中華そば 幸貴 東京・浅草橋


JR総武線浅草橋駅の下で営業しているこちらだ。

東口右手の道路を秋葉原方面に進んで行く。

駅舎とプラットホームを結ぶ連絡橋を潜って行く。





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時折り雷が鳴り響いて厚い雨雲から夏の終わり間近らしい雨が滴り落ちていた、九月長月も中旬となって来たそんな悪天候な休日の木曜日だった。

2005年1月にオープンしたこちらで、その翌年の二月に美味しいと言う評判を聞きつけて、一度だけ訪れたものだ。

秋葉原が久しぶり勤務先となって、浅草橋界隈の新店・既存店に足繁く訪れるここ最近だけに、こちらにもとなるもので今回訪ねることにした。

そんなわけで五月雨にも似た雨の中、JR浅草橋駅下のガード下に位置するその店頭へやって来た。

開業まもない頃は剥き出しのコンクリートに鉄の錆が付着して汚かったが、現在ではその部分が白いペンキで塗られており以前と違って綺麗な店先になっていた。

また初訪問の頃は夜営業もしていたが、現在は昼営業のみとなってしまい、仕事帰り気軽に立ち寄れなくなってしまった。今回それゆえに、休日を利用して来た次第だった。

開店予定時間である11時30分の数分前に到着すると既に暖簾が垂れ下がっており、中へ入って行くと先客が既に一人居て右端の方に座っていた。店主のおられる左寄りのカウンター席に腰掛けてから、厨房側壁面のメニューを見上げて、そこからチャーシューメンをお願いすることにした。

ふと見るとメニューの隣りにゴムで球を飛ばすパチンコが掛けてあり、メニューのカタカナ・平仮名の確認もあって、ついそれをさりげなく撮影すると店主に怒られてしまった。

店内の撮影はお断りだそうで、お詫びするしかなかった。ともあれそれをきっかけにして、店主と世間話しに花が咲いた。パチンコは虫などを撃退するためだろうか、パチンコ使いの名手なのかも知れない。

まもなくすると後続客が数人続いた。店主の気風の良さもあって、浅草橋界隈の押しも押されもせぬ人気実力店で名店と言えるこちらだ。

私の直ぐ左手に腰掛けた方は、店主と同年輩くらいの常連さんらしく二人の会話が始まった。

そんな会話が落ち着いたところで、ネットで知った共楽@銀座で修業されたことについてお聞きして見ると、皿洗いのようなことしかしてないそうで老舗店だけにやはりとなって納得出来るお話しだった。

常連さんも共楽をよくご存知で、ずいんぶん前だが東陽町に支店が出来たことがあり、そこにも足を運んだことを教えてくれた。

その頃ラーメンが来たかと姿勢を正せば、先客のラーメンがまだだったようで素通りしてそちらにラーメンが置かれた。

ラーメンを先客の前にそっと置いた後で、慌てず待つようなだめられてしまった。おそるべし幸貴の店主だった。しばし待っていると今度は間違いなくラーメンがやって来た。

最近のラーメンと言うとレンゲを使って食すのが当たり前になっていて、こちらのラーメンにも丼にそのレンゲが添えられて来た。しかしそのラーメンを一目見た瞬間、これぞレンゲが不要なラーメンではないかと気づいた。

そこで刺したレンゲをそのままにして丼を手に持って食べ進めたが、これがもう絶妙にしてなかなかの持ち味が果てない美味しさでたまらないもの。

カウンターに丼を置いてレンゲを手にして口にすれば、また違う趣向を感じたかも知れない。それにしてもチャーシューが、とんでもなく良かった。

後続客数人もチャーシューメンを注文しており、店主が今日はチャーシューメンばかり出るなと狭い店内でぼやいておられた。

気がつけば完食。いや、かなりとんでもなく絶大に素晴らしく、果てしなく途方もなく確実に途轍もなく美味しかった。

(左フォト) 店頭/チャーシューメン (2014.09.11)


 中華そば 幸貴 (コウキ)

 住所:東京都台東区浅草橋1-16-8  TEL03-3866-2006

 定休日:日曜・祝日  営業時間:11:30〜15:00

 アクセス:JR総武線浅草橋駅東口下車。東口出口右手のガード下の道路を秋葉原方面に進んで
       行き、80mほど歩いた通り抜け道路の線路下にあり。


たいてい朝は、八時に起床して、TVを点ける。陽射しが爽やかな朝だ。ところが天気予報では、昼頃から小雨が降る事を告げていた。そんな今日はネットで気になっていた、こちらへ行くことにした。

なるほどバスに乗っていると、途中から雨が静かに降り出した。浅草橋駅で下車して、折り畳み傘を広げこちらを探す。ガード下のどちら側かなと思っていたら、抜け道にお店はあった。

中に入ると、煮干しスープの香りがふわりと来た。これが狭い店内のカウンタ五席で、精算する度に店主は、お店の狭さに恐縮していた。

空いていた一席が、丁度出入りするチョウツガイのあるテーブルで、そこに腰掛けメニューから、ワンタンメン750円をお願いした。程なく到着。

おお、なるほどあっさりとした丸みのある醤油スープ。どこか日本そば店の醤油ダレを思い出す一要素。チャーシューも二枚入っており、これが旨い。

老舗中華店で見られる、脂の少ない部位を継ぎ足しダレで適切に煮込んだ感じだった。

麺は正統的中太ちぢれやや多加水で、スープの絡みが良いもの。ワンタンも皮が柔らかいもののプリプリで、餡もしっかりしたものでこれまた良かった。

どちらかと言えば地味な仕様だが、この現代においては新鮮と言えるかも知れない。精算時に良かった旨を告げると大変喜んでくれて、それが何よりらしい。いや、旨かった。

(左フォト)  店頭/ワンタンメン (2006.02.20)