一歩 東京・末広町 (2011.7.18 閉店)



早朝に降っていた雨は一度上がり、ネズミ色の空が都内に広がる、今年もまた新年度が始まった、四月しょっぱなの水曜日の朝だった。

そんな日のランチ時に外へ出れば、また雨が霧雨になって降り出していた。そう遠くも行けず、こちらの前を歩けば待ち列もなく、それならと言う事で入店する事にした。券売機で辛味つけめん大盛を選び、気分で味玉ボタンも連打。入り口壁際の空いた一席に、案内されてすぐに座れた。

その目の前の壁には雑誌にでも紹介された様な、こちらの切り抜き記事があり、見ると「17品目の食材を時間差で8時間つけ込んだ濃厚和風出汁」とあり、またもう一つの方には「店主は、コーヒー店や蕎麦屋を営業した経験があり、味に対するこだわりも格別」とも紹介されていた。

ふと入り口周辺を見ると、数分も経っていないのに店内に待ち列が出来ていて、やはりタイミングが良かった。程なく到着。

おお、辛味加減の風情も良く美味しそうな感じで、つけ汁の上に魚粉を乗せ、また六厘舎風にして撮影。それではと行けば、いやいやいや、もう美味い美味い美味い。太い麺は一見すると何だが、蘊蓄を見てしまうと不思議に、良い感覚にも取れるものが混在している風に取れた。

辛味は、ほぼラー油で前半から麺にかなり付いて来て、最後のひとすすりで随分と無くなり、そう言った意味でスープ割りも美味しく頂く事ができた。ワザとらしく無く尚且つさりげない蘊蓄には、人は知らない内に受け入れてしまう、ものかも知れない。気が付けば完食。いやいやいや、良かった。

(左フォト) 味玉辛味つけめん大盛 (2009.04.01)


雨そぼ降る中を走る、満員の通勤電車の結露した硝子窓を、一滴の雫が左右に振れながらつたう眺めは、大河がひとしずくの、集合体である事を連想させる。またと言いたくなる雨の多い、三月前半金曜日の朝だった。

そんな雨もあって、比較的近いこちらへ、また入店する事にした。最近、先着20杯の限定醤油らーめんを、提供する様になったらしい。それは一度食して見たい所だが、何かとハードルが高そう。実は、少し前から気が付いていて、先日も何日か店頭から券売機を覗いたが、いつも売り切れの赤ランプが点灯しているばかりだった。



本日も、やや正午前の時間に入店したが、同じように販売されておらず、つけめん大盛750円を選び着席した。ふと店内の方にある壁のインフォを見ると、その醤油らーめんは午後三時からとなっていて、何だそうだったのか、だった。

小さいツボ状の容器に入る、魚粉の量を指さし確認している頃(おいおい)、つけめん大盛が程なく到着。その魚粉を、六厘舎よろしく浅草海苔の上に盛り、それではと口にすれば、やはり大成食品極太ストレートのまずまずの良い風合いで、もう旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。

それにしても醤油らーめんは、インフォされていても、食せないのはシャクな話しで、ニンジンを顔の前にぶらさげられて食べられない馬の様なもの。

しかしそんな事で、腹を立てる必要は無い。何故なら、つけめんをラーメンの様にして、食せばいいのだから。幸いこちらは、スープがいつでも手の届く距離のポットに入っており、三分の一程度くらいまでつけめんとして楽しんだら、その後で麺を汁にある程度入れからスープを注いで行けば、そう、つけラーメンの出来上がり。

量的に物足りないと思っている方も、このスタイルで行けば、多めにスープを副飲する事にもなり、結果的に満腹になる事も可能。

ただしこの手法が、あまり主流とならないのも、麺とスープのバランスがバラバラとなってしまうからで、立派にラーメンらしく見えるものの、そこは割り切るしかない。ただし私の様に、太麺好きであれば、あまり気にならない(勝手に決めない)。 気が付けば完食。いやいや、良かった。

(左フォト) つけめん大盛 (2009.03.06)





ホワイトクリスマスを待ち望む頃の、時ならぬ暖かい南風が街を駆け抜けた、十二月も下旬の月曜日だった。

そんな今日は、こちらでつけめんと言う気になり、また入店する事にした。大成食品の麺による、つけめん専門店のお店である。

午後一時頃の入店だったが、さすが人気店でほぼ満員状態の店内だった。券売機で、みそつけめん大盛830円に、追加トッピングで味玉子100円のボタンも連打した。

比較的奥の角席に、案内を受けて着席。券売機に貼り付けてあったインフォによると、午後三時からラーメンも提供を始めたらしい。程なく到着。

先日は辛みそのつけめんだったが、みそ味だけのつけ汁も、これがまたなかなかのシフトで、いや旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。

