丸長中華そば店 東京・荻窪


創業昭和23年頃に創業した丸長の祖のこちらだ。

つけそばで有名な丸長だが中華そばも人気メニュー。

荻窪駅PRキャラクターのおぎドルちゃん。









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朝方の遅い時間から雨が降り出して、時折り小康状態となっては陽射しも薄ぼんやりとわずかに射していた時もあった、そんな十二月師走も中旬となって来た休日の木曜日だった。

今春にも勤務先が吉祥寺だったこともあって訪れたものだ。

また吉祥寺が勤務先に戻っただけにそこは名店の中の名店とも言える、そんな老舗人気有名極旨中華そば店のこちらをまた訪ねることにした。

そんなわけでまた荻窪駅を降り立ち、本日は南口側に出てそこからそう遠くないこちらの店頭へやって来た。行列がないと臨時休業と思ってしまうが、営業中の札に安堵の息を漏らした。

雨が人の行動を鈍らせたのだろう、さっそく入店すると店内は七割程度の混み具合だった。中ほどの空いていたカウンター席に陣取る頃、暖房と湿気の所為か眼鏡が久しぶり曇りだした。

そんな鼻の上にのせた眼鏡を拭きながらも壁上のメニューを眺めた。

オーダーしていいタイミングになってから、来るまでそのつもりだったラーメンをやめて、竹の子つけそばとシューマイもお願いすることにした。

シューマイは入口付近の先客が食していて、もっこりとしたその風情の良さに思わず一緒に注文してしまったものだった。以前に餃子を食したことがあったが、実に美味かったことが思い出された。

今春訪れた時にみそラーメンとタンメンとスタミナラーメンとチャーハンが提供を終了させたことを案内していたが、そんな風に無くなってしまうとどんな味わいだったのかと気になってしまうところだ。

入口付近でシューマイをオーダーしていた二人の先客は、何処かの企業のビジネスマンらしく到着した中華そばを仲良くすすっていた。

と思っていたら振り返ると二人ともいつの間にかケータイを耳にあてておりかなり大変そうだった。

一人は外に出て行き入口ドアの前で通話が始まり、もう一人は店内に残って小声で通話していてかなり暫くのあいだ中華そばのお預けをくらっていた。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、それはもう変わらぬたまらない絶大な旨さのつけそば。やはりボリュームの良いこちらで、しっとりとした太麺の麺量は400g近いほどだった。

絶妙な酸味と辛味のつけ汁は唯一無二にしてたゆまぬ王道感のオーラが立ち込め、追加トッピングした竹の子と表現するメンマはその頂点に立つ美味しさと言っても過言ではないもの。

シューマイは予想外の美味しさで、良き時代をあらわしながらも、時代を超えてその真価で舌を喜ばせてくれた。

麺が消えてからそれが盛られていた皿に汁椀をのせ、スープを入れて貰いそれを嗜めば、当たり前のように満足感の三文字が石状化して宙にしばらくのあいだ浮いていた。

それだけに、気がつけば完食だった。帰る頃には後続客が続いて、外には今日も行列が出来てタイミングが良かったようだった。

余談になるが二年ほど前から荻窪駅のPRキャラクターで、おぎドルちゃんなるゆるキャラが活躍しているらしく本日たまたま駅構内某所でその存在を知るところとなった。

ドルとはアイドルとヌードルの二つのドルから来ているそうで、よく見ていると荻窪駅のあちらこちらに描かれていた。

ラーメンの聖地を象徴するようなおぎドルちゃんで、帽子はラーメンドンブリで三つ編みは豚骨にリボンが付くものだった。情報によると荻窪駅に勤める駅員さんが作ったキャラクターだそう。

いや、途轍もなく確実に果てなく絶大に素敵な美味しさの、かなりとっても素晴らしい竹の子つけそばとシューマイ4個であった。

(左フォト) 竹の子つけそば(汁・麺)/シューマイ/店舗と周辺 (2014.12.11)


 丸長 中華そば店 (荻窪)

 住所:東京都杉並区荻窪4-31-12  TEL03-3391-7518  ※データ情報更新(2014.03.11)

