麺屋黒船 東京・秋葉原



久しぶり梅雨の中休みとなって青空が広がり、陽射しが街角に注いでいた七月文月上旬の日曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、今夜も穏やかな午後七時過ぎだった。

日曜日は原則既訪店として、そこで思い浮かんだこちらへ訪れて見るかとなって、仕事帰り立ち寄ることにした。

ラーメン職人選手権で優勝した元ちゃぶ屋店主の森住氏がプロデュースしたラーメン店で、2003年5月にそう遠くない末広町界隈で直営総本山の本店がオープンして当時訪れたものだ。

その後本店は新橋に移転を果たして、当時こうして食べ歩いているとよく見かけたブランドの一つとなっていて、一時期は50店舗越えの出店力を見せた時期もあったようだ。

これまでに本店以外に、過去に営業していた御徒町店や地元に出来た京成八幡店にも足を運んでおり、世間の求心力は衰えていても気になる一店に変わりはなかった。

黒船に初めて入店して見た「醤油は醤油らしく、味噌は味噌らしく」と言うキャッチコピーは、なかなか衝撃的に感じたものだった。

と言うわけで久しぶりのその店頭へやって来た。入店すると以前と変わらず直ぐ左手に券売機が待ち受けていて、そこで久しぶりだし醤油麺にして見るかとなった。そこで醤油ネギ麺を選びトッピングを追加して賑やかにするかと味付玉子のボタンを連打。

振り返ると厨房から顔を出した方が待ち受けていて、チケットを手渡すと数字の3と刻まれた楕円のプレートを手渡してくれた。階段を上がって行くとフロアの入口に花畑を描いた絵画が迎えてくれた。

窓際のカウンター席に腰掛けると、冷水が入ったコップを持って来てくれながらも、テーブルに置いたプレートの番号を確認している様子だった。

店頭の看板は今まで通り「麺屋黒船」と表記していたが、店内のインフォメーションには「麺処AKIBA黒船」と案内されていていた。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、以前よりも進化した感のある味わいがたまらないもの。脂が少なめの分芯のある醤油スープとなって、麺の風情も実に素敵だった。味玉も美味しく、気がつけば完食。いや、かなりなかなかで、実にとても良かった。

(左フォト) 店頭と周辺/醤油ネギ麺+味付玉子  (2014.07.06)


 麺屋黒船 秋葉原店 ※別称:麺処AKIBA黒船

 住所:東京都千代田区外神田1-13-7  TEL03-3251-2404

 定休日:無休  営業時間:11:00〜20:45

 アクセス:JR山手線他秋葉原駅電気街口下車。駅前秋葉原ダイビルの裏手左寄り。
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ラーメン職人選手権優勝の森住氏がプロデュースした店。

階段を上がると素敵な絵画が飾ってあった。

こだわりが綺麗にまとめられていた案内があった。

店内にあった提供メニューリスト。替玉100円あり。

1階で手渡される楕円のプレート。

醤油麺と辛味噌麺のインフォメーション。





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都内主要道沿い中層ビル工事現場の、煤けた白いテント膜のように被さっていた、昨日までの雨雲がやっと取り払われ、澄んだ青い大空が広がり晴れ渡る、六月上旬火曜日の朝だった。

ランチ時になると、やや強い風が木々を揺らし、その葉に反射する光りが瞬く昼下がり。そんな今日は、秋葉原駅周辺の中央通りの裏路地にある、こちらへまた入って見ることにした。

まず入ると左手に券売機があり、何にするか軽く考えてから、つけ麺の大盛りで行こうと決め、そこでチケットを購入。振り返ると厨房におられる方が、そのチケットを受け取り、その変わりに数字が刻まれた、楕円の形の小さいプラスチックプレートを手渡してくれた。

