プルーカフェ 東京・銀座



猛暑もそろそろ本来の夏になって来たように思う程に、今年もまもなく九月だが正午近くになれば強い陽射しに、そう思う余裕も消えてしまう暑さが続く八月下旬の土曜日であった。そんな今日も仕事が終わって外に出ればこれがそれ程蒸しておらず、むしろ風も軽くそよいで過ごし易い午後9時近くになっていた有楽町界隈だった。

有楽町界隈と言えば隣りは銀座の街で、ふと暑い今年はさぞかしこちらの山形水ラーメンが出ただろうと思いついて、涼しいと呼ぶには一歩手前だっただけに訪れることにした今夜だった。

銀座は特に高校時代の銀座三越レストランでのアルバイトの頃からよく歩いていた街で、山野楽器でレコード盤を買ったりしたのも今ではいい思い出だ。完成された銀座の街だけにその頃から大して変わらない街並みで、実際有楽橋からこちらまで慣れているゆえに数分で着いてしまった。

夜空を仰ぎながら入るのは初めてのこちらで、赤いウォールがライトに照らされて、何処かここだけ異国の街のような佇まいが良かった。入店すれば、そこはサラリーマンの団体さんがおられて銀座にいる事実に引き戻されるが、店内の雰囲気はやはり外装そのままだった。

先精算方式だけにまずレジの前に立って、オーダーして精算するのが基本ルール。予定通り山形水ラーメンを大盛でお願いして、支払いを済ませて近くのテーブル席に身を寄せて到着するのを待つ。

「今年は冷たいラーメンがけっこう出たでしょう」とさりげなくお聞きして見ると、やはりかなり出たそうだが、昨年はTVで紹介されたそうでその時程では無かったらしく、あらためてTVの威力を知る所となった午後9時過ぎのプルーカフェ店内だった。

なお今月末日まで西武池袋地下1階の「お食事ちゅうぼう」において、こちらの山形水ラーメンを提供しているそう。程なく到着。真ん中に置かれた氷の塊は出汁は凍らせたもので、決して水っぽくはならない。相変わらずいいオーラを振りまく山形水ラーメンだ。

それではと口にさせて貰えば、これがもう実に美味しい。日高昆布・アタリメ・煮干し等の魚介系スープが氷塊の所為でキンキンに冷えていて、平打ちの中太やや縮れの麺が、冷たい事もあって強いコシながらほど良い長さもあって絶妙な面持ちになっていた。

大盛りの麺量もいい感じなものの、気がつけば完食であった。いや、今日もまた美味しな山形水ラーメンだった。

(左フォト) 山形水ラーメン大盛/夜の店舗外観 (2010.08.28)


 Pour cafe [プルーカフェ]     ※下記データ(2010.08.28)更新

 住所:東京都中央区銀座1-14-9  TEL03-3535-0516  定休日:無休

 営業時間:月曜〜木曜・土曜11:30〜23:00(金〜翌1:00/土9:00〜23:30/日祝〜20:00)

 アクセス:東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅下車。有楽町寄り歩道昭和通り沿い歩道橋そば。
       地下鉄東銀座駅及び地下鉄銀座駅などからも徒歩圏内。







先日、インク消しが必要となり、地元にある大手チェーンっぽい文房具店へ行った所、それ何ですか?と来た。そんな訳で、他へ行ってまた同じ目に合うのも何と思い、学生時代から利用している、ここなら間違いない銀座伊東屋へ、本日嫁さんと出掛ける事にした。

文具で、ここに無ければ日本国内に無い、と言っても過言ではない、銀座中央通り沿い三越のそばにある大手文房具店。そこへ立ち寄る前に、銀座の日曜日でラーメンとなり、以前こちらへ来て大変良かったのもあり、嫁さんと行くにはお洒落で打ってつけな所で入店する事にした。

天井のプロペラは、シーリングファン。 まるでニューヨークのカフェに居るみたい。

銀座らしいスタイリッシュなカフェでありながら、山形冷やしラーメンも提供している、2003年秋にオープンした喫茶店。銀座一丁目の昭和通り沿い歩道橋そばにある、赤と白のコントラストが美しい店頭で、いつも壁一面の扉が開け放たられており、オープンカフェスタイルになっている。

ふと入口近くの地面を見ると、手書きの筆で「山形冷しらーめん八七家」と書かれた大きめの木板が置かれていた。そこは以前、千葉県浦安市内で屋台で提供していたお店らしい。