 定休日:水曜日・第三日曜日  営業時間:11:00過ぎ〜15:00まで

 アクセス:JR中央線荻窪駅南口下車。線路沿いを中野方面へ進んだ右側、徒歩およそ3分。


爽やかに晴れ渡り青空から燦々と陽射しが注いで、気温の肌寒さが緩やかながら気持ち上がり気味に感じられた、三月弥生も中旬となって来たそんな休日火曜日だった。

昨年の夏だが宮原丸長豪徳寺丸長を訪れ、その後店舗を建て替えて再開した目白丸長にも再訪し丸長づいている今日この頃。

そんな中で吉祥寺が勤務先となって荻窪が通勤途中駅だけに、今回休日を利用してこちらを訪れることにした。

昨年の今頃に長期休業となったこちらのようだが、既に再開を果たしており多くのファンの方々もほっと一息していることだろう。

そんなわけで本日もまた中央線快速電車に乗車して、久しぶり荻窪駅南口へ降り立った。

荻窪と言えばしばらく前に味付け玉子発祥のラーメン店である漢珍亭が長い歴史に終止符を打って残念でならない。

しかし吉祥寺で営業していた旅人の木が駅周辺に移転を果たして、話題に事欠かないラーメンの聖地荻窪と言えそう。

南口出口のエスカレーターを上がって数分だけ歩けばこちらで、店頭に到着すると幸いにも行列もなく中に入れた。店内の入口に立つと、カウンター席一番奥寄り辺りの空いた席に促されてそこへ腰を下ろした。

以前は夜営業もして様々なメニューがラインナップしていたが、長期休業を機にしてだろう昼営業のみとなったようだ。

さらにみそラーメン・タンメン・スタミナラーメン・チャーハンが提供を終了したらしくその旨が入口のガラスドアに掲示されていた。炒めものを避けるためのものだろうか。

着席した時点では先客の丼がそのままとなっていたが、まもなくするとそれが下げられてビニールに入れられたおしぼりと冷水が入ったコップが置かれ、それが届くと注文がOKとなるこちらだ。

チャーシューメンのつもりで来たが、周囲の方々が口にするつけそばについそそられてしまい、結局チャーシューつけそばを大盛でお願いすることにした。

そのようにオーダーしてから気がついたが、本家のこちらでチャーシューつけそばを注文するのは今回が初めてだった。

右斜め前にはまた大きな寸胴が見えて、脂身のような肉塊らしきものが浮いているのが見えた。着席した場所は、厨房奥の出入り口が近い場所のカウンター席だ。

見ているとテーブル席側でつけそばを食べ終えた方々が、麺を盛っていた皿につけ汁の容器を乗せ、その脇から厨房に半身を寄せて代わる代わるスープ割りを貰っていた。

なお店先には、つけそばやラーメンに支那竹・餃子・シューマイが、お持ち帰りが出来る旨も記されていて、それは注文を受けてから作るものだそう。

後続客が続くと思っていたら満員御礼となったらしく、ドアの外に行列が一時だけ出来はじめていた。やはりタイミングが良かったらしい。

何気なく待っていると店舗奥に位置する小部屋のドアが開いていることに気づき、そこを覗くようにして見ると自家製麺をウリにする店舗がよく置いているそんな製麺機が鎮座していた。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、荻窪丸長ならではの独特な強い胡椒由来のような辛味に、ほどほどの酸味と濃い醤油ダレのインパクト大のつけ汁がたまらないもの。

朝打ち立てのような瑞々しいやや太めの中太麺に絡んで来て、箸の速度が加速している自分に気がつかされた。

細切りされたチャーシューも実に素敵で、かなりの麺量ながら気がつけば麺が消えた。先客にならって麺の皿につけ汁の容器を置いてからスープ割りをお願いして口にしたがこれまた良かった。

精算を済ませて外へ出ると、平日もあってか待つ人々は既に空いた席に腰掛けており、店頭はまた平静を取り戻していた。

荻窪駅を出た橙色の中央線快速電車が目の前を通り過ぎて行き、その後を追うようにして黄色い総武線電車が前を通過して行った。

いや、かなりとんでもなく果てなく絶大に何処までも良かった、感無量の途轍もなく素晴らしいチャーシュー入つけそばだった。

(左フォト) チャーシュー入つけそば大盛(汁・麺) (2014.03.11)


荻窪駅南口側のエスカレーターを上がって行く。

提供終了のお知らせ。

おしぼりと冷水が来たらオーダー出来る。








どこかすっきりとはしていない青空なものの淡い陽射しが街に注いで、ウェブニュースでは沖縄が梅雨明けした事を伝えていた6月前半休日の木曜日だった。

先日中野大勝軒で丸長のれん会グループの小冊子を手に入れて、実は東中神某店の帰り道にその小冊子に掲載されていて、てっきり営業していると思った栄龍軒@国立へ訪れていた。

ところが残念にも昨年末頃店主の急逝により、閉店した事を近くのタバコ屋店主の証言で知る処となった。教えて貰った建物は既に店名もすっかり消えており、ただその前で立ち尽くしたものだった。

