亀有 十兵衛 東京・亀有 ※閉店



季節が多少後戻りした感のあるここ数日。大空には雨雲が居座り、若葉に恵みの水が滴る、そんな五月中旬の水曜日。

ネットを見ていて、こちらのお店が気になる所となり、松戸駅界隈での所用を済ませた後、常磐線緩行電車に乗って、最寄り駅のJR亀有駅で下車。こちらの店側のロータリーに出ると、マンガで人気の両さんが、銅像になって手を振っていた。

そういえば亀有と言えば警察官の両さんで、連載が始まった頃は随分楽しみに読んだものだった。雨そぼ降る亀有の街並みを、傘を指し歩きつつ店頭へ到着。和の風情が漂う店舗で、今年の二月にオープンしたばかりの、公式サイトも持つラーメン店。

傘を畳んで中に入ると、永福町大勝軒系の様な煮干しの香りが、怒涛のごとく香る店内に驚く。てっきりハラワタ等を取り除いた、煮干しを出汁に使っていると思っていたからで、やはり来て見ないと判らないものである。

すぐに券売機があり、つけめんがお奨めの様に公式サイトにあったが、その香りに思わず中華そば750円を選択して、メンマが良さそうだったので、メンマ追加のボタンもタッチ。落ちて来た券をお店の方にお渡しして、一番奥手のカウンター席に案内を受けて着席。

目に飛び込むものをまとめると、中堅外食チェーン系の新店という雰囲気。香って来る煮干し感は冷静に分析すると、どちらかと言えばにぼしラーメン時代屋さんに近い感じがあった。しかしその店名を出すのも何だったので、「麺家(←ここだけ小声)大勝軒と関係してそうですね」と何気なしに言うと、「いえ、関係はないです」と丁重に教えてくれた。程なく到着。

出て来たラーメンのドンブリが、えらくデカくて圧巻な大きさ。泳いでいる麺もかなりの量という感じ。食して見ても前述のイメージ通りで、悪くはない感じ。

カツオが味を丸くさせていて柚子などもフワリと来て、良い味のまとめ方のスープと言えた。先日自宅で、煮干しを水から煮出してスープを作り、それだけを飲んで見たが、こうしたラーメンを食すと、そこにどんな食材が足されているかが、以前よりまた良く判った次第だった。

麺は、中加水熟成麺と言う風情のもので、製麺所をお聞きすると、アサヒヤという所だそう。スープの濃度は薄いものの、動物系の脂が適度に麺に吸い付き、そんな所の相性も悪くないものがあった。

チャーシューも柔らかく、及第点以上のスタイルを持っていた。別皿で出て来たメンマも、ドンブリの中に入れ楽しんだが、良い味付けが成されていると思う。

総括的にもボリュウムの良さが、周辺の若者やサラリーマンに受けそうなラーメンで、店名に個性を感じない所もあるが、良い戦略性を持ったお店であった。気が付けば完食。いやいや、まず良かった。

(左フォト) 中華そば/店舗外観 (2008.05.14)


 亀有 十兵衛 (かめあり じゅうべえ) 

 住所:東京都葛飾区亀有5-28-17 定休日:木曜日

 営業時間:平日11:30〜15:00/17:00〜24:00 ※土日祝日11:30〜21:00※スープ無くなり次第閉店

 アクセス:JR常磐線亀有駅北口下車。ロータリー右奥の道を進み、五差路を左折してしばらく
       歩いた右側、およそ徒歩4分。



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