俺の空 東京・高田馬場





二日続いた上空の春霞だったが気温が更に上昇してモヤとなり、ジェット旅客機の発着を遅らせていた二月下旬木曜日の午前中であった。

そんな今日は、少し前から久々こちらへまた訪れてみようと考えていて、また池袋へ出掛ける際早めに出てこちらへ向かった。

5年以上前に一度訪れたラーメン店で、当時の人気はもの凄かったもので、80人以上の行列が山手線脇の道路に伸びていたものだった。今でもその人気は根強いものがあり、かなりの人気を誇っている。

大喜@湯島が最近になって高円寺へ支店を出したが、こちらも池袋へしばらく前に支店をオープンさせており、2000年代前半この両者の存在は実に大きかった。

2002年大晦日に日本テレビ系列で放映された、「史上最大!全国民が選ぶ美味しいラーメン屋さん列島最新ベスト99」の堂々第一位になったそんなこちらだ。

その後こちらの行列を見てはテレビの威力の凄さをあらためて感じた事を、昨日のように覚えている人も少なくないはず。

その後もちょくちょく店主もテレビに登場していて、たまに高田馬場駅ホームに近づく山手線の電車から、こちらの藍色の暖簾と、その行列の長さを確認していたものだった。

そんなわけで、まもなく正午と言う頃に、高田馬場駅から程近いこちらの店頭へ到着した。

昨日はアトムと言う名前のラーメン店だったが、そう言えば高田馬場は発車チャイムでも判るようにアトムで繋がっていた。

10人前後が並んでいて、その後ろへ着くと、そう経たない内に後続10人が直ぐに続いた。しばらくしてお店の方が来て、私から後ろは山手線ぎわへ列を移動するよう促されて移動。

そうこうしている内に、30分弱で店内へ入店できた。そう言えば以前の暖簾の時より店名のロゴが小さくなっていた。

券売機が以前と同じように置いてあり、回り込むようにしてその前に立った。

メインメニューはいたってシンプルで、ラーメンである掛け豚そばか、つけめんである浸け豚そばだけだった。掛け豚そばに、味たまごのボタンを連打して、真ん中よりやや奥寄りの空いたカウンター席へ促されて腰を降ろした。

本日は外が暖かい所為もあってか、カウンターにならぶ先客が口にするオーダー品は、つけめんにしては麺が細目の浸け豚そばが多かった。程なく到着。

それではと口にすれば、なるほどと唸ること頻りの美味しさ。第一印象と言うか、扉を開けたばかりの目の前に広がる風景は、何処かでよく見た在り来りの風景が広がっていたが然に非ず。

ひとたびそこに足を掛けて踏み出せば、不思議なほどに独特な、それでも王道に満ちた豚骨感と魚介感がやって来た。

まるで鳴り止まないドラの音の響きのように、静まることの無い旨みのバイブレーションが続いた。

三元豚のうま味冴え渡り、宗田節と煮干しの魚介感が複合的な深みを与え、通常で140gの麺量の細ストレート麺は、しなやかなのど越しで適度にそんなスープを添わせていた。

チャーシューも大変美味しく、味たまごも良かった。もうそれは気が付けば完食だった。いや、相変わらず素晴らしい渾身のラーメンであった。

それにしても暖かい一日で、今年の春一番が本日吹いたらしい。関東地方の春が加速して行く。


(左フォト) 掛け豚そば+味たまご/入口の暖簾/店頭周辺 (2010.02.25)


 俺の空 高田馬場店

 住所:東京都新宿区高田馬場4-2-31瀬古ビル103   TEL03-3366-0631

 定休日:無休   営業時間:11:00〜19:00

 アクセス:JR山手線高田馬場駅新宿寄り戸山口下車。改札を右に行き、通りを左に行くとすぐ。
       店頭の列は線路沿いに続いている場合あり。

     
快晴の東京だが、日陰にいるとやや強い風が冷んやりと来る、初秋の季節感。二回程行ってクラッと来る長蛇の行列に阻まれ、まだ未食のこちらへ行こうとなった。

以前からすると随分行列も減っているらしい、そんな2002年日テレ番組一位のお店であった。正午の分針が傾いた頃に到着。それでも30人強の行列が待っていた。

しかしサイドメニューが少なかったりする所為なのか、意外と早く50分弱で自分の番。そんなわけで入店する。券売機で豚盛そばにしてカウンタ席に着席。店主らしいガッチリした体格の方がおられた。体力ありそうである。程なく到着。

なるほど、これは旨そう。湯(スープ)は繊細で濃厚な豚骨魚介。濃い味を無くす事によって、豚の凝縮した力のあるスープ。これでコクとキレを味わう羽目になると、誰が想像出来ようかというもの。

しかし一度引いたコクがしばらくしてから引いた波が返して来た様に現れる。魚介は、さほど前には出ないが、豚の良い旨味と、薄味が好きになれたのであった。麺は細ストレートで、なんとも独特な感じでスープにぴったり。

青ネギとタマネギの粉砕野菜が良かった。チャーシューと言うか豚は圧力釜で炊かれたのか、付いた骨まで柔らかくやはり薄味がいい。確かに並んだ甲斐があった、らーめんであった。

(2004.09.15)


2004.09 本宮ひろし氏の漫画からの店名。


喜劇らーめん食べ歩きTOP