中華そば みのや 東京・新橋
※2012年1月調布へ移転







夜半から吹き荒れていた強い南風は、昼前には収まり、静かな雨音が街を包んでいた、三月前半、早春の雨降る休日の土曜日の昼時だった。

今、一番の有名グルメサイトと言えば、「食い道をゆく」ではないだろうか。四コマ漫画の形式で様々な銀座界隈周辺の、あらゆる料理店を紹介されており、必ずチェックしているブログの一つである。ちなみに甘いもの好きな私ゆえに、こちらも必須訪問ブログだったりする。

そんな「食い道をゆく」から知ったお店で、ただ随分前から気になりつつも、どうなんだろうと思っていた丈だったが、行って見なければ真実は見えて来はしないと、また地元サイクリングツアーを予定していた本日、雨の所為で中止となり、急遽こちらへ行く事にした。

そんな訳で雨そぼ降る中、JR新橋駅で下車し、SL前の改札口を出て、こちらの店頭へ到着。お店に入って、ラーメンを食べる前までは、60歳過ぎの熟練ベテラン店主が、何十年も前からこの新橋の呑み屋街で、あっさり醤油ラーメンを提供しているお店なのだろうと思っていた。

しかし、朝出掛けにプリントアウトした資料に寄れば、煮干し出汁のラーメンらしく、店頭に立てば「にぼしベースの魚介らーめん」の文字が躍り、某石神氏のラーメン王とある色紙が飾ってあり、店舗から放たれたオーラは、ちょっとないものを感じ取れたお店でもあった。

しかも中に入れば、初めは30代のアルバイトの方が厨房にいる丈と思ってしまったが、実は40代中盤のそれでもまだ若き店主が営業する、夜はおでんも提供するラーメン店であった。

前述の事とは知らずに、昼は店主がいないのかな?さて、何にするかとメニューを眺め、ワンタンめん780円を大盛が無料とあったので、それでお願いする事にした。先客二名と私の三人の、ラーメンが同時に仕上げられ、程なく到着。

おお、香味油が殆ど浮かない、それはかなりあっさりした、醤油ラーメンがやって来た。店内は煮干しを中心にした、魚介スメルが放たれているが、ラーメンが来てその香りがマックスを迎えた。

ラーメンのビジュアルと大振りのワンタンに、このお店は老舗のラーメン店では、無い事に気づきながらも口にすれば、そこは魅惑の世界が広がった。

素晴らしいラーメンを、初めて食した時に感じる、感動領域のレベルメーターのその針が久々振りきり、もう美味い美味い美味い美味い美味い、いやこれは実に美味い。

有名で美味しいラーメン店でも、煮干しベースのスープに、四苦八苦するケースも見受けられるが、ここのスープは、かなり洗練されていた。

煮干しとサバ節のバランスが見事な、あっさり醤油系と言えたラーメン。なお麺は、店頭に麺箱があり、「東興軒製麺所」と記載されていて、そこのツルツルしこしこの王道を感じた、中細ストレート麺だった。

秀逸なメンマもあり、これぞまさしくの、煮干しあっさり醤油インスパイア系ラーメンと言えた。

昔ながらのお店のワンタンと言うと、ワンタンの皮が薄かったり、餡の味がある程度一定した面があったりするが、こちらは厚みのある皮に、たっぷりの餡に旨みが詰まっており、それだけでは無いが新鋭的な息吹を感じるものだった。

暖簾が似ていたからか、うっかり店主に春木屋の名を出してしまったが、生姜が前に出ている事がないものの、ただそんな老舗的な風情が漂うラーメンではあるが、よく考えれば二葉と言い間違えたのに後で気が付いた。(笑)

こちらで営業してから、かれこれ6年ほど経ったそうで、その前は国分寺の「みやでら」と言う名前のウドン店の営業時間外に、間借りをして3年ほど営業されていたそう。

ちなみに「みやでら」は、もちろん今も営業しているが、ネットで調べると最近になってラーメンも始めた模様だった。

店主は、永福町大勝軒のラーメンが大好きだそうで、そこに勤めていた方とも交流があったらしい。それで色々なノウハウが、吸収出来たのだろう。そしてウドン店の厨房が自由に使えた分、試行錯誤の積み重ねも上手く行ったのだと思う。

平日の夜の部では、塩ラーメンや、油そばにつけ麺も提供していて、おでんも好評らしい。無我夢中で、その世界に釘付けされ、まさしく気が付けば完食となった。いや、久々にコッテリで無い方のラーメンで、満足度の高い感動が出来た。

(左フォト) ワンタンめん大盛 /同アップ画像/店舗外観/店頭入口インフォ (2009.03.14)


 中華そば みのや

 住所:東京都港区新橋2-10-9 定休日:日曜日・祝日

 営業時間:11:30〜13:30/18:00〜23:00 ※土曜日は午前の部のみ

 アクセス:JR新橋駅日比谷(SL広場)口下車。SL広場のSLの裏手左寄りの路地を進んで行き、
       交差する車道を越えてすぐ左手にある、「中華居酒屋湘園」奥の左路地を入って進んだ
       左側にある。

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