ちなみに数字は「48」だった。それを軽く握り締めて階段を駆け上がり、撮影も考慮して窓際で無い椅子に腰掛ける。カウンターに置いたプレートの数字を、確認するのを兼ねながら冷水のコップが置かれ、所定の場所で待機する2階の方だった。

後続客が続く店内。程なく到着。おお、お洒落なラーメン店に入って、大盛りをオーダーしても、そこそこの量の盛り具合と言うイメージが、固定概念として出来上がっているものだが(そうだろか?)、到着した麺量は軽く300gを越えているビジュアルだった。

そしてつけ汁からは、胡椒とガーリックが合わさったような、食欲をそそる香りが際立っていた。そして背脂が軽く浮いていて、適度なコッテリ感も演出していた。

これはうまそうだ。それではと行かせて貰えば、いやいやいやいや、何とも何とも、もう美味い美味い美味い美味い。塩気が絶妙で炒ったガーリックの様な香りが迸り、中太やや太で平ちぢれの麺は、5種の小麦粉を配合しているそうで、この麺がまた実に良かった。

茹でられたモヤシもこの様に添えれば、お洒落感覚を壊さずに楽しめ(そう言い切れるか?)、ボリュウム感の良きパートナーにもなった。

嬉しいそんな麺量なるも、気が付けば麺が消えた。スープ割りは大丈夫かなと思ったが、ひとこと言えばすぐに茶碗にナミナミ入ったものが来て、これは更なる嬉しいサービスだった。

こうやって来ると、つけ汁が残り過ぎても、来た茶碗の方に気分次第な量だけ、そこに入れてスープ割りを楽しめる事が出来る。これは良かった美味かった、量も満足な黒船サンのつけ麺だった。

(左フォト) 塩つけ麺大盛/店頭と周辺 (2009.06.02)


黒船と言えば、御徒町と末広町の中間に以前本店が有り、現在は新橋に引っ越した様だがその引越し前の本店で、その良さに何度か醤油ラーメンを食した事があった。

そしてその後、幾つかの支店でも、ラーメンを楽しませて貰った。さてこちらはどうなのか?気になる所で、本日のランチ時に入って見る事にした。

確か以前は寿司屋を営んでいた建物で、昨年の六月にオープンしたらしい。表参道ヒルズ「MIST」も手掛ける、森住康二氏がプロデュースするラーメン店。

入るとすぐに券売機があり、見ると塩ラーメンがある。あったかな?と思いつつ、その塩麺650円を選び、ライス150円のボタンも連打した。その先にあるのは右手に厨房と、二階に上がる階段だけで、客スペースはこの上になっていた。

厨房前の方に券を見せると、引換え札らしきプレートを渡され、上に上がり二階におられた従業員の方に、それとライスの券を渡し、しばし待つ。

塩ラーメンは最近発売された様で、その販促ポスターが壁に張られてあり、こちらお得意のフレーズで、しおはしおらしく、となっていた。チャーシュー丼がなかったが、新発売の際はやはり、チャーシュー丼はチャーシュー丼らしく、なのか?(おいおい)

そう言えばしばらく前に、都内某所でこちらのラーメン店と、何から何までそっくりな外観デザインで、店名だけ違うラーメン店を見つけた事があった。その店名は、なんでやねん。思わず、なんでやねん、だった(たすかに)。程なく到着。

おお、ガーリックの香りが軽く漂う、こちららしいビジュアルのラーメン。それではと行かせて貰えば、これが良い風情を醸しつつも現代的な面もあり、もう旨い旨い旨い旨い旨い。

しおはその店の顔が出ると言うが、まさしくそんな面が良い方に転がり出ていて、作り手のセンスはなかなかのレベルと言えた。

麺は中太平打ちで、やはりうまく茹でてあり、その風情がラーメン全体の質さえも上げていた。やはり麺の違いで、ラーメンはかくも違うものか、と気が付かせてくれる。気が付けば完食。いや、これは、良かった。

(左フォト) 塩麺 (2008.06.16)