麺屋武蔵 総本店 東京・新宿


入口右横に飾られたねぷたに見るような装飾物。

糀屋三郎右衛門味噌使用冬季限定味噌ら〜麺。

箸立てやレンゲ立てにも宮本武蔵。

宮本武蔵映画ポスター。

雰囲気のある照明セード。

カウンターにあった武蔵生七味。







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枯れたような木葉の無い木々の隙間を冷たい季節風が通り抜けて、青空は寡黙な俳優のように静かに陽射しを街に注がせていた一月睦月中旬の祝日月曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、冷え込む夜風に思わず小走りになった冬めくそんな午後七時過ぎだった。

また吉祥寺勤務となって新宿が通勤途中駅だけに、こちらにも久しぶり訪れて見るかとなった。

1996年に港区南青山で創業し1998年に新宿に総本店となるこちらを開業させた、アパレル業界から転身した山田雄氏率いるこちらもラーメン業界をリードして来た一店に数えられる麺屋武蔵だ。

何しろその成功以降麺屋と言う冠が巷に増殖するほど、影響力の大きい有名人気ラーメン店と言えた。

先日は吉祥寺の系列店である虎洞を訪れているが、これまでにも武骨武仁巌虎神山武骨外伝武骨相傳蒲田店と訪れ、そして多くの武蔵出身店主の店にも随分と足を運んだものだ。

そんなわけで、およそ四年ぶりとなるその店頭へやって来た。入口右横には、ねぷたに見るような装飾物が飾られていた。

案内を見ると、今年もお馴染みとなる冬季限定の味噌ら〜麺を提供していた。

それならばとなって券売機の前に立ち、店名が冠となっていた特製仕様の味噌ら〜麺のボタンを選択。奥へ進むと三人ほどが席を待つ、今夜も盛況なフロアが広がっていた。

その後ろに立ってしばしだけ待っていると、券売機のチケットを回収するお店の方が目の前に現れて、手渡すと大盛無料の案内に思わずそれを希望することにした。

券売機の左手に今シーズンの限定味噌ら〜麺に関する記述があり、それを見ると糀屋三郎右衛門味噌使用と案内されていた。

味噌の善し悪しは糀で決まるそうで、100%国産米を使い丁寧な手作りによるものらしい。程なく到着。それではと行かせて貰えば、麺屋武蔵らしいインパクト大の持ち味がたまらないもの。

ふくよかなスープの風合いに、もっちりとした麺の風情が素晴らしく、角肉などの肉の味付けに麺屋武蔵らしさがありその価値を押し上げていた。

後半になってからカウンターに置いてあった、武蔵生七味と言う七味唐辛子を投入。

実は少量だけレンゲに置いて相性を確認したが、良かったのでその後でスープの真ん中に適量入れて堪能させて貰った。

気がつけば完食。いや、かなりとんでもなく絶大に素晴らしく、なかなかとても良かった。

(左フォト) 店頭/季節限定味噌武蔵ら〜麺大盛/壁面のレトロ看板 (2015.01.12)


