らーめん金竜 千葉・五香





春のやや強い風が街の桜吹雪を遥かへ飛ばして、青空からは夏の香りさえ漂いそうだった、そんな陽射しが注いでいた4月半ばの金曜日だった。

某ケータイサイトのレポートでこちらの店名を見て、そう言えば実家が無くなった事もあって御無沙汰だったので、久々また自転車でまた出掛ける事にした。

そんなわけで正午少し前、自宅から自転車に跨がって出発。春さえ通り越しそうな陽気の中、一路こちらへ向かって行った。

途中には多くの梨畑が点在している周辺で、可憐な白い梨の花が眩しい青空の下で輝くように咲いていた。南風は思ったより強くそして思ったより気温が上昇していた。

以前は実家があったその最寄り駅が近づくと、ただ懐かしさだけで周囲の風景を眺めた。そうこうしている内に、こちらの緑色の看板が見えて来た。

自転車を快走させつつも、車道を注意しながら斜めに横切り、店先に自転車を停めてカギをしっかり掛けた。念のため容易く横倒れしないか軽く揺らして、問題ない事を確認してから店内へ入った。

すると一番手前のカウンター席が空いていたのでさりげなくそこへ腰を降ろすと、トイレに入った先客の場所だったらしくお店の方にそう言われて、おそるべしトイレに入った先客と思いつつも少し奥の椅子にずれて着席した私だった。

味噌らーめんと半ライスをオーダーしてから、某ケータイサイトを見て思い出してやって来た事を告げてご挨拶した。某石神氏が来られて意識しながらも、丁重に普通に対応されたそう。

以前から味噌らーめん一本に絞られて提供しているが、それは今も変わっておらず今後もそうした感じのようだった。

餃子も出来ればオーダーしたかったが、半ライスもあるだけにそのボリュウムも考えてオーダーしなかった。

昭和45年に創業したこちらで、そのこだわり高い味噌らーめんは今もってその追随を許さない独創性があり、時間をしっかりかけて完成させた味噌だれには様々な香辛料等が入っていると言う。

後続客も続いているものの、若干の空き席はあるがそれでもかなり盛況と言える店内だった。程なく到着。

相変わらずボリューミーな味噌らーめんが半ライスと共にやって来た。軽くスパイスの香りが漂って来る。それではと行かせて貰えば、今日もまた鮮烈なイメージは何一つ変わる事のないいい味わい。

珍来製麺所の太ちぢれ麺も、実に自然に馴染んでいて良かった。ほくほくしたモヤシが麺と絡んで来て一緒に食せば、瑞々しい野菜の優しいうま味が香辛料の辛味を中和させた。

全体のバランスを最後まで変えずに食べ進められる良さもあるもの。そして怒涛の汗が噴き出して、その辛さを時間差で知る事にもなる。

それにしてもなかなかの量が入る味噌らーめんで、ちなみに大盛は麺が2玉近くなって凄い内容量になるらしいが、常連さんの女性にはそれをサクッと食べてしまう方がおられるそうでおそるべしだった。

取材拒否店で知られるこちらだが、ケースバイケースで場合によっては取材を受ける事もあるらしいが、基本的には常連さんを大切に考えての上でだそう。

麺が消えてから残ったスープにご飯を投入。おじやのようにして楽しんで、更に汗が滝のように落ちて来たものの、何とも爽快な気分になるものだった。

かなりの量なるも、気がつけば完食。いや、今日もとんでもなく、かなり実にとっても美味しかった。

(左フォト) 味噌らーめん/半ライス/緑色の看板が目印 (2011.04.15)


 らーめん金竜

 住所:千葉県松戸市金ヶ作303-30  TEL047-387-3520

 定休日:水曜・木曜  営業時間:11:30〜14:45LO/18:00〜20:45LO

 アクセス:新京成電鉄五香駅東口下車。ロータリーから県道51号線に出て左手へ進んで行く。
       金ヶ作信号交差点を右手に200m程進んだ右側。徒歩およそ10分。












