九段 斑鳩 本店 東京・九段下 
※休業中〜移転予定 ※東京駅店営業中





真夏の微風がささやかに気温を落としていた午前中だったが、それもまた猛暑の始まりに過ぎない、今日も暑くなりそうな予感の大空が広がる7月後半週末の土曜日であった。

そんな今日は早めの出社時間となって、また先日のように午後7時過ぎに仕事が終わった日だった。

時に渋谷には最近多くの油そばを提供する店が出来たようで、勤務先となってそんな関係からそれを食す機会が増えた結果判った次第だった。しかも猛暑が続く日々でも、流行っている様子だ。冷やし系だとあっさりし過ぎているが、油そばだと熱いスープも無く、しかもがっつりと愉しめるからだろうか。

そう言えばこちらにも、ふとそんなメニューがあったなと思い出した。実は最寄り駅の九段下は通勤途中の駅で、落ち着いたら訪れたいと考えていた。そんなわけで今回訪れる事にした今宵の夏の夜であった。

店頭には午後7時半過ぎに到着。多少の外列は覚悟して来たが、この暑さにタイミングも良かったらしく、特に外列がない斑鳩の店頭だった。

ふと店頭を見ると、どうやら最近は券売機を外に出したようで、ひと足早く来られた先客がそこでチケットを買っている最中だった。

その方が店内に入るのを見届けてから券売機の前に立って、予定通りお目当ての油そばである「特製ガーリックまぜそば」を選んで、やや暗い店頭の券売機だけに大盛のボタンを若干探してから見つけて連打した私だった。

店内へ入って行き入口におられたお店の方にチケットを手渡すと、カウンター席がほぼ埋まっていたからか誰もいないテーブル席に促されて、そこに腰掛けられ更なるタイミングの良さだった。

券売機では限定や見慣れないメニューにチェックを入れて見たが、濃厚和風豚骨なるラーメンが目を引いたが今回はスルーしていたりする。

まもなく到着しようと言う頃、「油そばの美味しい食べ方」とある案内シートと共に、ラー油とお酢がやって来て、宜しければご覧頂いてお好みでこちらをご利用下さいとの事だった。程なく到着。

おお、なかなか気前のよい盛り具合で、脂はまるでラーメンがやって来たかと思ったくらいナミナミと入っていた油そばでおそるべしだった。

半熟味玉子は小皿に分けてやって来たが、撮影の際にはそれを油そばの色合いのバランスも考えて中に入れてから撮影した。そして徐に掻き混ぜた上に、さらに気の済むまで掻き混ぜて行った。

それではと行かせて貰えば、これ以上ないインパクトが口内を襲って来る油そばで、さすが手練の店主らしい半端でないスタイルと美味しさだった。揚げられたガーリックに刻み長ネギ、メンマに細切れされたチャーシュー等が混然一体となって口内へ流れて行った。

らっきょも入っていたが、それはサプライズだったのかな?と思わせた頃気がつけば完食であった。いやいやいや、これは美味しな斑鳩特製油そばW盛であった。外に出ると外列が出来ていた店頭だった。

(左フォト) 特製ガーリックまぜそば大盛/「油そばの美味しい食べ方」 (2010.07.24)







まるでトーキョーの桜が満開を迎えた時季を、待ちぶせでもしたかのように勇ましい南風が昨日から吹き荒れて、桜と言う名の春を揺らしていた四月上旬仕事休みの金曜日の午前中であった。

見上げれば灰色の空が広がるものの気温も春めいていて、なんだか湿度が春の香りを手繰り寄せていた気がした。ともあれ開花したばかりの桜花は大した事の無い雨量に胸を撫で下ろしていた、何処かデリケートな春が最高潮(クライマックス)に入っていた一日(いちじつ)だった。

そんな春の嵐で始まった日だが午後から所用があった事もあり、そう言えばとなって出掛けたのがお気に入りの一店のこちらであった。地下鉄の九段下駅で電車から降りて地上に上がり歩いて行くと、強風は終息に近い状態になり雨粒も傘をささない人も居た程だった。

店頭に到着すると開始時間が30分早くなったようで、午前11時半前だったが既に盛況な店内では、先客がそれぞれにラーメンを自分の口へ運んでいた。平日だがそこは超人気店のこちらで、ほぼ満員だったが運よく待ち列も無くそのまま入店できた。

今回実は期間限定でつけ麺が始まっている情報を元にやって来た。まだやっているか判らなかったが、無ければ止むを得ないので通常のメニューでも構わなかった。

そんな思いで券売機の前に立つとまだ提供が続いており、その期間限定であるメニューのピリ辛つけ麺の特製とあるボタンの方にタッチした。

昼15夜25の限定つけ麺で、シメにご飯がセットされていて、おじや風にして愉しめるそう。大盛対応不可でご飯は付いて来るので、さらに杏仁プリンのボタンを連打した私だった。ちなみに限定メニューはもう1種類だけ用意されていて、それは最高級の本枯れ節を用いて醤油ダレで合わせた、本枯れ鰹醤油らー麺なるものであった。

