元祖ニュータンタンメン本舗 東京・蒲田





雨が降っては止んでを繰り返すここ数日で、シーズン優勝がほぼ決まったプロ野球チームの、いつも決まった中継ぎと抑え投手のセット連投のように収まらない。昨日も雨だったがまた午前中から持ち直す天気予報に、折りタタミを忘れて自宅周辺で霧雨に降られた十一月中旬水曜日の朝だった。

会社に着いてまもなくすると天気予報通り、光り輝く青空の眩しい午前中となった。そんな今日は蒲田駅周辺を営業する場所と決め、ランチはこちらへ入店する事にして出掛けた。

そもそも国内の伝統的な担々麺と言えば香味野菜をサラダ油で熱し、その油だけを練り胡麻等と胡麻油を加えて胡麻ダレを作り、一味唐辛子等と胡麻油等でラー油も作り、それらをスープで合わせて挽き肉と青菜を具にしたラーメンである。

しかし何事にも例外はあるもので、千葉県勝浦市内には胡麻を利用しない独自の担々麺があると以前知って、しばらく前にその元祖のお店へ行って堪能したものだった。

そして神奈川県川崎市の京町に本店があるこちらのお店もまた、その胡麻を利用しない独特な担々麺をウリにしたラーメンを提供しているらしい。しかもそのラーメンにはかき玉子が入っているそう。

そのラーメンが今年の石神本で、「知られざる一杯〜地ラーメン探訪」と題して一番最初に紹介されており、何ともインパクトある画像で度肝を抜いた今年の石神本であった。川崎エリアで開花した唯一無二のピリ辛溶き卵ラーメンと言う事らしい。

そんなわけでJR蒲田駅から歩いて、例によって正午前にこちらの店頭へ到着した。京急蒲田駅からも程近い、商店街の中にあったお店だった。

店頭ではそのオリジナル担々麺の画像が大きく紹介されていて「味の逸品(こだわり)」とあり、別の面には「イソ源自家製麺使用」とあり、その比較的太い麺の画像がやはり大きく紹介されていた。イソ源とはこの担々麺の生みの親の五十嵐源吉氏を指しているようで、模倣ラーメン店と区別する為に用意したネーミングらしく、ドンブリの底などにも記載されているそう。

開店間もない時間に入ると、周辺企業のOLさんが5人近いグループで既に入店されていた。何とも広い店内でそちらと少し離れる感じで、右奥の落ち着けそうなテーブル席を見つけてそこに腰を降ろした。

メニューを手にとりオーダーを決めてから奥におられたお店の方を呼び、タンタンメンと半チャーハンのCセット900円を選んで、ラーメン大盛百円を確認してそれでお願いした。

すると辛さが選べるそうでインフォを見ると、ひかえめ・普通・中辛・大辛・めちゃ辛があった。その中から中辛でお願いしたが、顔の表現が入った星の数で辛さを表現しており、めちゃ辛の星は震えてひっくりかえっていたのが笑えた。

こちらのお店は川崎市内に11店と横浜市内に13店あり、その他に藤沢市内にも1店あり、都内はこちらと羽田にもあるらしい。さらに埼玉県草加市に長野県上田市と宮城県仙台市に各1店舗ずつ営業している。

あらためて再度メニューを見ると様々な担々麺メニューがあり、チャーシューのせもあれば、キャベツのせやモヤシのせにコーンのせ等のトッピング系もあり、さらにはニラのせ・ザーサイのせ・バターのせ・チーズのせもあった。

そして千円する麺・スープ・挽肉・卵が2倍の、ジャンボタンタンメンなるメニューが目を引いた。少しすると正午丁度となり、後続客がバラバラと続きに続いて、けっこう盛況な店内となった。程なく到着。先客の女性一人がニンニク少なめでお願いしていたが、比較的多めに入っている感じで、熱々のスープからその香りが迸って来た。

担々麺を持って来た方に石神本を見せ、これを見て来た事を告げるとニコリと笑顔で応えてくれた。こちらは直営店かFC店かお聞きして見るとFC店だそうで、神奈川県外のお店の殆どはFC店なのかも知れないが定かではない。

おお、やはり何ともインパクトあるビジュアルで、真っ赤なスープにふんわりとしたかき卵が多めに浮いていたラーメンであった。見た目はかなり辛そう。それではと口にして行けばそれはもう、美味い美味い美味い美味い美味い美味い。

やはりいわゆるニンニク仕込み系で、それもあって実にクセになりそうなタイプのものであった。辛さはそこそこなので、激辛派は思い切って辛くして貰おう。削いだ長ネギでも入りそうなラーメンだが、挽き肉と溶き卵と一味唐辛子以外の具は入っておらず、そんなところに或る意味オリジナルな斬新性さえ感じた。また麺が思ったより太い麺で、かなり気に入ったものであった。

何とも手作り感の高いラーメンで、作り手の感性がものを言うスタンスがあり、それがこの担々麺をさらに良くさせているようだった。チェーン系の雰囲気が面白いほど無く、支店によって若干シフトが変わっているらしい。

四川系のようにスパイシーな花椒(ホアジャオ)を利かせている事もなく、やはり胡麻は風味づけの胡麻油以外入っていなかった。そしてチャーハンもまた卵が多めに入っていて、なんとも味のある美味しさでとても良かった。そんなわけで気が付けば完食だった。

1チェーン系のラーメンながら、その独特性が多くの川崎周辺住民に受け入れられており、やはりご当地ラーメンの一つと言っても過言ではなかった。いやいやいや、良かった美味かった。

(左フォト) タンタンメン大盛/半チャーハン/店頭外観 (2009.11.18)


 元祖ニュータンタンメン本舗 蒲田店

 住所:東京都大田区蒲田5-28-2MCMビル1F   TEL03-3737-2992

 定休日:無休   営業時間:11:30〜15:00/18:00〜翌2:00 ※土日祝日中休みなし

 アクセス:JR京浜東北線蒲田駅東口下車。駅前ロータリー左寄りから垂直に進む道路を進んで
       行き、蒲田5丁目交差点で右斜めに入る道路を100m程進んで行った右側にあり。



喜劇らーめん食べ歩きTOP