某店を出て、近くのGS内プロントで、しばしまったり。そこを出て、県道でこちらへ向かう。すると意外な程にも早く、こちらのポール看板が見えて来た。

そう言えば南部クリーンセンターの前を通ったし、随分な遠回りとなっていたのだった。午後二時過ぎもあってか、まばらな店内の金竜さんだった。この時間帯は、狙い目の様。

お店の方々と御挨拶して、味噌らーめんをお願いする。自転車にも慣れて来て、先程までの疲れも落ち着いていた。小新山寄りの周辺の変貌ぶりの世間話しなどの後、程なく到着。

やはり胡麻の使い方がラーメンを引き立たせ、香辛料のプロデュースがなかなかと言えるもので、もう旨い旨い旨い旨い旨い旨い。気が付けば、二食目なるも完食。 いや、良かった。

(左フォト) 味噌らーめん (2007.01.09)


先日、千葉ラーメン好き有志が集まり、同人誌的な形態でラーメン本を発行する事を書き記し、担当する一軒に取材をした。

そして実はもう一軒、担当するお店があり、何を隠そうこちらで、二度美味しいラーメンをこちらで食したが、行列人気店でありながら、ラーメン関係の本には、最近まず出て来ない、言わば隠れた名店。

とにかく、またこちらへ行って見ようとなった、天気が良く秋なれど気温の高い、休日の火曜日。今日は銀行に納税の振込みや、他のそうした所用もある日。そうだ、それなら自転車で行くかと決めた。

最近乗って無かった自宅の自転車なので、埃を被りタイヤの空気も殆ど抜けていて、まず布で埃を払い、空気を充填して出発。よく知る地元の道だけに、地図を携える事も無い。

途中銀行と郵便局に立ち寄り、某店の前を快走し、大町駅近くの巨大パチンコ店に驚き、某店の前を横目にさらに快走。好天の秋日の昼過ぎ、こちらの店頭に自転車で到着。だいたい50分位の道程だった。

午後一時過ぎもあってか今日は列も無く、とは言え入ると店内は、ほぼ満員御礼状態。空いた数席の一つに腰掛け、メニューに目を向ける。

なるほどネットの情報で、こちらのラーメンが味噌だけになったとあったが、その通りでメニューの掛け札数枚が外されていた。

ラーメンは味噌らーめんと、その大盛りのみ。他は餃子とライス、ビールとソフトドリンク類、そしてお土産用の味噌らーめんと餃子。

或る事に気付く。ち、チャーシューの文字も消えていた。お、おそるべし(おいおい)。そんな訳で、オンリーワンの味噌らーめん800円をお願いする。続く後続客は、大抵車で来られていた。程なく到着。

おお、ゴマがたっぷりと振りかけられ、見るからに旨そう。スープから口にすると、ゴマの風味を打ち消す位の、スパイスの、怒涛の大波がやって来る。なるほど実に、旨い旨い旨い旨い。

ターメリックの様な香辛料も感じるが、そう辛い感じは無いものの、後半になるとそれに反しての大汗。 ・・・た、ターメリックは入っていないそう(おいおい)。

何れにしてもカレーっぽさもある様々な香辛料のオンパレード。色は濃いスープであるものの飲み易く、麺はやはり太めの平縮れ。気が付けば完食。

さらに後続が続き、初対面状態の中で、取材の話しは切り出し憎く、精算して駅の反対側の喫茶店でとりあえず一服。中休みに入る間際に再度訪れて、お土産用餃子二人前をオーダー。

例のお話しを切り出すと、常連さんが多いのもあり、さらに行列が増える恐れがある中、全国の書店に並ぶ本では無い事から取材の快諾を頂けた。

味噌一本にしたのは、閉店間際の常連さんにも、お目当ての味噌らーめんを提供出来る様にする為だそうで、チャーシューもそうした一元化の背景の中でやめたそう。

そんなお話しも、お聞きする事が出来た。自転車で高塚から来た甲斐があった訪問だった。ご挨拶をして、購入したお土産用餃子を携え、またかなりの距離を自転車で自宅に向かう。

