番外編
かんだ食堂 東京・秋葉原



私が未だ小学2年生の幼い頃、アポロイレブンは4日かけて月まで行き、そしてまた4日かけて帰って来た。きっと30年とかそんな先の頃には、宇宙へ普通に出掛ける時代が訪れるのだろうと、子供心に思ったものだ。

しかし今でもそれは、映画やアニメの世界の話しに留まり、それ程に、宇宙は人間にとって、別次元の空間であった事を思い知らされた。昨夜見たTV番組を思い返し、ふとそんな事を感じた、三月・弥生の春が加速する月曜日の朝だった。青空の果ては、宇宙の彼方(かなた)。

そんな今日は、こちらと言う気分になり、ランチ時にまた入店する事にした。入り口のメニューボードで、オーダーを思案し、中へ入りカウンター中央奥寄りの空き席に腰掛け、そこで決めた、もつ煮込み定食630円をお願いした。

二年前は、よくモツ煮込み弁当を口にしたものだが、ここの所は御無沙汰だったので、懐かしさ半分でのオーダーだった。程なく到着。おお、こちらも旨そうな感じで、口にすればこれが結構柔らかい豚モツで、簡単に噛み千切れるものだった。

小切りされた白コンニャクが、一緒に煮込まれたもので、モツとそれでまた楽しい食感を作っていた。ちなみに豚もつとは豚の腸の事だが、ただ単に調味料と煮込んだ丈では、とても食べられたもので無く、結構ノウハウが必要な料理と言える。

ふと厨房右手を見ると、ちいさくは無いドンブリに、テンコ盛りのご飯が盛られており、それがオーダー客へ運ばれていたが、ハンパないご飯の大盛りで、おそるべし、かんだ食堂だった。気が付けば完食。いや、もつ煮込み定食も、これまた良かった。

(左フォト) もつ煮込み定食 (2009.03.16)





遥か遠い異国からやって来たような、快晴の都内にそう寒くない大風が吹き荒んでいた、如月前半の金曜日の朝だった。昼近くになると、気温はやや下がり気味となった。

またこちらと言う気分になり、入店して前回気になっていた、ウィンナー炒定食730円を注文。入店した時は、席があちらこちら空席が目立っていた店内だったが、注文品が到着する1〜2分で、かなりの入店客が入り、ほぼ席が埋まったこちらだった。程なく到着。

ソーセージが十個近くに、刻み生キャベツがドドンと皿に乗ったもので、それではと行かせて貰えば、永年培ったプロの味付けで、そこはもう美味い美味い美味い。

なるほど、よく見るとソーセージと呼べない事は無いが、食感が比較的柔らかく、何となくウィンナーと呼びたくなるもので、これがまた実にうんまい。こうした腸詰めは、塩気が高い場合が多いが、そんな事も無く、その分肉のうま味が、ボボンとやって来る美味しさ。

こちらの定食もまたボリュウム良く、やはり下手にケチらない所が繁盛店の秘訣と、つくづくそう思った次第であった。

こうしたお店で何にするか選ぶ際に悩む方は、省略してオーダーする常連さんの、そのオーダーのマネをすると、結構美味しいものがやって来る場合が多いので、聞き耳を是非立てて見よう。

(左フォト) ウィンナー炒定食 (2009.02.06)







日本経済はデフレ・ストームが吹き荒れているものの、寒さはやや落ち着いて来た感のある、一月も月末が近くなって来た水曜日の朝だった。

総人口1億2,728万人(2008年現在)、約38万平方キロメートルに及ぶ日本の、早期の経済再生を望みたい。

昨日の事だったが、いつもの様にJR秋葉原駅電気街口を右に出て、何気なく普段見ない角度で空を見上げた。するとそこに見たマークに、思わず心が熱くなった事が実はあった。

今日もまた、見上げて確認する私だった。


そんな今日は、先日こちらへのデビューを果たし、なるほどなその良さに魅了され、また入店する事にした。

ランチタイムの遅い時間ながら、それでも若干だけしか空席が無い、盛況の店内が広がっていた。後ろから団体さんも続いた。

また入り口付近の空いたカウンター席に腰掛け、先日見て食したくなった、牛カルビ焼定食730円を即行でオーダー。

こちらは本当に来るのが早く、手早く目の前で炒められ、みそ汁とご飯が後ろから来れば、前から牛カルビの皿がやって来た。入り口付近のカウンタ席に座ると、定食であれば、もれなくこの状態でやって来る。

それにしても、何ともボリューミーでいて、ツボを押さえた美味しそうな牛カルビ焼きで、それではと口にすれば、いやいや旨い旨い旨い旨い旨い旨い。

タマネギ等の野菜も入っており、牛肉も多めで思った程はカタくなく、何と言っても普通盛りのご飯も多め。

食を進めながら、後続客のオーダーを何気なく聞いていると、ウィンナー炒め定食の存在に気がつかされた。その定食も人気があるようで、後から左の席に座った方も、それをオーダーしていた。

