かつぎや 東京・神田錦町





微風が未だ青い銀杏の葉を軽く揺らし、ケータイ有料天気情報サイトの関東地方上空に雨雲がほぼ無かった、爽やかな好天の十月半ば連休明け火曜日の朝であった。

千代田区神田錦町にある東京電機大学と、同じ区画の靖国通り寄りの平行する道路沿いに、担々麺専門店と銘を打つラーメン店が8月28日にオープンしたらしい。

最近よく店名を目にする、希須林さんとも関係があるようだ。希須林さんと言えば、赤坂店が今年で14年を迎える担々麺が人気のお店で、以前そこで修行した方がおられるお店で食した事もあった。

そんな事もあり大変気になっていたお店で、以前訪問した某店の店長さんもイチ押しだった事もあり、本日出掛ける事にした正午前であった。

開店まもない時間に入店すると、既に先客がおられ人気の高さが伺える感じであった。すぐ券売機が待ち構えていて、そこで予定通りに排骨担々麺に小ライスのボタンを連打した。

チケットを女性の方に手渡すと辛さの確認があり、見ると券売機の上部にその案内があり5段階に分けられており、普通が3だったのでそれでお願いした。

奥へ進んで12席あるカウンター席の中程に腰掛け、店主の田中氏と御挨拶。赤坂・希須林の開業に深く拘った方だそうで、現在もそちらのスーパーバイザーをされておられるそう。

ふと見ると厨房には小管製麺所とある麺箱が重ねられて置いてあった。少し前に紙エプロンが手渡され、準備万端となりオーダー品を待つ。担々麺やカレーの専門店は、最近そんな対応が殆どで嬉しい限り。程なく到着。

おお、大きめなサイズのざっくりと切り上げられた熱々のパーコーが、やはり熱々の赤々としたスープを全てふさぐ勢いで置かれ、それは何とも食欲をそそらせる美味そうなパーコー担々麺が目前にやって来た。

そのたまらないビジュアルゆえに辛抱たまらず撮影を手早に済ませ、箸を手繰り寄せて行かせて貰えばそれはもう、いやいやいやいやいや美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い。

揚げられた弾力が豊かなカレー風味のパーコーの肉を噛み千切れば、肉のうま味が口内を迸って行く。海老は揚げたものでそうでないものが夫々入っているそうで、それが何とも言えない魚貝感を構築しており、流石な味の仕上げ感を魅せているものだった。

パッと見ただけでもそれだけでない、様々な食材が細かく刻まれて入っていた事も見逃せなかった。

そこに旨み豊かな出汁と濃厚な胡麻とそんな様々に刻まれた食材が合わさって引き起こされるそれは、どれもがどれともなく担々麺と言う名のタクトの元に、全ての音が生かされる無駄な音が一切ない、まるで壮大なシンフォニーのようでもあった。

そのうま味を余す事なく、そしてバランスも良く、舌へ届けてくれるそんな美味しさと言えばよいのだろうか。希須林さんの担々麺とは、わざと切り口を変えたスタイルでありながら、満足度の高い担々麺に仕上げるのに苦労されたらしい。

あまり辛くないという情報もあったが、確かに某激辛ラーメン店程ではないにせよ、後半汗が止まらず程よい辛さが舌を刺激してくれた。

麺が無くなってから、スープにご飯を投入。すくい切れなかった具材が、スープをたっぷり吸ったご飯と、まだ下に残っていたパーコーも付いて来て、最後の最後までアップテンポのリズムの中に身を置いているようであった。

ドンブリに顔を突っ込んで無我夢中で口にしていたらしく、ふと我に返って周囲を見回せば開店直後の空いていた店内は、ほぼ全席が埋まる盛況な空間に変貌していて驚いた。そんな正午前のひとときであった。いや、美味し一杯ここにあり、だった。

(左フォト) 排骨担々麺/排骨部分拡大フォト/店頭外観 (2009.10.13)


 担々麺専門店 かつぎや

 住所:東京都千代田区神田錦町2-2第2佐野ビル1F  TEL03-3259-4666

 定休日:日曜日   営業時間:11:30〜15:00/17:00〜22:00

 アクセス:都営地下鉄新宿線小川町駅B7出口下車。小川町交差点を大手町方向へ進み、二つ目
       の右路地を入って100m程進んだ左側。秋葉原周辺拉麺MAPはこちら



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