下校途中の元気な小学生とすれ違う、そんな夕暮れ間近の松飛台。ちなみに自転車は、 ・・・いわゆるママチャリ。いや、旨かった。

(左フォト) 味噌らーめん/お土産用餃子/店舗外観 (2006.10.31)


ふとこちらを思い出し、行って見る事にした、今日は衆院選投票日。自宅近くで投票を済ませ、五香駅に出てよく自転車で走っていた通りを歩き、店頭に着くと七人の行列が待ち受けていたのだった。

電波腕時計に目をやると午前11時45分で、初めの列が中で落ち着いている頃。店内に入って、腰を降ろせたのが12時10分だった。

醤油ラーメンをお願いしたが、厨房にあったチャーシューが、あんまりにも旨そうだったもんだから、チャーシュー入りに変更してもらう。程なく到着。

おお、醤油にも擦りゴマがたっぷり掛かって、ビジュアル的にも美味しそうなラーメン。香味油が適度に入ったあっさり醤油で、生姜を巧くアレンジしてその存在を隠しながら、全体の旨味を出した感じ。麺は太平ちぢれで、太麺感が良いシフトであった。味噌よりも、どっしり感のある醤油ラーメンなのだった。

なお10台近いパーキングが道路を隔てた所に用意してあり、車をお持ちの方に便利そう。

(右上フォト) 醤油チャーシューメン  (2005.09.11)


何度か触れているが、若い頃は本当によく一人旅に出掛けたものであった。早朝の夜も明け切らない、新京成五香駅から東へ西へと出掛けたものである。

そして今は、地元のラーメン食べ歩きで、住み処近くでラーメンの旅をしているのも面白いものである。そして今日はその五香駅というのだからさらに笑ってしまう。

武蔵野線で八柱に出て、新京成電車に乗車。はるか昔、旧陸軍の軍用線だった為に直線を嫌い、電車は短い区間でも大きく蛇行しながら沿線を走り、五香駅ホームへ滑り込む。昭和45年頃のまだ橋上駅で無い頃から知っている駅に降り立つ。

東口から左手方向に進み、自動車免許で通った松戸東自動車学校の前を通過。さらに進むと確か以前左手にあった札幌味噌チェーンのお店があり、よく行ったが今は影も形も無い。それにしても来る度に変化する街並みに驚かされ、まるで違う街を歩いている様なもの。

金ケ作Y字路を右にしばらく行くと、こちらのお店は在った。開店直前で15人程が並んでいる。地元の行列店の様相。最後尾に着いた頃、シャッターが開き全員が吸い込まれ座席に付く事が出来た。はっきり言って初めての入店である。

実家に居た頃はここが行列店だったかさえも知らず、何よりラーメンにこれ程まで興味持つ様になってまだそんなに経っておらず、実家近くに人気店があると知って今回やっと入店を果たした次第である。

金竜みそチャシュウメン920円の看板メニューをオーダーする。30年以上の歴史があるお店だそうで、老練と言った感じの店主と、二人の方が厨房におられた。しばらく待って到着。ビジュアル的にはインパクトある感じだが、口にして見ると全てにおいて一体感があるラーメンで、意外な程にあっさりしているのが面白い。

焦がした胡麻の香りや七味が良い。麺はここ周辺では名の通っている「珍来」の太ちぢれでまずまずのもの。チャーシューも良く出来たものだった。山椒や三つ葉が入っている様で楽しめたラーメンでもあった。気が付けば完食。やや風邪気味でコクのバランスは判らなかった。

ふと店主が後ろのテーブル席の丼を下げに来られたので帰り道の方を指差しながら、「30年位前にあっちの方に札幌味噌チェーンのお店がありましたけど全然関係無いですか?」と尋ねると、「うん、あったねぇ、ウチとは関係無いよ」と教えてくれた。

お店を出て五香西口の方へ行くと、以前あった「らーめん太郎」の空き店舗を横目にしばらく散歩をした。

子供の頃から「珍来」には星の数ほど入店しているので今では入る事も無いが、金竜の麺はたしかに「珍来」のもので懐かしくさえ感じた今日この頃であった。

(右下フォト) 金竜みそチャシュウメン (2004.02.20) 










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