中華そば 丸信 東京・荻窪


最寄り駅はラーメンの聖地・荻窪駅で青梅街道側へ。

昭和25年に荻窪駅北口傍で創業したこちらだ。

現在は三代目店主が腕を奮っておられた。

腰掛けると冷水とおしぼりが置かれた。

メニューは比較的多く、点心は餃子以外に焼売もあり。

環八に近い周辺には、杉並公会堂があった。









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節気は大雪となって寒さがさらに増して来た感があり、真っ青な空からは爽やかな陽射しが注いでいた、そんな冬めく十二月師走上旬の休日火曜日だった。

吉祥寺がまた勤務先となって、以前の時に行こうと思いながら行けずじまいだったこともあり、今日こそとなって出掛けることにした。

そんなわけで本日もまた荻窪駅で下車して、西口改札を右手に出て青梅街道を左折。黄葉する街路樹が途切れてさらに歩いて行き、環状8号線までそう遠くない手前で営業する、荻窪丸長を祖とする現在の店主は三代目らしいこちらへやって来た。

前回のレポートでも触れたように昭和25年に荻窪駅北口傍で創業したこちらで、昭和63年に現在の場所に本店を移転させ、創業店舗は駅前再開発のため平成3年に閉店して行ったらしい。

五年ぶりだが全く変わらない、その建物にまた来たことを実感した。駅から少し離れているが、そう遠い距離でもないこちらであった。

さっそく入店して行くと比較的盛況な店内が広がっており、カウンター席はほとんど塞がっていただけに、充分空いていたテーブル席の方へ腰掛けさせて貰った。

メニューリストから少しだけ悩んだ後で、味玉ラーメンとギョウザも一緒にお願いすることにした。最近は第1日曜日も定休日となったようで、そのことがメニューリストに案内されていた。単身後続客が続いて、テーブル席も埋まって行き、かなりの入店客数となって来た。

過日訪れた店主がこちらで先代店主の下で修業した、荻窪らーめん菊池が来るきっかけになったことは言うまでもない。そう言えばこちらを訪れた翌年に、JR南武線谷保駅周辺で営業する丸信にも足を運んだものだ。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、それはもう老舗荻窪ラーメン店らしさがたまらないもの。魚介醤油のザ・スタンダードと言える誰もが愉しめる鰹節がベースとなった中華そばだ。

一見するとその味わいは標準的にも感じがちだが、それは食べ進めて行く内に唯一無二の荻窪丸信ならではの風合いとして表出して来る。

そして食べ終えた後で感じる、満足感で確実性がはっきりする。ギョウザがまた丁寧な仕込みだからこそ成せる美味しさで、その一口一口が注文して良かったと感じさせるものだった。

それだけに素朴な風情が、清々しい高原の清水の如く、人を魅了させていた。気がつけば完食。

その後精算を済ませて違うルートで駅に戻ろうとすると、こちらから程ない場所に日本有数の音響効果を誇るらしい杉並公会堂があった。

その後気になっていた駅前カフェのスイーツを堪能してから帰途に就いた。いや、かなりとんでもなく絶大に素晴らしく、途轍もなく確実に味わい深く実になかなか素敵で良かった。

(左フォト) 店舗/味玉ラーメン/ギョウザ/ブルックマークスのホットケーキ (2014.12.09)


 中華そば 丸信 (まるしん)

 住所:東京都杉並区上荻1-24-22  定休日:水曜日・第3木曜日・第1日曜日

 TEL03-3391-4809  営業時間:平日11:00〜17:00◆土日祝日11:00〜15:00

 アクセス:JR中央線荻窪駅青梅街道側下車。駅前の青梅街道を左手に進んで行き、環八通り
       四面道交差点手前左側、徒歩およそ5分。


懸念していた台風は関東地方と言う名の駅に停車しない、優等列車の如く速度を上げて太平洋沖を掠めて北上して行ったようだ。

昨日の雨を客車のデッキにでも押し込む様にして連れてってくれ、台風一過ながら冷んやりとした秋の青空が広がる十月下旬火曜日の朝だった。

そんな今日は昨日の丸長@目白への訪問もあり、同じ丸長・大勝軒系と言う事から、営業先は荻窪と決めてこちらへ出掛ける事にした。

荻窪丸長で共同経営していた創業者が独立して、昭和25年7月に荻窪駅前に開業させた中華そば店のこちらだ。立ち退きする話しが持ち上がった頃なのか定かではないが、昭和63年に現在の地の環八通り四面道交差点荻窪駅寄りに本店を移転。

駅前を支店にしてそこは立ち退きにより平成3年頃に閉店させたらしい。荻窪丸長は、長野の蕎麦職人が集まって共同経営していたそうで、丸信の「信」は信濃を意味するそう。

お茶の水駅で中央線快速電車に乗り換え、店頭には正午前の午前11時30分過ぎに到着。青梅街道沿いにあるこちらで、お店の前には青地に白文字による四面道交差点の大きい行き先表示板が建っていた。

そしてこちらに目を移せば、茶色い暖簾には中華そばの文字と○信のマークがあり、折りからの台風一過の影響による強風で、なびくように揺れていた。

中に入ると比較的新しいビル1階の一角で、戦後まもない頃に創業した風情もなければ、そんな蘊蓄がある訳でもない店内であった。

単独入店客を表す指一本を立てると壁際のテーブル席を促され、そこに腰掛けてから透明の下敷きに入ったメニューリストを手に取り、そんな中からワンタンメンをお願いする事にした。

煮干しの香りが漂う店内で、正午前ながらこちらもそこそこに盛況であった。

先客は常連さんが多い雰囲気で、人生のベテランの方々が多い感じであった。一方厨房の中を見れば代替わりがあったようで、若い方が手慣れた手付きでラーメンを作っておられた。

作家で麺好きで有名な方に椎名誠氏がおられるが、麺の甲子園ブログを運営管理されている程で、こちらの中華そばのファンであるらしい。

代表作には岳物語があり、数々の執筆をされている人気作家だ。氏は三軒茶屋で出生後に千葉の酒々井町や幕張で暮らした経験もあるそうで、千葉に暮らす現県民としては興味深い話しも多そう。

後続の二人客が相席で続いて座られ、到着直前にその方らのラーメンが先にテーブルへ置かれたのを覗くと並盛りでも結構ボリューミー。大判のチャーシューが目を引いた中華そばだった。程なくこちらも到着した。

おお、やはりこちらも同じにボリューミーな量に大判チャーシューで、隣りと違うのは大判チャーシューを持ち上げると、これでもかと白いワンタンが入っていた事だった。

それではと口にすればこれがもう、いやいやいやいや、イケるイケるイケるイケるイケるイケる。思わず意識して昨日と同じ表現にしたが、どちらかと言えばこちらの方が、より現代的な風情を色濃く感じた中華そばであった。

ちなみにイケるは、美味いの1.1倍。煮干しを抑えていたのは膨よかで深みのある鰹節と鯖節の味わいで、これが何しろ良かった。最近魚介出汁が多い昨今だが、かなり手慣れた風情があった。

中太で丸みのある平打ちの自家製らしい麺も、優しい食感が特徴的な感じで幾らでも入りそうな良さがあった。

メンマも空気の存在の如く自然な面持ちで中に入っていて、フォトで後から気が付いた程にラーメンと同化していた。またワンタンは、昭和の風情漂うものであった。

こちらもまたその美味しさゆえに、気が付けば完食であった。メニューにはスープ割りが出来る旨の案内があったつけそばや、ギョウザやシュウマイのサブメニューもあった。いや、良かった美味かった。

(左フォト) ワンタンメン (2009.10.27)