ちょっと押し間違えてしまい店内でやや目立ってしまったが、そこは冷静にふるまい促されたカウンター席に腰を降ろした。振り返ると外にはたいそうな列が出来ており、とてもタイミングよく入店できたようでラッキーであった。程なく到着。

おお、こちららしいゴージャスなオーラが放たれた、限定のつけ麺がやって来た。滅多につけ麺を提供しないだけに、出来ればと言う気持ちが強かった。ピリ辛と言うだけに汁に適度な唐辛子が浮いている以外に、麺にも唐辛子を練り込んでいるらしく、半分の麺は赤い色になっていたものだった。

特製の方を選んだので味玉にチャーシューが2枚と、メンマが増量トッピングされていた。チャーシューは特に炙られてなく冷たいままだったのでつけ汁にダイブさせてから食し始めた。

そこはもう冴え渡る程の、悠久の時でいて欲しいと思うくらいに感動的な美味しさで、複雑多面的な旨みがどこまでも心に安らぎを与えてくれた。

麺も小麦粉の持ち味を生かしてあるもので、さすが九段斑鳩ここにありとした、モチベーションも相変わらず存在していた。具材も味は何一つ霞んでいる事が無かった。

後半になってから添えられていた檸檬を軽く絞って口にすればフルーツの適度な酸味が食欲を倍加させてくれた。麺がなくなる頃さりげなくご飯の準備を伝えて頂き、スープ割にご飯を適度に入れた器にさえ手を抜かず供されておそるべしであった。

これがまたとんでもなく美味しいおじや風のスープ割りが楽しめ、またそれが無くなる頃にデザートの杏仁プリンが目の前に置かれた。

見ると今回のフルーツは苺が添えられていて、まったりと来る絶妙なその食感共々、高級パーラーにも負けない程の商品価値が有されていた美味しさになっていた。もうそれは気が付けば完食だった。

外に出ると長い列が店頭から先まで伸びていた。ふと何気なく見ると、白い暖簾の文字は随分と掠れていて、破れた箇所もあったが大事に使っていて風格を感じるものとなっていた。

少し歩くとサラサモクレンの花が咲いており、また違う春の訪れを教えてくれた九段界隈であった。今日も古書店を冷やかしに、さらにまた神保町まで歩いて行った。いや、とんでもなく美味しい、特製ピリ辛つけ麺と杏仁プリンだった。

(左フォト) 限定特製ピリ辛つけ麺/限定用汁飯/杏仁プリン (2010.04.02)


 九段 斑鳩 くだん いかるが ※下記データ(2010.04.02)更新 ※公式サイト(ケータイ)はこちら

 住所:東京都千代田区九段北1-9-12  定休日:日曜日  営業時間:11:00〜16:00/17:00〜22:00

 アクセス:都営地下鉄新宿線・東京メトロ東西線九段下駅下車。目白通りを飯田橋方面に進み、
       左手のホテルグランドパレスを越したら、逆V字で右に曲がって程ない右側にあり。



  2008.10.18 九段の超人気ラーメンと言えば「斑鳩」。   2010.04.02 九段の春は街路樹のサラサモクレンが知らせてくれる。









夏の朝の大空は、大抵の日と同じように混沌としていて、まるで随分前に閉鎖された、小型百貨店のフロアの空気のように重く、そして淀んでいた。

しかし、鼠色した雲を束ねるように重ねていた空も、地下鉄に乗って九段下駅から午前10時半過ぎに外へ出た頃には、夏の陽射しが青い空から眩しい光りを放っていた。

そして、靖国神社から飛んで来たであろう、セミたちの喧噪が都内の休日で車の騒音もあんまり無い分響き渡っていた周辺であった。そんな七月の祝日休日月曜日の午前中だった。

今日は、また眠っていた鉄道オタク魂が目覚めてしまい、神田神保町の古書街へ行く事を思い立ち、道すがらでそう遠くない、こちらにも行く事にした私であった。

そんなわけで古書街の前に、開店前のこちらへ到着した。途中、店舗周辺の大通りの角地にあった、小さいながら樹木も生い茂る公園が、綺麗に無くなっていた。午前11時前の気温が上がり切らない、店頭前歩道の車道寄りには、既に4人の方が待っていた。

その後ろに着いてしばらくすると、アジア系の複数で来た観光客風の若者が並び、にわかに活気づく店頭となって来た。

開店時間が近づくと円滑な態勢を整える為か、店内からメニューリストを手に持ち、お店の方が初めの数人だけ前精算スタイルでオーダーを聞きに来られた。髪は清潔に短くしていて、薄着を身につけ、30代風の方で筋肉隆々のいわゆるマッチョマン。プロレスのようなスポーツを、やっている風でもあった。