小冊子に載る他の数店も閉店していて、それを眺めている内にまたこちらへ訪れ見たくなり出掛ける事にした本日だった。そんなわけでまた荻窪へやって来た。会社帰りに立ち寄れればいいのだが、午後7時半には閉店するため、こうして休日での訪問となった。

けっこう早く到着してしまい、荻窪の街を散策して時間を潰した。10分程度で一度立った店頭に戻ると、先程は誰もい居なかったが四人の待ち列が出来ていてその後ろに着いた。シャッターが開く頃には平日ながら総勢15人前後の外列が出来ており、そこはやはり丸長総本山人気店のこちらであった。

順序よく中へ入って行くと人気店では当たり前とも言える、よくありがちな席を指定されて詰めて着席して行くものだが、こちらはテーブル席もあってそんな事もなく、先頭の常連さんの方々はある程度詰めながらも思い思いの席へ腰を降ろして行った。

するとお店の方がおしぼりと冷水をちゃんと順番通りに配って、その度にオーダーを受けておられた。自分の番となってそれらを受け取りつつ、竹の子入りつけそば大盛に餃子も今回お願いした。

勝田台のお店の休業は先代店主がお亡くなりになった為と先日知ったが、八王子丸長店主だった後継者の息子さんがおられるのに何故かと言う所に行き着くものだが、どうやら体調が悪いようでご静養なさっている様子のようだった。

勝田台丸長は丸長創業店主の4男の方だったが、現在の荻窪丸長店主は5男の方でお兄さんの他界とそんな状況だけにご心配なところだろう。

ちょうど目の前はズン胴と言う位置のカウンター席で、高火力で煮えたぎった中に様々な食材が踊るように浮き沈みしていた。左手奥の扉が開いており製麺機が見えて、麺が勢いよく切り出されている所が見えて機械の前には店主が立っておられた。

まもなくその店主が厨房側に出て来て、あらかじめ厨房側に置いてあった麺を10人近い人数分ほぐして沸騰した釜の湯に投入。つけ汁用の小茶碗が並べられ、タレや調味料を微妙な加減をしながら入れていた。

しばらくしてから餃子が、まず先にやって来た。それから先に手をつければ、餃子からしてこれがまた実にうんまいもの。ラー油が自家製のようで、通常赤いものがこちらはほぼ真っ黒なもの。醤油とお酢とそれを入れてほお張ればこれが素敵と言うしかなかった。

最近見栄えばかり気にして、しっかりと火が通ってないケースも見受けられるがそんな事もなく、野菜の甘みにたまらない食感が絶え間無い満足感を作り出していた。そんな舌鼓みを打っている内に、程なくつけそばもやって来た。

つけ汁の上に乗るメンマの風情と色合いに、そこはかとないやすらぎさえ感じられるものがあった。ここに座っただけである種の達成感が得られた気がしたが、こうしてオーダーが揃えばそれが何故だったのか判明してゆくもの。

こうして見ると麺は、栄楽@中野に近い風情。汁は丸長のれん会50周年小冊子にあった、医食同源の言葉が脳裏を掠めた。漢方でも入っていそうな風合いで、とりあえず今回気づいたのはあのスパイシーな持ち味がある花椒だった。後半から汗が止まらない程に、それが入っている感じがあった。

そう言えば先日は栄楽@阿佐ヶ谷だった丸長へ訪れたものだが、また違った丸長がそこには在った。ちなみに目白丸長は今夏から店舗建物建替えにより当分のあいだ休業する予定のようだった。

大盛は500g前後はあった腹持ち具合いだったが、かなりの麺量なるも気がつけば麺が消えた。周囲の方は殆どが常連さんのようで、皆さん手慣れた様子で麺の皿につけ汁が入った小茶碗を乗せてスープ割りを貰っており、見よう見まねで私も貰ってそんなスープ割りを愉しませて頂いた。

精算して外に出て振り返ると、「当店は非常に時間の掛かる店です」と言う注意書きが貼られていた。文末の方には「時間に余裕のある方のみお入り下さい」とあって、ふとスローフードと言うイタリアで提唱された運動が思い出された。伝統的な料理方法は、時間が掛かるものなのだ。

いや、とんでもなく素晴らしく実にかなり美味しかった、そんな餃子と竹の子入りつけそば大盛だった。

(左フォト) 竹の子入りつけそば大盛(汁・麺)/餃子 (2011.06.09)







昨日は目白丸長へ行き、今日は午前中に荻窪丸信を訪れた。そんな流れの中でもう一軒ラーメンする場合どこにするかとなれば、当然の如くこちらが浮かび、また訪れようと入店する事にした。

