中華創房 希林 千葉・みどり台







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低い雲が陽射しを隠してはいつの間にか消えて眩しい光りが街に注ぐものの、また一段と冷え込みが増して来た感のある10月も後半となって来た水曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、天気予報通りのまとまった雨が滴る寒ささえも覚えたそんな午後7時過ぎだった。

こういう感じで雨が降ると今夜は駅の近くの店で、となるもので、千葉勤務となって間もなくして行きたいと考えながらもまだだった、こちらがふと浮かんでちょうど良かろうと立ち寄ることにした。

そんなわけで千葉から京成電車に乗って、みどり台へ向かう。2002年6月にオープンしたこちらだ。その翌年に初訪問を果たした。

その後は2006年・2009年と三年おきに訪れており、今回も偶然にも三年ぶりで偶然とはおそろしいものだ。

そう言えば今年で十周年を迎えたこちらであることを、揺れる京成電車の車内で気がつかされた。雨脚が強くなって来た所為か、窓ガラスに打ちつける音が激しくなって来た。

そんな頃に乗っていた電車が、みどり台のホームに身を滑らせた。比較的進行方向寄りの車両から外に出ると、屋根の無い場所で傘を指さずに小走りにそこまで行った。

改札口を出て折り畳みの傘を広げ踏切を渡り右折すればこちらで、少し我慢をすれば傘が無くても大丈夫なこちらと言えた。

さっそく入店すると、そこそこの先客がいるフロアが広がっていた。入口脇に男性は麺大盛女性と子供はアイスクリームがサービスと案内されていた。

フランス人っぽい外国人の女性従業員がおられて、その方に二人テーブル席へ促されて言われるがままにそこへ腰掛けた。

メインオーダーは既に京成電車の中で決めていて、予定通りに店名が冠されたラーメンの塩味の方をお願いした。そこに味玉も追加注文して、無料ならばとサービスの大盛を一緒に申請した。

そう言えばこちらの師匠の田中玄氏が、御徒町にまたラーメン玄ノマドと言う名の新店をオープンさせたとして今年の三月にそこへ訪れたものだが、もしやとケータイで現況を調べて見るとなんと既に閉店していた。

秋葉原で営業していた時に訪問したNatural Style Noodle 玄菜院も、練馬区高野台に移転した店舗がどうやら既に閉店しているようだった。

麺創房玄五反田本店は営業しているようだから、田中玄氏はそちらにおられるところだろう。思えば閉店していた2店舗はネクストブランドだが、そう思わせない戦略はおそるべしと言えた。程なく到着。

塩らーめんながら醤油が入るかのような色合いが師匠のラーメンを思い起こさせた。それではと行かせて貰えば、まったりとした味わいが実に素敵な方向性でそれがとんでもなくたまらないもの。

煮干し・さば・かつおを利用した魚介の風味豊かなスープに、ミネラルたっぷりの内モンゴルの天日塩で作り上げたものだそう。

チャーシューが相変わらずとてつもなく美味しいものでナチュラルポークだそう。味玉も半熟ではないが良かった。気がつけば完食。

精算時店主に10周年を迎えたお祝いの言葉を投げ掛けると喜んでくれた。10年、それは長くもあり、短くもあるのかも知れない。いや、今回も実にかなりとっても果てなく美味しかった。

(左フォト) 希林塩ラーメン大盛+味玉/店内/最寄り駅のみどり台駅 (2012.10.17)


 中華創房 希林 (きりん)

 住所:千葉県千葉市稲毛区緑町2-14-13   TEL043-246-5005

 定休日:火曜日・第三月曜日   営業時間:11:30〜14:00(LO)/17:30〜21:00(LO)

 アクセス:京成電鉄千葉線みどり台駅下車。上りホームの裏側のやや踏切り寄りにあり。


昨日の陽射しを遮るように大空には雨雲が覆い、地表に水を蓄えるように冷たい雨が降り頻る、初冬の十二月半ばの金曜日であった。

そんな今日は久しぶりの定期検診の日で、また千葉市内にある千葉大学付属病院に、朝早くから足を運んだ日であった。

ちょっとした手違いがあってやや時間が掛かってしまったが、特に身体の方に問題もなく、正午前には精算も済んで帰りのバスに飛び乗った。

そんな状況の中で何処のラーメンにしようかと思案を巡らせていると、幾つかの候補を曇らせてまで行きたいラーメン店が不意に浮上して来た。それが玄で修行経験もあるこちらであった。

三年前に訪問後に何度となく行こうと思いつつも、新店開業などによりまた久々の訪問となってしまった。京成千葉駅から京成津田沼行きの各駅停車に乗ってみどり台に到着。

何気なく針金が入った強化ガラス窓を覗くと、降り止まない雨粒の向こうに、こちらの店頭が雰囲気良く佇んでいるのが見えた。

目の前だがそこは改札を経由して店頭へ。中へ入ると気持ちいい通った声の挨拶に迎えられた。八卓のテーブルが余裕を持って配置されており、そこに合計29の座席が用意されている店内であった。

ランチタイム時だが、平日の降り止まない雨もあってか、先客はたまたまゼロ。

中央のテーブル席に促されて着席。新メニューか限定らしく、壁にインフォされていた葱ラーメンと言うメニューと、メニューブックの中にあった水餃子もお願いした。

その後何度かドアが開いて後続客が続いていた。程なく水餃子が到着。それを早速付いて来た小皿のタレに付けて食せば、これがもう何とも実に旨いものだった。

まず餃子の皮がとっても分厚く、餡も通常の優に倍は入っていた。醤油ベースのタレには擦り下ろした生姜が利いていて、「皮は自家製でしょう」と言うとその通りであった。いやいや、とんでもなく良かった。そうしている内に、ラーメンもやって来た。

