の上で成り立つ日本らしくもある、美味しい味噌らーめんとして表われていた。元祖とも紹介されていたこちらの味噌らーめんだったが、その言葉にも囚われないでいて踏襲しつつも、何処か新鮮味さえある圧倒的な勢いの中で、気が付けば完食だった。

なお今回三軒のラーメン店に入店したが、お盆休みの午前早い時間もあり、ほとんど並ばずに各店でラーメンを楽しむ事が出来た。盛夏の暑さもあり、混雑も一時期よりは、減少しているのかも知れない。

その後一番下にもう一度降りて、冷たいかき氷をここでも堪能。そして一階に上がってお土産コーナーへ行き、猫ラーメンの大将グッズを何点か購入し、ラー博を後にした。

そしてせっかく横浜まで来たのだからと、また市営地下鉄で横浜駅まで出て横浜高島屋デパ地下に入り、横浜中華街・華正楼の本格中華惣菜と中華菓子を買い物して、千葉方面直通横須賀線電車で帰途に着いた。

(2009.08.13)

(左フォト) 牛乳屋食堂のミニラーメン(極太麺)と店頭/龍上海本店のミニからみそラーメンと店頭

        らーめんの駅の味噌ラーメンと店頭/地下2階売店のかき氷(抹茶味)


 新横浜ラーメン博物館 詳細 ※公式サイトはこちら。 ★以下は平成21年8月現在の内容です。

 住 所:神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21  休館日:年末年始及び展示替えの日  

 最寄駅:JR横浜線・新幹線 新横浜駅徒歩5分。横浜市営地下鉄 新横浜駅8番出口徒歩1分。

 〔JR新幹線・横浜線 新横浜駅北口からのアクセス〕

 スカイウォークに出て日産スタジアムへ向かうように、案内板の指示に従って階段を降りる。地面に
 降りたら前方の道を進んで行き、二つ目の十字路を右折して次の左路地を入り進んだ左側にあり。

 入場料:大人(中学生以上)300円・小学生100円※小学生未満無料※3カ月フリーパス大人500円

 営業時間:平日11:00〜23:00 ※休日盆休は10:30から※入場は22:00迄※グッズショップは22:30迄

 ※183台収容可の駐車場あり。

 【東京駅からの電車アクセス】

 東京→[JR新幹線・品川寄り自由席840円]→新横浜 または

 東京→[JR東海道線]→横浜→[横浜市営地下鉄ブルーライン]→新横浜

  
     
新幹線を利用しても比較的低額で行ける。 入り口にはナルト柄の赤い絨毯がある。 猫ラーメンの大将は、ラー博のマスコット。 1階売店隣りにあった店舗コーナー。
   
     
通路も昭和30年代夕方の町並み。 夕焼け商店では、懐かしい菓子を販売。 上から下を見下ろす事が出来る館内。 地下二階では、色々な催し物も開催中。
  
熊本ラーメン・こむらさきの店頭。 和歌山中華そば・井出商店の店頭。 博多ふくちゃんラーメンの店頭。 東京荻窪中華そば・春木屋の店頭。


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