三田製麺所 東京・田町





春らしい風が街をそよ風のように駆け抜けて行くものの、まるで春色の絵葉書を裏返したような蒼色の雲が広がり、午後からまた雨模様らしい四月後半休日の火曜日だった。

五年ぶりにまた新品家電を販売する仕事となって一日立ち仕事で平日が休日となり、それも一カ月がはや過ぎて覚束ない出だしだったが最近では以前と変わらない程になった。ともあれそんな流れの中だけに、がっつり行ってここはパワーを充電したいところであった。

そんな時に浮かぶのはやはりラーメン二郎で、どうせなら総本山となって慶応義塾大学そばの二郎を目指した。店頭に到着すると誰も並んでおらず、シャッターには26日まで休業の文字が無情にも貼られていた。

大抵は次店候補を考えておくが今回は特に決めておらず、そんな中でこちらが以前来て良かった事を思い出して移動した。そう言えばこの前も似た経緯だった。店頭に到着すると店内は満員で、サラリーマンが店先に五人程並んでいたのでその後ろに着いた。

2008年8月にこちらがオープンしたのを皮切りに同年11月に歌舞伎町店ができ、 昨年は怒涛の如く支店がオープンしていた。

まず5月に恵比寿店が開店して6月に池袋店で7月に五反田店 、そして8月には赤坂見附店で毎月オープンした時期があったばかりか、11月には上旬に神田店で中旬に六本木店がオープンした。そんなわけでおそらく合計8店舗を展開するこちらであった。 

さて極太麺のつけめん専門店だが意外と回転が良いようで、そう待たずして中ほど奥寄りのカウンター席に促されて腰を降ろした。

つけめんを大盛400gにして三田盛りなる特製具材セットにするかと座席に着くまでそう考えていたが、ラーメン二郎の黄色いテント幕がふと脳裏に浮かぶと、そこはがっつり行こうと言う気になり100円高いつけめん特大500gをオーダーしていた。その時点で三田盛りは止める事にした。

以前からあった限定特製まぜ麺ぶっかけ明太子も考えたが、やはりつけめんでがっつり行きたかった。程なく到着。数分もしない内にやって来てなるほど回転が良いはずで、盛況だけに見込みで先に麺を茹でているようだった。

それではと行かせて貰えば、何とも言えないトロミの中にいい感じのうま味が来て、極太麺もなかなかのシフトを魅せており、ついつい箸が進む美味しさ。

後半はさらさらした唐辛子の粉があったので、それを入れてさらに食べ進めた。やはり麺量500gは多い内容量だが、他の500gに比較すればサクッと行けたこちらであった。

スープ割りもまずまずで、気が付けば完食。ともあれ当初のがっつりでいけてパワーチャージも出来て美味しつけめんで良かった。


(左フォト) つけめん特大(500g)/店頭インフォ (2010.04.20)









四月に入って新年度となり、朝方の桜は満開に近く、見ているとハラハラと花弁が落ち始め、春の装いも一段と増して来た、仰げば晴天の休日の土曜日だった。

時に最近のトレンドと言えば、濃厚つけ麺や二郎系らーめんが、やはりまず挙げられると思う。二郎系は勿論、ラーメン二郎のラーメンを模索して提供するお店を指すが、その総本山の三田本店が最近になって、長期休業となってしまったが、ついこの前無事に再営業を果たした。

それでは本日はそこで食して見たいと、午前中の所用を済ませてから、正午頃に実は店頭へ到着した。ところが土曜日で再営業まもない事もあってか、かなりの長蛇の行列が待ち受けていたのであった。

それでもしばらくは並んでいたが、普段こうして食べ歩きをしていると、待つ時間がある程度判って来るもので、ゆうに二時間以上は待ちそうな感じだった。さすがに止むを得ず並ぶのをあきらめ、JR田町駅に戻ろうと、東京タワーを横目に、道幅が狭い慶應仲通りに入った私であった。

さて、その通りを歩いていると、昨年の8月にオープンした、こちらが目の前に現れたのだった。見ると入店客が続いており、人気を博していたつけめん店だった。行こうとも思っていたが、行かず終いだったものの、極太麺だっただけに(やはりそこか)、気になっていたお店だった。

そんな訳で、あれから随分と経過して、落ち着いて来ただろうと、急遽こちらへ入店する事にした、本日の昼下がりだった。冒頭でも紹介した通り、こちらも現在のトレンドを、踏襲している濃厚つけ麺のお店で、11月には歌舞伎町にも系列がオープンしている。

中へ入ると券売機が無い営業スタイルだった。少なかった空き席を見つけて腰掛け、メニューから辛つけめん大盛750円をお願いした。

つけ麺の麺量は、こちらも並盛りから大盛りまで、同一料金となっていて、ついそうだと、大盛りの言葉が無意識で出てしまう。新メニューらしき特製まぜ麺の「ぶっかけ明太子」890円と言うのがあった。程なく到着。

おおムチムチした自家製らしいストレート太麺で、これはかなり悩殺的な太さだった。つけ汁もベースが良い感じで、そこにこれまた自家製らしい、ラー油に風情の良さがあった。随分とトロミが高そうで、海苔の上には魚粉が乗り、汁の中は六厘舎を踏襲していた。

それではと、ひとたび食らえば、これがもう何とも、いやいやいや、美味い美味い美味い美味い。トロミを高くしている分、味の濃さが低くなっており、その分優しい味わい深さがジワワンと来る。濃厚でありながら、後口があっさりしており、固定概念を崩させた、これは革新的とさえ言えた美味しさだった。

トロミで濃厚感はしっかり出ているが、つまりしつこさは殆ど無く、鶏と野菜を多用した感じがあった。麺が噛めば噛むほどに、ムチンムチンと口内で音を立てて暴れだし、麺の食感が脳内中枢を刺激する程に良かった。なお辛味は、ベースが甘い分それ程の辛さはなく、先日辛さが選べるお店があったが、そんな風にしたら良いかも。

じんわりあっさり系のラーメンが好きな方なら、この様な濃厚つけめんであれば、ハマる事になると思うし、そうした持ち味を理解して楽しめば、なかなかの至高感が味わえると思う。

なおトロミが凄い分、つけ汁の減り方はハンパないが、足りない時は申告すれば無料で頂ける模様だが、未確認なのでそこは確認してからにして欲しい。

スープ割りもいい感じで、気が付けば完食。いやいやいやいや、これは在り来りでない分、ズバン!と良かった濃厚つけめんだった。

(左フォト) 辛つけめん大盛400g(麺・汁)/店舗外観 (2009.04.03)


 つけ麺専門店 三田製麺所(みたせいめんじょ) 三田本店

 ※つけめん麺量:並200g 中300g 大400g 特大500g

 住所:東京都港区芝5-22-8  定休日:無休

 営業時間:平日11:00〜24:00/土曜11:30〜22:00/日曜11:30〜21:00 

 アクセス:JR山手線田町駅三田口側下車。慶應仲通り内中ほど、徒歩およそ4分程度。

 

  三田通りに出れば、東京タワーが見える。   麺量が記載されており、大盛りまでは値段は一緒。



喜劇らーめん食べ歩きTOP