武藤製麺所 東京・竹ノ塚





夜が明けてから、いつの間にか雨が降ったらしく、湿った路面の休日の日曜日。昨日と変わらない涼しさの中で、蝉吟の喧噪だけが夏を語っていた街角だった。曇り。ここ数年オープンした中で、落ち着いてから行こうと思って、まだ未訪問のお店が幾つかある。

その一店舗がこちらで、昨年のブランクもあり随分時間が経ってしまった。一昨年の暮れに開業した、あの大変に人気の高い、大喜@湯島で就業経験がある店主のラーメン店らしい。開業時には、修行店の大きな花輪が、店頭を賑やかにさせた様だった。

そんな訳で、やや湿気が籠るものの涼しい日曜日、松戸駅に出て北千住で乗り換え、東武鉄道伊勢崎線春日部方面のホームで電車を待つ。・・・待つ。・・・待つ。

竹ノ塚に停車する電車がいつまでも来ないと思ったら、この一階で無く三階のホームらしく、慌てて移動する私であった。久々の北千住東武ホームおそるべし、だった。三階へエスカレーターで上がり、来た緩行線電車で竹ノ塚へ向かう。比較的空いた車内で、A4バッグを脇に置いて座っていた。

すると椅子の上を土足で走る4歳児らしきお子さんがやって来て、何故か私のA4バッグを親御さんの死角になる場所で、ベシ!ベシ!と蹴って行き、元の場所でへ帰っていたのだった(涙)。

幸い何も壊れなかったが、お、おそるべし4歳児。伊勢崎線緩行線電車で小さいお子さんを見たら、A4バッグは隠した方が良さそう。

そんなこんなで到着して、久々に下車した竹ノ塚駅で、高校時代当時の友人宅へ遊びに来た時以来だろうか。悲しい事にその友人の中の誰か、顔はおろか名前さえも出て来ない(更においおい)。

駅から程ない場所に、こちらが佇んでいた。一見するとハイボールサワーがありそうな酒場的な雰囲気を持つ外観だが、それを払拭させる様に、ラーメン武藤製麺所と大きな文字が店頭で躍っていた。いわゆる環七系ラーメン店に近い風情がある外観で、その分大変よく目立っている店舗だった。

入店するとすぐ右手に券売機があり、あらかじめネットで大喜さんを彷彿とするつけ麺の、麺のビジュアル画像などを見ていたので特濃つけ麺640円を選んだ。さて麺量はどうするかと麺量インフォと大盛りボタンを探せば、その麺量は判らないものの、「大盛20円」と「特盛40円」の二つボタンを見つけた。

初訪問だがガッツリ行きたいし、とは言え爆盛り過ぎてもそこは控えたいが、40円なら400gを超える事は無いだろうと踏み特盛ボタンを選び、それにしても廉価だなと味付玉子ボタンも押してそれでも合計大盛780円だった。

一番手前のカウンター席に案内を受ければ、そこにはちょうどタイミング良く店主らしき方がおられ、確認すると特盛は何と勿論茹でる前で450gと、何ですと!と言う量で、深くお詫びして大盛りに変更して貰い20円を返金頂いた。

そんな出だしだったもので、思わず大喜@湯島と関係ある事を確認し、小麦粉の話題に花を咲かせると、つけ麺の麺は内麦の「ホクシン」とハルユタカを継承する「春よ恋」を利用しているそう。程なく到着。

おお、もう麺は見るからに、大喜@湯島。確認がてら口にすれば、むっちりもっちり、まとめてドバン!な風合いが良い麺。冷たい水にさらしても、このむっちりさとは、やはりおそるべし。それではと特濃タイプの汁につけて行かせて貰えば、もう旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。

修行店とはまた違う風情がありつつも、そこは無化調だそうで、満足感の高いもの。味玉や汁に入るチャーシューも美味しい。やや脂を多用している感じだが、この程度であればむしろ好印象であり、廉価な価格設定で大変素晴らしい戦略性と言えた。

ただメニューリストの画像に、一見して大喜@湯島と判る風情を感じさせるラーメン画像があり、これには思わずスカイラークのガストブランド戦略とは異なるものを感じさせたし、提供されている味の方向性と、店舗外観イメージとのギャップもまた否めなかったが、返ってそれが入店し易いきっかけとなってるのかも知れない。

ともあれ、スープ割りも大変美味しく、そこでまた大喜っぽい鶏出汁が功を奏しており、気が付けば完食。いやいやいや、とってもとっても良かった。

(左フォト) 味付玉子特濃つけ麺大盛(麺・汁)/店内メニューリスト (2008.08.24)


 ラーメン 武藤製麺所 

 定休日:月曜日(祝日の日は営業して翌日休み) 営業時間:11:00〜14:00/17:30〜24:00

 住所:東京都足立区竹ノ塚6-7-14    ※つけ麺麺量〜並盛270g/大盛360g/特盛450g

 アクセス:東武鉄道伊勢崎線竹ノ塚駅下車。東口ロータリー左手奥の道を進み十字路を左折し、
       次の十字路をまた左折して程ない左側。徒歩3分程度。


     
北千住駅から乗車の際は三階ホームから。 店頭メニューで、決めてから券売機へ。 入り口横の製麺機で、毎日打っている。 大喜@湯島で修行された、店主のお店。


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