こちらこそは長野県蕎麦職人の共同経営により昭和22年12月に創業した中華そば店で、東池袋大勝軒とも繋がっている丸長・大勝軒系のスタート地点の地で、その系統が集結した丸長のれん会にとって聖地と言えるお店だ。

その共同経営者とは荻窪丸長に留まった青木勝治氏に、荻窪丸信の山上信成氏、中野栄楽の青木保一氏、中野大勝軒の坂口正安氏、荻窪栄龍軒(閉店)の青木甲七郎氏の5人だそう。

まったくの余談だがこんなお話しを聞くと、そうそうたる漫画家が一緒に暮らしていた、トキワ荘が浮かぶのは私だけか。

営業で「イマイソガシイカラアトデキテ」なんて何度となく言われている、そんな言葉にまた見送られつつ午後一時半過ぎのこちらの店頭に到着する。見ると店頭のインフォメーションは、全てガムテープで止められていた。

こちらも超が付く人気店だけに、外に行列がないと営業中か否かが心配になるもので、それはゆっくりとガラスドアを開けた。ガラスにマジックミラーに近い感じのフィルムが貼られていて、中が判らずそんな風に開けた。

すると店内は驚くほど盛況で、つい先程までは行列も出来ていたみたいで、たまたまそれが無くなったばかりの雰囲気であった。入り口前のカウンター席が空いていたのでそこへ着席し、以前はこちらでつけそばだったし、昨日も目白でつけそばだったので、連食もあり並盛のラーメンでお願いした。

午前中は丸信さんで、ワンタンメンを口にした。丸信さんの「信」は信濃を意味するとご紹介したが、長野の蕎麦職人が集まって共同経営と言う事で、丸長の「長」はそのまま長野を表している。程なく到着。

それではと口にすればこれがもう、いやいやいやいや、イケるイケるイケるイケるイケるイケるイケる。煮干しがシャープに立ち上がりながらも、苦みは微塵も感じられずこれは感動領域の美味しさだ。

巷に煮干しラーメンが見られる現代ラーメン事情だが、荻窪の煮干し感とはどこかひとあじも場合によってはふたあじも違う場合が多い。それは進化していない場合もあり、煮干しの取り扱いが簡単でない事を伺わせる。

以前はつけそばを楽しんでシャープなインパクトを香辛料で表現していた所に良さを感じ取ったが、転じてラーメンは何とも優しい味わいで、なおかつ煮干しのラーメンを節も使って昇華させたもの。そこに自家製の中太のもっちりむっちりした麺が、しっかりとスープに絡まって吸い上げてくれる秀逸さ。

自家製麺らしくない所に、何故か現代的なセンスを感じてしまうのは何故だろう。そしてその全体像が如何にもと言う風情も無く、さりげないビジュアルの中で事を成し遂げており、ある意味いぶし銀的な要素のある美味しいラーメンであった。

美味いラーメンを楽しみたくて今日もやって来たが、やっぱり美味しいこちらのラーメンであった。気が付けば完食。いやとっても良かった美味かった。

(左フォト) ラーメン/店内メニューの一部/店舗外観 (2009.10.27)


雲が陽を覆い、どこからともなくセミが鳴き渡る、午前10時過ぎ、また荻窪へ向かう事にした。実はこの前、こちらにも行こうと店頭に立ったが、何と定休日で、リベンジだったりする。到着すると10人近い行列で、そこに並び気がつくと、前はグループ客であった。

先日の出来事が過る。そしてもう少しと言う所で、その若い今風のグループ客の一人が、「あ、先にどうぞ」と言ってくれ、お言葉に甘えて先に店内へ入る。世の中なんだか、よく出来ているなと、苦笑いをしつつ空いた席に腰を下ろす。

オーダーしようとすると、「しばらくお待ち下さい」とフライング。少しして冷水と布おしぼりも来て、悩んだ末つけそば650円をお願いする。面白いのは長い行列が外に出来ているのに、特に列を整理する方もいないのに、外もそうだが、店内も極めて普通の整然とした店内。

常連さんの質の高さを感じた。入り口近くで人の出入りがある近い席で、清算場所もすぐ近くなのに、まっ例外もあったが、殆どそれを感じなかった。程なく到着。

いや麺がとにかく良い。しっとりしたコシに、ありがたい小麦粉感。つけ汁も甘酢加減が絶妙で、独特な黒胡椒が絡み、何とも言えない嬉しい旨味があり、もう旨い旨い旨い。気がつくと、麺が消えていた。もう、マジックの如く。スープ割りも魚介感良く、大変に美味しかった。 いや、旨かった。

(2005.07.24)