おお、まったりした醤油色のスープに、ネギとチャーシューと水菜等を刻んで炒めた具材が入るもので、見るからに美味しそう。それではと口にして行けば、これまたいやいや、美味い美味い美味い美味い美味い美味い。

以前とスープ自体のバランスを変えたそうで、魚介鶏がら系スープのマイルドな味わい。玄で培ったオーガニック素材の利用により、ふつふつと来る味わい深さがたまらないものだった。

麺は羽田製麺さんに任せているそうで、天然かん水による細麺の特注麺だそう。出しゃばることなく、スープの良きパートナーとなっていた。

以前は修業先である玄の味わいに近いものがあったが、今回のスープは、そこに意気揚々としたセンスの良いこちららしいオリジナリティがあった。

しかもそれは体に良い素材を利用していると言う事で、田中玄氏が提唱する理念を忘れる事なく邁進しており、もうそれは気が付けば完食の美味しさだった。

精算時に厨房におられた店主にご挨拶すると、厨房から出て来られてお話しする事も出来た。無化調についてお聞きすると、それは完全無化調の一歩手前だそう。

めんめんから玄に改称した後になってからそこで修行していたそう。さりげなく、八千代と錦糸町にあるヨシべーの店主と、玄で一緒に働いていた事を教えて頂いた。いや、美味しラーメンであった。

(左フォト) 葱ラーメン/水餃子/踏切の看板/店頭外観 (2009.12.11)


大木の青葉はくすんで、無数の雨垂れを落とす。そんな朝から、大雨の日であった。足元には雨の雫が集まった、小さな小川が流れていた。

小さい頃の梅雨の時期と言えば丘陵地の様な造成地に、長雨の度に出来た幅の狭い小さな小川で小さなダムを造作して堀も設けて水の流れを変えて遊んだものだった。

でも雨脚が強くなると、ダムは崩壊して元の小川の流れに戻り、残念がったものだった。ふとそんな記憶が蘇った、そんな暗い空の雨の水曜日だった。

そんな今日は、三年ぶり四年目のこちらへ、久々行って見る事にした。末広町に端を発する、田中氏の「玄」で修行された店主のお店だ。

京成八幡から京成電車で、みどり台へ向かう。京成津田沼で乗り換えをして、ふと次の駅に停車して外を見ると大久保駅で、なんと乗り間違えていた・・・。

そんな事もあって、店頭には正午少し前に到着した。先客1の中、入り口近くのテーブル席へ案内を受けて腰を降ろす。

メニューから悩んだ末、チャーシューたっぷりで醤油味の店名が冠された、希林ラーメン715円をお願いした。店内は書が額縁に入れられたりして、中国料理店と言う風情。程なく到着。

これはやはり実質的にチャーシューメン。チャーシューは、濃い味付けながら、食感良く旨い旨い旨い旨い旨い旨い。

スープもバランスが良くなった分やや地大人しいものの美味しく、玄の遺伝子も感じられて良かった。

麺は中細ストレートで、中華店の麺とはワンランク違う。青菜がバターで、ソテーされていた。気が付けば完食。レジで精算。 いや、旨かった。

(左フォト) 希林(醤油)ラーメン (2006.07.05)


玄秋葉原総本家がまだ末広町に本店があった頃そこで長い間修行して、一年だけその頃弟子店だった典座におられ、その後幕張のホテルで中華シェフをされ、去年こちらで開業されたらしい。

午後二時を過ぎた時刻。世間一般のこの手の旨いラーメン店はだいたい午後二時頃から中休みとなり、午後五時頃から夜の部が始まる。それが無いこちらのお店だった。

そんな午後二時過ぎの店内に入ると、厨房に店主とお二人の女性の三人がいらした。さすがにこの時間にラーメンを食べている方はいなかった。希林醤油らーめんをオーダーする。

ふと見るとボードに某千葉拉麺掲示板を印刷したものが貼ってある。

それを見てしょうこりもなく最近作ったニューバージョンの名刺を渡し、お客がいなかったのでご挨拶した。とかくインターネットは簡単に情報を引き出せ便利であるが怖い反面もある。

問題の無い様最大限の努力をしているつもりで、そうした意識の中で素性を現わす為に名刺を渡せる時はお渡ししている。こちらでは丁重にご挨拶頂き恐縮する。程なく希林醤油らーめんが到着。

湯(スープ)は率直に言って玄のスープに魚だしを加えた感じで店主に言うと、「はいそうです」と率直に答えてくれた。

玄の御弟子の店と言えば美食麺処蒼龍しか知らないのでこれほど玄に忠実なスープを飲むと、さすが御弟子の店と感心する。

「食とは人に良いと書きます」と詠い書きもあるし、玄の味を広めるお店と云える。揚げネギ油が入っているがダシスープが負けずに香って来て良いし、麺は中細ストレートで旨い。

チャーシューも玄を踏襲して進化させた感じで大変旨い。田中さんもこのチャーシューには感心した事だろう。と、云うわけで希林塩らーめんを追加オーダーして食す。

モンゴル塩を使っているそうでこちらも旨かった。店主の態度がとても真面目そうで、その分さらに旨く感じる事が出来た。

(2003.05.28)