 麺屋武蔵 総本店

 住所:東京都新宿区西新宿7-2-6K-T(ケイワン)ビル1階  ※公式サイトはこちら

 TEL03-3363-4634  定休日:無休  営業時間:11:00〜22:30

 アクセス:JR新宿駅西口を出たら大久保方面にへみ、新宿大ガード西の交差点を渡り更に直進。
       二つ目の右路地を入った程無い右側。徒歩およそ4分。


大型冷蔵庫のチルドルームにでも入ったように冷え込んだ首都圏で、冷たい北風で手もかじかんでしまう程寒い、平成22年も最終日となった大晦日の午前遅い時間だった。

さてそんな今日は新宿に所用があって出掛けた日で、ここ数カ月程ずっとこちらへ訪問したかっただけに今日こそと訪れる事にした大晦日の本日だった。

五年ぶりの訪問となる平成8年創業の今や都内に九店舗を構える武蔵の新宿本店のこちらだ。

ちょうど田中義剛氏が経営する北海道十勝花畑牧場とのコラボ限定らーめんが始まっていて、それを目当てで営業開始まもない正午前に店頭へやって来た。

入店するとやはり人気店だけに、奥から券売機の前まで店内列が伸びていた。

その限定メニューはホエートンコツ味噌ら〜麺と言って、入店してから気が付いたがなんと限定20食のみだった。

幸いにもまだ押せるようになっていて、ラー油棒棒飯と言う手頃な金額のサブメニューのボタンと共に連打した。

麺屋武蔵×花畑牧場だそうで、ちなみにホエー豚とはチーズを精製する際に出来る副産品の乳精と呼ばれる液体のホエーを豚に飲ませた豚のようだ。

肉が低カロリー高タンパク質な豚となるらしい。タイミングも良かったようでスムーズに列が詰まって行き、後続客もそう経たずに結構な人数が後ろへ着いて行った。

また券売機には冬季限定の味噌ら〜麺も既に始まっていた。

店内列の背中側の壁には様々なレトロな木製看板が飾られていて、入り口寄りの方には宮本武蔵の往年の映画ポスターが以前のように飾られていた。

大晦日と元旦も午後八時までながら営業しているこちらで、年明けは二日から通常営業に戻るらしい。

しばらくするとその映画ポスターが貼られている方に案内されてそこへ腰を降ろす。するとそれからそう待つ事なくオーダー品がやって来た。

さすが麺屋武蔵新宿本店らしい、そんなオーラ全開の花畑牧場コラボらーめんがやって来た。このワクワク感はどうだろう。

これは既におそるべしだった。ホエー豚100%の味噌豚骨スープらしく、鈍く白く輝くそんな白濁濃厚系スープだ。

そこに低温調理されたホエー豚チャーシューがかなり大判でしかも3枚入っており、もはやこれはホエー豚チャーシュー麺の方が適切と言うしかなかった。

味噌ダレもやはり道産子ものらしく、福山醸造の「北海道の恵み」と「黒朱・黒大豆味噌」の2種を利用したものだそう。

麺は全粒粉っぽい黒みを帯びた極太平手打ち風のとんでもない麺で思わず目がキラキラしてしまった私だった。

何から何まで完璧であり何から何まで妥協していない風情に、思わず今日はここに来て良かったと言った処であった。

そこにさらに花畑牧場と言えば生キャラメルだが、そんな生キャラメルの限定風なものが2個付いて来た。何やら説明してくれたがラーメンの中に入れるわけもなく、どうやら食後のデザートらしかった。

それではと行かせて貰えば極太の麺が口内で暴れだし、スープはどろどろだが以外とすっきりした味わいで、まるで第九のシンフォニーを奏でるように、そのホエー豚の豚骨感を紡ぐ如く著わしていた。

味噌の濃度は控えめながら裏側に隠れる事なく、瑞々しくも感じられる豚骨の旨みと併走するようにそのいい風合いを表出していた。

薄く切られたタケノコかと思えば、ホエー豚の皮らしいが口にしている時はそんな風に思えなかった。またサクサクした食感を作る小さい揚げ玉のようなものが入ってこれまた芸の細かさも流石だった。

先述の低温調理によるホエー豚チャーシューもこれ以上ない嬉しい食感で、しかもその厚みはかなりのもの。

時代はこれから低温調理が主流になりつつあると言うメッセージにも取れるものと言えた。

サブメニューのラー油棒棒飯も200円とは思えない超越的な美味しさで、昨今のラー油ブームに便乗している事を感じさせない程に、そのオリジナリティは確かなものがあった。