中へ入ると、落ち着いた店内照明に、外の明かりが床面を照らし、さりげなく様々なアメリカンポップっぽいグッズ類が置かれ、見上げればレッドに染まったプロペラが回るシーリングファンが緩やかに回転しており、ショップオーナーのこだわりが感じられる亜空間を形成していた。

こちらは前精算方式で、テーブル席に着く前に、奥右手のレジカウンターへ行き、オーダーをしなければいけない。本日は山形水ラーメンをアイスコーヒーのドリンクセットにして、そこへ日替りデザートも付けて計1050円。

嫁さんは暖かい方の山形ラーメンにして同じセットを選び、合計2100円を支払い好みの場所のテーブル席に着席。

少し前に小雨が落ちて来たが、ほんのいっときだけだった様で、店舗前の通行人で傘を指す人もいなくなった。湿っていた空気も、徐々に乾いた風が、外へ追い出して行く。程なく到着。

凍らせたダシスープのカタマリが中央に置かれた冷たいラーメンで、それではと口にして行けば、これがもうやはり、旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。

日高昆布・かつお・煮干し・あたりめ・ほたて・しいたけでとった和出汁のスープだそうで、そこにオリーブオイルで作った香味油でコクを足しているらしく、まさしくその怒涛の香りと口当たりがたまらない冷たいラーメンだった。

そして暖かい方の山形ラーメンは、冷やしラーメンと基本は同じらしいが、面白い事に冷やしよりも魚介感が大人しいラーメンで、しかしながら何ともうま味のじんわりさがたまらないもので、もう旨いの数は同じだった。

こちらのラーメンの特徴は、動物系の食材はスープに全く入っていない事で、もちろんいわゆる無化調。ラーメンも内装に負けない位の、こだわりが感じられた。気がつけば完食。

日替わりデザートは、ふわふわでとても美味しいスポンジケーキに、生クリームと苺ソースが添えられたもので、アイスコーヒーと共に食後のデザートとして楽しむ事が出来た。

中目黒にも支店がオープンしているが、ラーメンはこちらだけになっているらしい。ランチタイムのメニューは、ロコモコも人気の様。

なお今日の日替りランチには、油ラーメンと言うのがあった。未確認だが、汁なしそばっぽいメニューだろうか?その後、メインの所用の銀座伊東屋で、お目当ての商品も見つかり帰途に着いた。いや、銀座らしい楽しみ方が出来て、ラーメンも楽しめ、とても良かった。

(左フォト) 山形水ラーメン/山形ラーメン/日替わりデザート (2008.05.04)

     
店頭のランチセットのインフォメーション。 南風と挨拶が出来る、店内の亜空間。 様々なドリンク類が書かれたメニュー。 ともあれ銀座1丁目昭和通りの喫茶店。

銀座と言えば、大昔のTV番組で「ぎんざNOW!」を思い出してしまう世代だが、中学時代から文京区内へ通学していた事もあり、その頃からこの銀座を歩いていた。高校時代には、銀座三越大食堂でアルバイトをした経験もあり、少なからず私にとって縁の深い街だった。とは言え、三愛周辺くらいしか知らず、銀座一丁目まで当時から歩く事はなかった。

すぐそこは京橋で、どちらかと言えばビジネス街で、入船もそう遠くない。午前中その京橋界隈で営業して、昨日の夜の雨が嘘の様に晴れ渡り、本日は大変に良い天気。よく動き回った事もあり、汗しきりだった。ふと、未訪のこちらの山形水ラーメンが思い浮かび、入店する事にした。

銀座の外れとは言え、やはり銀座でとってもお洒落な外観が映える店舗だった。オープンテラスもある関係か前精算方式で、山形水ラーメンをお願いして、お金を支払いテーブル席へ着席。白い壁に赤をしつこくない程度に用いて、良いくつろぎ空間をプロデュースしていた。私にとっての山形と言えば、スキーで蔵王へ一度行ったくらいで、山形水ラーメンを食した事はないが、ここはかなり本格的なものらしい。程なく到着。

なるほど、しっかりしたカツオ風味で、オリーブオイルらしい香味油に、ゴマの様な風味もあり、太平ちぢれの麺がプリプリして旨い旨い。緑の葉っぱがビジュアルを引き立たせていて、凍らせたスープが序々に溶け出し、段々冷たくなるスープ。チャーシュー・シナチク・半切味玉どれも良く出来ていて、これはとても良かった山形水ラーメンであった。いや、旨かった。

(2005.11.07)


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