麺屋武蔵 神山 東京・神田





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真夏の表層が今日もあらわに8月半ばらしくしていた、終戦の日を迎えてそれから65年の月日が流れていた事を伝えていた日曜日だった。あの夏の日は、今年みたいに猛暑だったろうか。

そんな今日も仕事が終わって外に出れば、陽が暮れても夏が加速していた夜の都内であった。

時に先日東京スカイツリーの特集番組を見ていると、その施工予定高さがその昔東京が武蔵の国であった事から、634mとなった事を初めて聞かされてひどく驚いたものだった。

興味を持たない事は、言われて見ないと気がつかないもので、それで私と同じように武蔵と聞いてこちらが浮かんでしまう人は、紛れもないラーメンフリークと言えるだろう。

なお、東京スカイツリーの公式サイトによれば、「武蔵」は日本人に馴染み深い言葉と明言していた。

そんなこともあってここ数日は武蔵系列店に訪問していたが、それならばこちらにも一年振りに訪問する事にした今夜であった。

日曜日の午後8時過ぎと言うことで、周辺は界隈の殆どのラーメン店が休みだったり閉店していたりする中、こちらは営業しており有り難い限りだった。

店内へ入って行けば、気持ちの良い元気な挨拶に出迎えられて、思わず財布の紐も緩みそう。券売機の前に立って、初入店の時と同じ店名が冠されていた神山ら〜麺を選んだ。

先客が4〜5名のなか空いた席に腰かけ、また並盛大盛の選択を大盛りにして、300gの麺が入るらーめんの到着を待った。

湯切りの掛け声も人が少ないと、やや寂しい感じだった。

ちなみに今さらながらだが、「神山」とは「青山」が「神田」に移転して出来た事から、一文字ずつ取って「神山」となったらしい。程なく到着。

やはり美味しそうな大きいチャーシューが、ドンブリの半分以上を隠していた。焼き目が付いた分厚い肉で、サラマンダーと言う上火ヒーターの調理器具を利用したものらしい。

歯で食い千切れば肉汁が口内に溢れ出した。それが二つも入っていて、甘味を感じる味付けもいい感じであった。

太い麺はつけ麺の太麺と大差ない程の太さながら、魚介豚骨を気持ちよく添わせていた。味付け玉子にメンマも良かった。

麺量300gであったが、気がつけば完食であった。いや、良かった。

(左フォト) 神山ら〜麺/店舗外観 (2010.08.15)


 麺屋武蔵 神山 (かんざん) ※公式サイトはこちら

 住所:東京都千代田区内神田3-8-7  定休日:無休  営業時間:11:00〜21:00

 アクセス:JR神田駅西口下車。改札を右手に出て、石畳の商店街へ入り、十字路を越えた左手。
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降雪の前に、春一番が吹いた今年だったが、それでも三月となれば、春の訪れの季節となる弥生月。若い頃テレビアイドルの歌う歌詞でしか、それに気が付かなかった事もあったものだった。

そんな事をふと思い出した、月初めの休日の日曜日であった。

JR神田駅西口周辺に、またもや麺屋武蔵の新ブランド店が出来たらしい。と言うのも、既に上野・御徒町には武骨があり、比較的至近距離に出来た新店と言う事になる。

開業前に一度だけ、数時間のみ無料で提供された事があった様で、その新しいラーメンの出来栄えを披露したらしい。

そろそろ落ち着いた時期だろうと、神田に別の所用もあり、本日はこちらへ出掛けて見る事にした。

その昔の江戸時代、剣豪・宮本武蔵は、六十回に及ぶ勝負に挑み、全勝を果たして来た。そして麺屋武蔵の新たなる巌流島の地は、JR神田駅西口商店街と言う事らしい。

店頭へ到着すると、ちょうど開店時間だった様で、外列が中へ吸い込まれて行く最中だった。その後ろに着き、券売機に立つ頃、財布に一万円札しか無かった事に気付いた。

しかし、その文字インフォは隠れていたが、券売機のモデルからして一万円札対応機の模様で助かった。一万円札が中へ入って行くと、全てのボタンが一斉に輝いて、まるでそれは往年のアイドル歌手のようにまぶしかった。

そんなボタンの中の、店名が冠となっていた、神山ら〜麺1000円を選び、刀を模した紋様が入っていた、カウンター席に腰掛けた。

するとらーめんでも並盛と大盛があり、選べるそうで、お聞きすると麺量200gに対して、大盛は麺量300gだそう。ひと思案してから、大盛でお願いした。

腰掛けた入り口近くの折れ角の左側の席は、落ち着いてから周囲を眺めると、なんと右席の方の顔がすぐ目の前にあった。

さりげなく厨房の方に、一声掛けてから左へずれた。店頭といい、カウンター席といい、宮本武蔵という店名が引き立つ、ビジュアルが目を引く。

湯きりが始まる頃、他の麺屋武蔵でも見られる掛け声が始まり、流麗にして威勢の良い、そんなショータイムが始まった。

人気店では待ち時間が長くなるものだが、これは良いショータイムで、厨房の気合の入れ方もよく判るというもの。程なく到着。

おお、沖縄ソーキそばの角肉を思い出す程に、それは肉肉しい三枚肉の角煮チャーシューが、ドドンとらー麺の上に鎮座しており、その大きさは圧巻というしかなかった。

そんな事もあり、しかも背脂も浮いており、こってり系的なイメージをもってスープをすすれば、これが意外と感じた程にあっさりしていた魚介豚骨スープ。

しかしそれがこのらーめんの価値を、逆に高めたスタイルにしていた。さらにオリジナリティもある魚介感で、これはもうとっても、美味い美味い美味い美味い。

麺の武蔵とよく私的に表現しているが、それはこちらでも変わる事なく、唸りたくなる程に、麺の持つ表現がゆたかで、かつ美味しかった。

後半になって来ると、麺の多さに「おそるべし」と今度は唸る事になるが、そんな頃にはスープに柚子が加味されるマジックが用意されていた。

完食しても、不思議とすっきりした後味が残り、やはりさすが麺屋武蔵という所だった。

ただ武骨に近い割りには、戦略性は角肉など被っており、そちらが流行っている分、集客の補完を狙ったのかも知れない感じがした。ともあれ、こちらも、かなり良かった。

(左フォト) 神山ら〜麺/ショータイムの様な湯切り/店舗外観 (2009.03.01)


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