たけおからーめん(松乃家) 千葉・稔台 ※閉店







三寒四温という言葉があるように、三暑四涼の言葉があってもいい気がしたものの、満員電車の熱気から解放されると踏みしめる街には秋風が吹き、もうすぐ訪れるシルバーウィークに、サラリーマンの足取りも何処か軽やかな九月中旬水曜日の朝だった。

そんな今日は松戸界隈に営業で来て、新京成線電車に乗ってこちら周辺までやって来た。8月8日にオープンしたラーメン店で、梅乃家ファンの方がその竹岡式らーめんを提供しているらしい。そんなわけで気になる所となり、そろそろ落ち着いた頃だろうと訪れる事にした。

そこはしばらく前に、惜しくも閉店してしまった名店・嘉夢蔵さんが営業していた場所の隣接した並びの建物で、店舗で数えると一店営業していて二軒隣りとなり、嘉夢蔵さんが営業していた店舗は「琉喜」と言う名の居酒屋が営業していた。

平日の住宅地らしい静かな周辺に、穏やかな陽射しが降り注ぐ。正午過ぎのこちらへ入ると、先客ゼロながら後続客が続いて、出だし順調そうな雰囲気が漂っていた店内であった。

カウンター席の中程に腰掛け、メニューから選んだのは、その竹岡式らしい500円の「らーめん」の方で、50円の薬味ねぎ増しもお願いした。するとスープの濃さを竹岡並みに濃くする事も出来れば、醤油ダレだけ少なくして薄口にも出来るそうで、そこは薄口にして貰う事にした。

目の前には「ざる玉子タダ」とあって茹で玉子が置いてあり、その表現が何だかひと昔前の、首都圏街道沿いのラーメンショップのノリに近く、そんな嬉しいサービスにそれでも念を入れて確認してから取って玉子の殻を剥き始めた。

新築マンション施工も請け負う、亀戸にあった建築関連企業を経営しておられた店主だそうで、以前串揚げ店だった空き店舗のこちらを賃貸契約して、内装を工事して今回オープンさせたらしい。

壁には比較的大きな文字で、富津の梅乃家さんの味に惚れてお店を始めたような事が連ねられていた。壁に店名を入れるにあたり、同店主に相談してその許可を事前に頂いたそう。

梅乃家さんのラーメンが大好きで、こちらで提供するラーメンも忠実に同じブランドの醤油と乾麺を仕入れ、チャーシューの煮汁をお湯で割る同じスタイルを通しているらしく、念のため言うと間違いなく無化調だそう。

しばらく前に、竹岡式のラーメンを千葉市内で提供するお店があったが既に閉店しており、都内で提供するお店もあるが乾麺で提供はしていない。千葉県人だからかも知れないが、出来れば千葉のラーメンは千葉で楽しみたく、そんな意味でこちらのラーメンは、大変大変タイムリーで嬉しいものだ。

今回千葉県内でもっとも東京寄りで、乾麺での提供でありつつ、しかも何とつけめんまでメニューに並ぶのだから話題を呼びそう。某東京ウォーカーさんがさっそく取材に来られたそうで、近々紹介される予定もあるらしい。

将来は都内に支店をオープンさせたいそうで、そうなれば松戸が1号店で本家に忠実な分、そんな成功も影ながら願いたい所である。松戸で梅乃家さんのラーメンだから、松乃家と言う屋号かと思いきや、店主のお名前が松下さんだからこの店名にされたそう。程なく到着。

おお、ドンブリがトレーに乗せられて来たのだが、ナミナミとドンブリ一杯にスープが注がれていた所為で、トレーに結構スープがこぼれており、そこまで似させるか、だった。(笑)

それではと行かせて貰えば、いやいやいやいや、これはなかなかと言える感じがあり、もう美味い美味い美味い美味い美味い美味い。

これぞ正調梅乃家インスパイアーのスタイルなラーメンで、何とも梅乃家さんを踏襲しつつも、お湯割りでありながら無化調でこのスープのコクとは驚くしかない。

チャーシューも梅乃家さんとまでは行かないまでも、ラーメンに入るチャーシューとしてかなり極上もの。それがデフォルトでやや厚めで五枚も入っており、それが五百円なんだからおそるべし。

刻みネギも梅乃家さんのファンだけあって、しっかり踏襲した刻み方であった。乾麺も乾麺にしてはプルプルしていた。もう気が付けば完食である。

一度御挨拶して外に出たが、一息した後で再入店。やはりここはつけめんも、食べておきたいとなった。本家でも提供していない、竹岡式の汁で乾麺のつけめんだ。程なく到着。

おおー、これは個人的には好きになれたもので、もう美味い美味い美味い美味い美味い美味い。一緒に来た白い小瓶には揚げニンニクが入っており、デフォルトでは営業に差し支えるケースもあってか入れていないそう。またお酢は感じない程度だけ入れているらしい。


親は共働きで小学校から帰ってお腹がすくと、出前一丁の袋麺を破って行平鍋で口にして来た世代としては、そんな舌に刻まれたDNAが(それもDNAと言うか)「これはあり」と紙に大判を捺印する美味しさ。

やはり麺が面白いほどプルプルしているのが印象的であった。チャーシューもラーメンと同じものがつけ汁に多めに入り、麺量も思ったよりは多めだったが、その美味しさから気が付けば完食だった。いやいやいやいや、ラーメンもつけめんも、良かった美味かった。

(左フォト) らーめん+薬味ねぎ/つけめん/壁にあるくだり/店舗外観 (2009.09.16)※9/17追記


 たけおからーめん (松乃家)

 住所:千葉県松戸市稔台1-14-2コーポ鳥養102号室

 定休日:月曜日・祝日  営業時間:11:00〜21:00

 アクセス:新京成電鉄線みのり台駅下車。改札を右折して踏切を渡り、歩道橋のある交差点を左折。
       一つ目の路地を右に入り、少し先を左折。程なく進んだ右側、徒歩およそ5分。



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