白味噌と赤味噌の、いわゆる合わせ味噌的な風味に、まろやかな出汁のコクと、トロミもあるつけ汁で良く出来ている素晴らしさ。

麺がまた大成食品さんだけに、多加水的な面を考慮しても良い風情があり、気が付けば麺が消えてしまった。汁も多めに残り、若い方なら麺をオカワリしたい人も、いるかも知れない。

スープ割りも楽しむとこれまた良く、味玉子もいい感じで、満足の行く味玉子みそつけめん大盛だった。

(左フォト) 味玉みそつけめん大盛 (2008.12.22)





また昨夜は日暮れてからの雨降りで、夜が明けた上空は明空と暗空が、斑な広がりを見せていた。半乾きの地面の水たまりに黄葉途中の大木が映り、落ち葉がそこに浮かぶ木曜日の朝だった。

昼時になると晴れ間が広がり、好天の秋晴れとなった。そんな今日はそう遠出も出来ず、こちらと言う気分になって入店する。

遅いランチタイムもあり、周辺の人気店ながら運よく待ち列も無く、そのまま券売機でそう言えば味噌味が未食だったと、辛味みそつけめん大盛830円を選び、すぐ近くのカウンター席に案内を受けて着席。程なく到着。

もう最近は、こちらの太い麺を見ただけでOKと言う感じで(おいおい)、汁は赤く染まった仕様のつけ汁に、大きめの刻んだチャーシューがゴロゴロと入っていた。それではと行かせて貰えば加水が高いのもあり、もうムチンムチンと弾けるかの如くに良い方で、もう旨い旨い旨い旨い旨い旨い。

辛味が汁のうま味をシフトアップさせ、そこにカウンタの容器に入った魚粉を小匙一杯程入れて、更に楽しいつけ汁だった。辛味は比較的強めで、揚げネギがこだわりを高めていた。結構な量なれどそれもあって、気が付けば麺が消えた。

麺が無くなり残った汁を見るとまだかなりの量で、もう少し少なめにしてもいい感じがした。

しかしあまり減らしても、麺の食いつきに支障が出てもまた何だったりするが、とりあえず近くのお姉さんに汁を半分ほかして貰い、そこにポットの割りスープを自分で入れて楽しんだが、これまたこれが良いスープ割りとなった。いや、良かった。

(左フォト) 辛味みそつけめん大盛 (2008.10.30)





またこちらのつけめんで行きたくなり入店。券売機でつけめん大盛730円のボタンに、トッピング追加でメンマ100円と、半チャーシュー150円のボタンも連打。

おお、こんなにリッチに行っても、合計980円とお徳プライス。

カウンター席の中程に、案内を受けて着席。厨房を見ていると、色々と気付事があった。さらに旨くなっている様子と言えた。程なく到着。

トッピングものは全て別皿で来て、賑やかな自分の目の前。こうなると、麺の上に置いても、良い気がしてしまうから面白い。

それではと、麺だけ口にすれば、やつぱり大成食品のもっちりした太麺で、小麦粉も良いのを使っているのが、今日はすぐに判ったシフト。

汁も豚骨感が、またさらに良くなっている風情があり、旨いが六から八に増えた程に良かった。メンマも100円にしては多めで、チャーシューも150円でこれなら満足できるもの。

スープ割りでもそんな状況だからまた良い感じで、気がつけば完食だった。いやまたこれは良かった。

(左フォト) つけめん大盛※画像加工あり (2008.06.30)


日増しに募る、街の温度と湿度の隔りが、今までとはまた違うようなここ最近。ビーチボーイズ辺りでも街角から聴こえて来そうな、間もなく六月という名の季節も近い、そんな水曜日。大成食品の太麺を提供するお店という事で、またこちらへランチタイム時に入店。

券売機で辛味つけめん大盛を選び、タイミング良くすぐ案内を受け着席。どことなく比較的近くにもある都内某店に、戦略性や味のシフトが似ている気がするが定かではない。かなり麺が太い割りには、先客のオーダーがとてもスムーズなお店。そんな訳で程なく到着。