バンバンジーをラー油でまとめる事を発想する自体凄いと思う。それはもう気がつけば完食だった。

店内列は既に外に飛び出ており、生キャラメル2個をポケットにしまい込んで一声掛けて速やかに立席し、お店の方の覇気のある掛け声を背中にこちらを出た。

そんな花畑牧場の2個の生キャラメルをそれぞれ新宿駅に向かって歩きながら包み紙を開いてほお張ると、瞬時にソフトチョコのように溶け出して絶妙な甘みが口いっぱいに広がった。

いや、なるほど人気になるわけのそんな美味しさだった。いや、ラーメン共々に、何ともとんでもなくかなり良かった。

(左フォト) ホエートンコツ味噌ら〜麺/生キャラメル/ラー油棒棒飯/店内 (2010.12.31)


前回の時は猛烈な行列に、ケータイで仕事のクレーム対応があったりしていた。次回はもう少し、落ち着いて食したいな、と思っていた。そんなわけで、こちらへ開店25分前に到着。

一人しか並んでおらず、その後ろへ立つ。開店時ってこんなもん?と思ったら、もう数分で後続が来られ、それからはあれよあれよの行列になった。

およそ、25人。午前11時半ぴったりに、暖簾が掛けられ、ぞろぞろと入店。券売機で、大盛つけ麺940円を選び、奥から順番に座って行く。

つけ麺はかなり待ち、隣りの一番の方がラーメンを食べ終えようと言う頃に到着。麺は極太平ちぢれ、なるほど、茹で時間も、納得の太さ。

盛り具合もケチっておらず嬉しい量。つけ汁は中華甘味噌の甜面醤(テンメンジャン)がメイン食材だそうで、濃厚な味付け。

焦がし味噌と言った風味。それに負けない複雑な旨みが加わり、これが旨い旨い旨い。

チャーシューがよく焦がされ、小さいサイコロ状になっており、噛むと旨みが口に広がり、その要素が、つけ麺の良さを倍加する。ラーメンのチャーシューも、かなり進化している様。

割りスープの段になり、濃いめ薄めが選べ、薄めにして貰い、これも良かった。なるほど、これが武蔵のつけ麺かと、やはり唸った一杯だった。

(2005.04.19)


久々、良い天気である。セミの鳴き声も軽やかにさえ感じる、また連休だったりする木曜日。本八幡駅地下より発着する都営新宿線を利用して新宿へ出る。こちらに着くと8人程度が並んでいる様に見えて、「空いてるじゃん」と思いきや、行列の先頭はお店の一番奥まで続いており、実際は30人番目位であった。それでも30分程度待たされる程度で、途中券売機で、あじ玉チャーシュー麺を選ぶ。

券を渡す際にあっさりかこってりを決める様になっておりあっさりでお願いする。店主の山田氏がいらっしゃればと思ったら、いらしたりする。すると右側にも左側にもいらしたりして、「山田氏ばかりだぁ」と思ったら単に口ひげとあごひげを生やしたお店の方だったりする。座席に着き冷水を一口すると注文の品が到着した。

湯(スープ)は濃い醤油色で、一口飲んだ第一印象はかっぱ@本八幡の時と同じ蕎麦ツユの感じ。しかしやはりラーメンのスープを実感する奥行き感とコクがある。サンマ節と他の食材が織り成す複雑多面さは感動で、無化調をしっとりとした瑞々しさで感じさせてくれる。

また麺が想像以上の秀逸さで、太ストレートのムチッとした感覚がたまらなく良く、カン水も感じずコシも良く完璧な麺であった。味玉半熟は良いが、チャーシューは良い旨みの脂感はあるものの食感を楽しむ仕様で無い様に感じた。

赤で統一した服の件のお店の方たちの覇気のある挨拶も良いし、レトロチックでありながら、青山あたりのカフェバー的な要素でまとめており、かなりお洒落な感覚で無化調ラーメンが食べられる成程、これが武蔵かと、うなったラーメンであった。

(2003.08.21)


2003.08 入口にある銘板。

2003.08 あじ玉チャーシュー麺

2005.04 しぶい色の暖簾。

2005.04 大盛つけ麺