こまどり 千葉・松戸八ヶ崎 ※閉店



昨日と同じように真夏と変わらない陽射しが朝から容赦なく注いでいた、そんな9月半ばの木曜日だった。そんな今日は6年前に二度ほど訪問してそのままだったこちらへまた出掛けて見たくなり、自転車でも行けそうだったのでそれに跨がってサイクリングよろしく出発した。

急に思い出したわけでもなく、以前からまた訪問して見たいと考えていたラーメン店だった。途中よく訪れている21世紀の森と広場周辺の道路の日陰でひと休み。さらにこちらへと向かった。休んだ時間を引いて自宅からほぼ30分で到着。以前に訪問した際、昭和44年頃創業した事をお聞きしたこちらだ。

入店すると店頭を撮影している際に入られた先客が一人だけの店内だった。厨房には変わらない店主と女将さんがおられた。7席あるカウンター席のちょうど真ん中の椅子へ腰を降ろした。女将さんからメニューを手渡して頂き、それを見ながらワンタンメンと餃子をオーダー。何度となく電話が鳴って出前のオーダーがその度に入っていた。

さりげなく目の前におられた店主に、店名の由来をお聞きして見た。するとこれがなんと驚きで、旭川の方にある修行したお店の暖簾分けで貰った店名なのだそう。今でも旭川で営業しているお店だそうで、但し現在では店主が二代目となっているらしい。

ふと見上げると店内のカウンター席上には、以前の時もあった木製のボードがそのままあった。そこには「チョンチョン会一同より」と記されていて、精華・いずみ・清楽・中村屋・百万弗・尾張屋・東京軒・末広・清華と9店の店名が並んでいた。周辺にそれらしき中華店が幾つかだけあるようだった。

店頭には午後2時半から5時までは骨休みと表記されていてそれが何処か微笑ましかった。出前の電話が続いて鳴ったが、後続客が入店して来る事はなかった。程なく到着。それではと行かせて貰えば、風情豊かで味わい深く美味しいもの。

なるほどそう言えば中細ちぢれ麺に、旭川ラーメンの神髄を見ることが出来た。ワンタンも弾力いい皮に、肉餡が多めで良かった。旭川ラーメンと言えば昭和8年に創業した竹家食堂の関連店である芳蘭が元祖とされており、戦後まもない頃には蜂屋と青葉が出来て体系を成して行ったとされるよう。

餃子も皮がパリッとしていてこれまた肉餡がぎっしりと詰まっており、それはそれはとっても旨かった。最近はトンコツラーメンが主流かも知れないが、無性にこうした昭和の佇まいを感じる、あっさり醤油ラーメンを口にしたくなるものだ。気がつけば完食。いや、やっぱりとんでもなく美味しかった、良き昭和の風情あるあっさり清湯醤油味のワンタンメンと餃子であった。

(左フォト) ワンタンメン/餃子 (2011.09.15)


 ラーメン・餃子 こまどり     ※下記データ(2011.9.15)情報更新

 住所:千葉県松戸市八ヶ崎8-22-8  TEL047-341-0237

 定休日:金曜日  営業時間:11:00〜14:30/17:00〜20:00(19:20LO)

 アクセス:JR常磐線馬橋駅東口下車。ロータリー前の道を進み突き当たりを左折し、次のカーブの
       先にあるバス停から新京成バス常盤平駅行きに乗車。八ケ崎停留所で降車して少し道を
       戻り路地を右折して次の十字路を右折して少し歩くと左側にある。駅から歩いても約15分。



  2011.09.15 帰りには中にも入った松戸21世紀の森と広場。   2011.09.15 旭川のお店の暖簾分けのラーメン店。


こちらへ自宅から向かう場合、同じ松戸市内にあるものの、あまり便の無いバスに乗り、よく遅れるらしいJR武蔵野線に乗り、常磐線各駅停車に乗り換え、馬橋駅からしばらく歩き、またバスに乗り辿り着く。とにかく遠い。それでその上に今日はひどく寒く、雨が降るものだからバスがえらく遅延して、たまらず来たタクシーを捕まえる。駅に着くと、早朝はホントに驚いた地震の影響で、ダイヤが乱れている始末。それでも何とか、凍えた体で到着。

お店の引き戸を開けて中に入ると、とっても暖房が効いていて、それだけ来て良かったぁって感じ。で、メガネがしばらく曇りっ放しで、目の前は真っ白。一度来て、こちらも引力感じるラーメンだったので、この再訪を果たす。しばらくメニューとにらめっこして、塩チャーシュー700円をお願いする。女将さんにご挨拶すると、「ああ、インターネットの」と思い出してくれた。程なく到着。

ラーメンのビジュアルを見ただけで、その美味しさが理解出来るもの。いやぁ、旨い旨い旨い旨い、こりは旨い。癒されると言う感じの、じんわり来る美味しさ。やっぱり来て良かったと、感動出来るラーメンも珍しい。チャーシューも前回より部位が良い分さらに良かった。気がつけば完食。大感動。かいしんの一撃に、鵜舞い。(※感動には個人差があります。)閑話休題。

精算して外に出ると、降り続けている雨と芯から冷えた寒空。バス通りに出る。そう言えば十代の頃、自転車で、まだこの道がこんなに整備されていない頃、何度か来たのを思い出した。いや、正確に言うと、この道では無いかも知れない。でも、馬橋に出る道。時代を映す道路。時代を残す飲食店。駅に戻るバスがやって来た。

(2005.02.16)

猛烈な台風の余波の強風が、東葛の台地に吹く、天気は良い休日の水曜日。昨日、何気なくネットサーフィンしていると、定評高い東葛大御所のサイトで、身近にとっても良さそうなお店がある事を知り、行って見る事にした。馬橋駅を降り、ロータリーから伸びる道を歩き、突き当たりを左折して、道なりに進み国道六号線を越え、ずっと進んで行き、スリーエフを過ぎた所で路地を左折する。丁度そこを入る前にバスの停留所が見え、便が良さそうな所の様。少し歩けば随分前から営業している感じの、褪せた赤テントのこちらのお店に到着。

中に入ると、小さいカウンタの小さいお店。年配の仲の良さそうなご夫婦がいらした。店名は「こまどり」だが、「おしどり」にした方がいい感じな程。いわゆる大衆食堂のメニューから、チャーシュー麺をお願いする。ラジオは昭和歌謡が流れる周波数に常時あわせている感じ。緑もまだ周辺は多いが、新興住宅地の一角の様相。いつ頃から営業されているか尋ねると奥さんが、「35年前よ、まだ生まれてないでしょ?」との事。なんてこの店は良い店なんだと思いつつ世間話し。開業した頃は民家も少なかったらしい。程なく到着。

湯(スープ)はもう、感動の領域の手作り感高い、自然な鶏ダシ醤油味で、見た目よりあっさりで、油感も良い。麺は中細縮れで、かん水感が無い分好きなタイプ。チャーシューがまたとっても良くて脂が甘く、丁寧な仕事をしている感じ。モヤシが絶妙な量で入り、シナチクも手作りの様で、何から何まで食べ歩きをしていて良かったなぁ、と言うものであった。色褪せた赤いテントには、「本場北海道の味・ラーメン餃子の店」とあり、時代を感じさせたキャッチコピーだった。また訪問して見たいお店である。

(2004.09.08)

     
2005.02 住宅街にポツンとあるお店。 2004.09 チャーシュー麺 2005.02 風情がある店内。 2005.02 塩チャーシュー麺


喜劇らーめん食べ歩きTOP