小さい事は気にせず麺を楽しめば、さほど待たずに極太麺がすぐ来て、汁もまんざらではないシフトで、やはりもう旨い旨い旨い旨い。辛味のつけ汁は、唐辛子が結構入っているものの、甘味料類もかなり入っている感じで、その分カロリーが高い分疲れ気味の方にはちょうど良さそう。気がつけば完食。辛味も値段は同じで大盛りでも730円で、やはりかなりお徳なプライス。いや、サイフにも優しく、やはり良かった。

(2008.05.28)





初夏のような爽やかな気候の、やや汗が滲む気温上昇気味の金曜日のランチタイム時。背広もオフィスに置いたままにして、ワイシャツにネクタイの姿でこちらの店頭に立つ。

実は先日がんこ八代目へ訪問した所、こちらがすぐ隣りにあり、見ると出来たばかりの真新しい店舗で、店内は営業していなかったがお店の方がおられ、てっきりもうすぐオープンする新店かと思い、その方にいつから開店するかお聞きしたところ、既に営業している店舗で今日は定休日なのだそう。

そ、それは知らないとは言え、質問した自分が恥ずかしくなり、そそくさと外へ退散した次第であった。こちら界隈は、かつて末広町と呼ばれていたが、現在は外神田と言う地名で、その名残りで地下鉄銀座線の駅名が末広町となっている。

函館・五稜郭で終焉を迎えた戊辰戦争の一つに上野戦争と言うのがあった。その争いがこの周辺でも行われ、辺りは焼け野原となった。そんな事があったので再興の際、末広がりで良い土地となる事を願い、末広町と言う町の名前が名付けられたらしい。閑話休題。

見ると既に人気を博している様で、数名の待ち列の後ろに立っていると、お店の方に入店を促され、券売機で麺量400gのつけめん大盛730円に、トッピング半チャーシュー150円もタッチ。

どうやら先客が全員グループ客だった為、すぐに席を案内され結構混雑した店内だったが、たまたま大変スムーズに着席が出来たみたい。一番奥のカウンター席に腰掛け、目の前には麺箱があり、右手は洗い場と言う場所。

洗い場の方に何処の麺か確認した所、何と大成食品との事。カウンター周りには調味料と共に、かつお粉が容器に入っており思わず目がハートマーク(おいおい)。程なく到着。

おお、麺はなるほど大成食品で、結構な太さの中加水やや低めの熟成麺で、大成食品さんらしいモッチリさが多加水を思わせるシフトになっており、もうさすが鳥居式らーめん塾麺彩房系と言う感じ。

汁は、大山鶏の丸鶏・がら・モミジに豚の背骨出汁だそうで、煮干し・サバ節をあっさりと利かせており、香味野菜がしっかりした骨格を作っているもの。ラードが入っている割に、ゲンコツを使っていないそうでそれが面白い。どうかと言えば、もう旨い旨い旨い旨い旨い旨い、400gで730円は流行るハズ。

後半、宗田鰹オンリーらしいかつお粉がまた素晴らしいシフトを見せ、典型的なビジネスモデル店をイメージさせながらも、我々サラリーマンのランチとして充分な魅力感を形成していた。

そうした意味でビジネスモデル店も、経営者自体がしっかりとした観念を持っていれば、このようにうまく行く良い例と言えそう。
店頭のタバコの煙りと、一番奥の席に来る水しぶきを何とかすればもっと流行りそう。気がつけば完食。辛いつけ麺も気になる所。再訪必至。いや良かったは、お預け(おいおい)。

(左フォト) つけめん(麺・つけ汁) (2008.05.23)


 つけめん専門店 一歩 (いっぽ)  

 ※麺量〜小200g・並300g・大盛400g  住所:東京都千代田区外神田3-8-7神栄ビル1階

 定休日:火曜日 営業時間:11:30〜21:00※スープ終了次第閉店

 アクセス:東京メトロ銀座線末広町駅下車。中央通りから蔵前橋通りを本郷方面に30m程歩いた
       左側。がんこ八代目のすぐ手前。秋葉原周辺拉麺MAPはこちら


     
別皿半チャーシューも鶏主出汁だから旨い。 先行皿は普通盛で、大盛分は茶碗で来た。 宗田鰹オンリーらしい濃厚なかつお粉。 個人経営っぽい本格ビジネスモデル店。


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