麺屋 宗 東京・高田馬場







晴れ渡る大空からの陽射しがやけに眩しい、やや気温が下がった感のある、また強風が街を駆け抜けていた、二月上旬の日曜日の朝だった。

昨年12月中旬に恵比寿へ赴きその際にも触れたが、第1回ラーメン検定王選手権のDVDソフトがついに今月上旬から発売され、こちらの店内でも手売りしているらしい。

ネットでも買える様だが、こちらの公式ホームページを何気なく開いて見ると、何かと気になる所となり、それならばと出掛けて見ることにした本日だった。

店名の「宗」は、ルーブル美術館にも展示されている、「バタフライ・スツール」チェアーが代表作である柳宗理(やなぎそうり)氏の「宗」から来ているらしい。

氏は三井精機のオート三輪や、札幌オリンピックの聖火台、東名高速の足柄橋など、多くのデザインを手掛けている、日本を代表するデザイナーである。こちらでは、氏の手掛けたデザインを眺めながら、ラーメンが楽しめるコンセプトのお店らしい。

柳宗理氏の実父は宗悦(むねよし)氏で、大衆日用品のデザインにも、優れたデザインがある事を見いだし、いわゆる「用の美」を提唱した思想家であり美術評論家で、民芸と言う言葉を世に生みだした方でもある。

民芸美術工芸の美の素晴らしさを世に広め、それまで無名だった職人を後世に名を広めた功績で名高い。何と、そんな親族の方々がおられる、そんな経営者の方が営むラーメンのお店らしい。

とき正しくラーメン評論家の方々が、無名だった大衆食であるラーメンのお店と店主を世に広め、そんな風にしてラーメンが脚光を浴びる時代であり、そんな事がオーバーラップしている所が面白い。

そんな訳で午前中の、やや早い時間に到着。まだ開店する前で、しばし周辺で時間を潰してから入店した。先客二名、後続も続いた人気店。メニューから、地鶏魚玉そば880円を選び、店頭に大盛り無料とあったので、それでお願いした。

店内を眺めると大変お洒落な内装だが、店内では、柳宗理氏のデザインについては、一切触れていなかった。

どれがそれなのか全てがそうなのか、却ってお洒落な他店との差別化にはなってはいない、そんな印象が残ってしまったが、その功績を称える店内にしても良い気がした。

ラーメンが来る前に忘れない内にと、レジ前にあったラーメン検定王のDVDソフトを購入。各大手レンタルDVD店が、扱ってくれるといいのだが。。。 程なく到着。

おお、水菜の緑に糸唐辛子の細い赤が、またアートしていて、これは美しいビジュアル。それではと口にすれば、もう旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。

ローストした合鴨と大仙地鶏のガラで出汁を取り、ヒマラヤの岩塩と対馬海峡の海塩を、調合した塩ダレを用いているらしいスープは、どれもが出しゃばらずに、どれもが透明感があり、そして奥行きのある味わい。

長野県の知事にもなった方の作品に、「なんとなくクリスタル」と言うベストセラー本があったが、まさしくそんな題名がぴったりなイメージを持つラーメンで、何気なく透明性のある滋味深い美味しさだった。

麺が中太ちぢれのいい感じで、濃厚な黄身が味わい深い味玉が入り、エグミの全く無い特製魚ダレを掛けた逸品のラーメンで、麺の上に乗っていた厚いチャーシューが、またかなりと言える程に大変に良かった。

(左フォト) 地鶏魚玉そば/別皿味玉/店舗外観 (2009.02.08)


 麺屋 sou 宗  ※公式ホームページはこちら

 住所:新宿区高田馬場1-4-21サンパークマンション1F-B102

 定休日:第2日曜日 営業時間:11:30〜15:00/17:00〜23:00

 アクセス:東京メトロ東西線高田馬場駅出口7下車。出口7から外へ出て、早稲田通りを右手に
       進み、馬場口交差点を右折して少しだけ進んだ右側。


     
東京メトロ高田馬場駅出口7から近い。 早稲田通りと明治通りが交差する馬場口。 何かと賞にも輝いているラーメン店。 落ち着く空間を、デザインしている。


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