丸高本店 東京・末広町





月曜日だけの雨が止んで、通勤電車の車窓から見えるのは、陽が射したクスむアスファルトに、陽光が拡散する水たまりで、十月・神無月・火曜日のそんな秋の風景だった。

遥かな空は、水色のスカイブルー。

以前にも触れたがカン水を入れていない麺は、ラーメンとは法律的に呼べず、支那そばとか中華そばとして営業している。そんな事を具体的に知れたのは、こちらの存在が大きかった所為かも知れない。

実際、無カン水麺に出会う度に、こちらを思い出したものだった。そんな訳で、こちらも大変気になっていたお店の一つで、勤務先から比較的近くなった事もあり、本日出掛けて見る事にした。

ほぼ正午頃に店頭へ到着。とっても久々となった店内へ入って行き、空いた一席に腰掛けてから、メニューを覗いて大豚ともある、焼豚そば大盛850円をお願いした。

すると冷水が入ったコップの上に、小梅の梅干し二個が乗った小皿と、ひじきが入った炊込みご飯が到着して、そう言えばそうだったなと記憶が蘇った一瞬となった。程なく到着。

おお、これはもう、とても旨そうな景観と言え、店主の力量に、無形文化財を認定したくなる程に、素晴らしいビジュアル。

ラーメンと呼べないのが、実につらいと言えた。

それではと口にしたためて行けば、これがもう実に旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。スープのコクに、何の邪魔も無く、感動を呼ぶスープ。

麺は極細ストレートで、味わう楽しさを教えてくれる。そしてチャーシューが、何にもまして美味い。実にいいチャーシューで、一枚一枚を大事に口にして行った。

気が付けば完食。日本は料理人の方々の、名誉や栄光が実に少ないと思う。

とても良かった、支那そばだった。東大前、本郷弥生交差点に支店あり。ここは、昔懐しい味の支那そば、神田味の関所、丸高本店。


(左フォト) 焼豚そば大盛/サービスの炊き込みご飯と小梅/店舗外観 (2008.10.07)


 支那そば神田味の関所 丸高本店

 住所:東京都千代田区外神田6-16-5  定休日:土曜・日曜・祝日 

 営業時間:11:00〜14:00/17:00〜20:00

 アクセス:東京メトロ銀座線末広町駅下車。中央通りを上野方面へ進み、一つ目の信号を左折して
       二つ目の十字路を右折して、しばらく歩いた右側。または中央通り沿い看板の目の前の
       路地を入り、十字路を左折して程ない左側。秋葉原周辺拉麺MAPはこちら

選ぶメニューは、支那そば4品目。 中央通り沿いの、この看板の近く。


こちらのをまた食したくなり、久々入店する。なんと、ほぼ1年振り。ランチタイム月曜日で、結構先客がおられた。月曜日は混むらしい。店主と後続客の会話でそれがあり、財布が厳しいからの様な事を言っておられたが、癒し系的要素もあり、そっちの方が大きいのでは、なんて思ったりする。大盛焼豚そば850円を麺カタメでお願いすると、冷水が入ったコップに小梅が二個入った小皿が乗せられ、目の前に置かれる。程なく炊き込みご飯が来て口にしていると、大豚が到着。

湯(スープ)は、やつぱり癒される程に心和む醤油スープで旨い旨い。チャーシューも何とも優しい味わいで、口の中でとろけて行く。細いシナチクと小口切りの白ネギが少々。そしてカン水の入らない極細の黄色いそばが良い。それらの全てで一体感を感じながら口にする。いや、良かった。春は、もうすぐ。

(2005.03.14)


新宿御苑の桜が開花した知らせを聞いた。しかし、他の東京の桜は未だで、数日の内に開花するらしい。そんな桜を濡らす雨が落ちる、少し肌寒い木曜日。数日前より、こちらが気になり始め、本日暖簾を潜る。入り口には数人の先客の、畳んだ傘が立て掛けてあった。少し奥に進み着席して、大盛焼豚そばをお願いする。程なく炊き込みご飯が来て、手をつけているとそばも到着する。一見ラーメンだが、かん水の無いそば。

湯(スープ)は丸鶏と生姜と他の旨みが、それはじんわりと来る美味しいスープ。前回と、そう変わらないのに、自分から出る印象が大きく変わっている事に気付かされる。麺も固めでお願いして芯が残った分、嬉しい仕上がりだった。低いカウンタには、太い紐で縛った焼豚が積まれ圧巻。その焼豚も良い脂感が支配して旨い。ラーメンに限らず、食べれば食べる程に本当の名店を探す事が容易になって来るものである。また、名店だと理解出来たお店を見つける事が出来た。

(2004.03.18)


先日、黒船の帰り道にたまたま見つけたお店で、ここにもあったのかと言う感じだが、味の三恵のすぐ近くだったりする。お店に入ると昔ながらの風情がある低いコの字カウンタがあり昼時とあって盛況で、丁度空いた席につく。今お店を出た方は大手町の勤務先からわざわざ来たと言う。メニューがとってもシンプルで、支那そばと焼豚そばとつけめんだけで夫々に大盛りの表記がある。なかなか期待感高まるお店である。

神田まつりのフォトがそこかしこに貼られ、その時には店主も良い意味でさぞかし暴れているであろう江戸っ子かたぎがにじみ出ている雰囲気を持つ。通称大豚と書かれた焼豚そばを注文する。炊き込みご飯と梅干し二個がサービスでつく様でそれが先に到着する。ひじきが入って薄味でなかなかいけた。程なくそばも到着。

湯(スープ)はしょうががバッと出て来てそこに丸鶏の様な旨みがドワッと来る感じの仕様で旨い。しかし昔ながらの中華そばと詠っているだけに丸鶏というのも不自然で、その事をお話しすると、「昔はみんなが捨てていて、今は結構出回ってますよ」との事で、そうすると鶏油にちかいものと言う事であろか。麺はコシが全く無い極細ストレートで、これを食べてそう言えばとあたりを眺めると、なるほどこのお店はどこにもラーメンの四文字が無い。

要するにカン水を殆ど使わないお店と言うことがそれで判る。店主にお聞きするとやはり卵をつなぎで使っているそうだ。カン水が粗悪だった時代を実証する良きお店と云った所か。ここまで麺はコシよりスープを吸った麺の旨みだと、麺が語って来るお店も珍しい。

焼豚はスープと一体感ある旨いものであった。本郷に支店があるそうで、店主の息子さんが営業しているそうだ。これぞ良き時代の中華そばと言いたい。そういえば店主は、「旨いか、不味いか、お客が決めなきゃいけないのに、これぞこだわりの味とかあれはいけないね」と言っていた。

(2003.06.05)


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