ウィンナーと言うと、小振りの赤い色の腸詰めが浮かび、小さいお子さんのお弁当に、足を作ってタコさんの形をしているのを想像してしまう。

程なくその皿が隣りの方の前に到着し、さりげなく横目で見れば、なかなかな太さがある、いわゆるポークソーセージ見たいな感じのが多めに皿に乗っていて、これまた美味そうな定食であった。

メニューは主に630円と730円の定食がメインで、急ぐ方はカウンタトップにある皿のものをオーダーすれば、更にすぐやって来る仕組みもある感じだった。

(左フォト) 牛カルビ焼定食/店内上部のメニュー (2009.01.28)







秋葉原駅からUDXの左脇の道を、末広町方面へ歩いて行くと、黄色い陽射し除けのビニールシートが眩しい、「アキバの老舗」と自ら謳う大衆食堂がある。

少し前までは、店名だけの汚れた同じ黄色いビニールシートだったが、新しく張り替えた際に、それが店名の上に冠されたのだ。

昭和35年創業と言うから、青果市場が秋葉原にあった頃からの、まさしくアキバの老舗と言える文化食堂と言えた。

秋葉原に来る方で、知らない人はいない位に有名だが、入店しない人は入店しないもので、私も以前は外商営業が主で、以前の勤務先からやや離れていた。

昼時は大抵秋葉原から離れた場所に居て、街道沿いの中華店かコンビニ弁当を営業車の中で食べていたのもあり、こちらには実は一度も入店した事は無かった。

とにかく一度は、その世界を知りたいと言う気になり、天気の良い正午前に店頭へ立った。

こちらが入るビルの、テナント広告がお店入り口のすぐ上にあり、ヒロイン特撮研究所の文字がドドンとあり、いかにもアキバらしい雰囲気がプンプンとする周辺。

店内へ入れば、さすが秋葉原の、人気店の中の人気店。ほぼ全席が埋まる盛況ぶりだった。左手にカウンター席があり、右手に大きめのテーブル席が並ぶ店内スタイルで、やはり空き席なし。

しかし、すぐに上手くカウンター席が一つ空いて、そこに確認してから着席した。

天井に近い壁のメニューを軽く見たが、豊富ゆえにどれにするか決まらず、店頭にあったカレーライスのメニューリストに、「歴史と伝統の味!!」とあったのを思い出し、メンチカレー750円でオーダーした。

確か盛りには定評が高い、こちらの筈だったので、そこは大盛り増しにはしなかった。

本日のサービスメニューは、アジフライ定食530円とホイコーロ定食630円らしく、それも結構出ていたが、牛カルビ定食730円も人気の感じの様だった。先客のそれが、また美味しそう。

先客のオーダーが、運ばれて行くのを見ていると、やはりどれも盛りが良かった。

客層が凄いバラエティに富んでいて、年齢層で言えば20代から60代、仕事内容で言えば事務系サラリーマンから肉体労働者まで、肩が当たりながらも和気あいあいと、食しているのが微笑ましい店内だった。

オーダー品は、程なくと言うか直ぐに到着。おお、やつぱり普通盛りが大盛りで、これが既におそるべしだった。大盛りにしたら、一体どんななのか?

それではと口にすれば、これがなかなかの美味しさで、もう旨い旨い旨い旨い旨い旨い。最初の口当たりは、学食のそれかなと思ってしまったが、食べ進んで見るとこれが違っていた。

レトロな洋食店の味に近い、風味にも奥行き感のあるカレールーで、辛さも結構あり良い感じの美味しさだった。メンチもやはり昔懐かしい感じで、サクサクもしていて良かった。

テーブルシートの上に、お洒落なお皿へ盛れば、きっと違う姿を見せるカレーライスになる事だろう。他の定食に比較しても高い金額設定で、なるほど多彩な旨みがある訳である。

前述したように、これが随分とある量で、美味しさ・ボリュウムともに満足ができた。

カウンタートップには、作り置きした料理が重ねられており、これから混雑が最高潮になる事を暗示していた。そしてその香りが、また店内の雰囲気を高めていた、かんだ食堂さんであった。

(左フォト) メンチカレー/店頭のメニューボード/店舗外観 (2009.01.19)


 かんだ食堂

 住所:東京都千代田区外神田4-4-9前川ビル1階  定休日:日曜日・祝日 

 営業時間:平日11:00〜15:30/17:00〜22:30※土曜日11:00〜18:00

 アクセス:JR山手線他秋葉原駅電気街口下車。秋葉原UDX左脇の通りを進んで行った左手。



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