その方が前から順番にオーダーを確認してお金を受け取って行き、私の番となり、しばらく前から提供しているらしい限定の濃厚和風豚骨らー麺、ご飯、杏仁プリンを選んで支払いを済ませた。

後続のアジア系観光客の方々には、券売機で精算するように促しており、やはり開店直後の繁雑さを、ある程度だけ解消する為のようだった。

日本語があまり判らない韓国人さんらしく、幾つかの質問を浴びせている。すると流暢な英語で彼らに説明を仕始め、ペラペラと語りかけると、フムフムナルホドと納得していく彼らだった。

複数オーダーで合計金額が直ぐに出ないで、一旦店内へ消えて電卓を持って来た時は何だったが、その英語会話力は流石で、おそるべしであった。やや開店が遅れながらも、それも若干で済んで、暖簾が店頭に掛けられた。先頭から順に引き入れられ、本日の営業がスタートした斑鳩であった。

そんな頃に、ふと振り返り後続の最後尾を見れば、三十人近い方が並んでおり、さすがこちらも超人気店と言えたラーメン店であった。斜め前には店主がおられる、カウンター席に促されて着席。やはりそう待つ事なく、程なく到着。

濃厚和風豚骨らー麺は、通常のらー麺を鰹風味強めにして、こってりさせつつ味も濃い目にして、麺は北海道産の内麦を利用して提供している限定らーめんだそう。もう、そのラーメンのビジュアルも斑鳩さんらしく、華麗なワルツを踊るバレリーナの繊細な表現のように麗しい。

それではと口にさせて貰えばそれは、いやいやいやいやいや、美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い。濃厚和風豚骨と言っても、そこはこちらと言う事でコテコテと言う事も無く、上品な口当たりが特筆ものであった。

唯一無二にして王道をゆく表現力は、ビジュアル性と何一つ変わらない、まさしく華麗なワルツを踊るバレリーナの繊細な表現のように麗しい美味しさに心が包まれるもの。

大盛りを受け付けない絶妙なバランスの上で成り立っているラーメンであり、まるで現代アートのように一気呵成に書き上げた作品の如く漲るパワーを実感できた。

味わいは目に見えないものだが、その直視できる証明材料の一つに、陶器製のレンゲが上げられると思う。極端に反り上がったそのエンド部の所為で、ドンブリの中に置いても必ず縁に引っ掛かり、スープの底に沈む事は無い工夫が施されているもの。

そんな風に気が付かない内に、もてなす心が随所に見受けられるのが、斑鳩の味となってカタチに表れているのであり、そんなであるから調味料ひとつにしてもいい加減でない事が判るものだ。

だからデザートで食した杏仁プリンに移行しても、全く同じ感動力が保たれているのだろう。舌触りの食感に喉を通るその味わいも、多感的にさせながらも、やはり魅了させてくれるものがあった。そこには妥協も、アンニュイも、存在していない。

最後はご飯にスープを入れて食したが、ご飯一粒さえもやはり妥協しておらず、これまた美味しいオジヤとなった。気が付けば完食である。いや、かなりとっても、うまかった。


(左フォト) 限定濃厚和風豚骨らー麺/杏仁プリン/使いやすい陶器製レンゲ (2009.07.20)







長袖のシャツの着心地が、そろそろしっくりと馴染んで来る、十月下旬間近の休日の土曜日だった。商業高校を卒業して茅場町の会社では、八年近く営業事務職をしていた。クレームに陳謝し、在庫が台帳と一個でも違えば原因を追求し、A4の社内新聞を一人で作った事もあった。

二十数年程前でもラーメンは国民食として、今程では無いがテレビや雑誌が流行っている店舗を紹介していた。超人気行列店として東池袋大勝軒は、既に別格となっていた気がする。

そんなに並んでまで食べたいとは思わずいたものの、雑誌でよく紹介されていた喜楽@渋谷の、歩くときしむ音のする階段を上がって食べる、ラーメンは楽しみの一つだった。誰一人として、同じと言う事は無い、そんな記憶の放物線。閑話休題。

そんな今日は、一昨日のTVでこちらの店主を見て、その果敢さに胸を打たれたものがあり、最近来て無かった事もあって、数ある「初訪行かねば店」を抑え(変なネーミングつけない)、また神田古書街所用もあり再訪する事にした土曜日のランチ時だった。

店頭に着けば、運よくおよそ六人程度の、少ない待ち客だけだった。お店の方に券購入を促され、券売機で悩んだ末に、特製らー麺880円に麺大盛100円ボタンを押した。さて更にデザートも行こうと杏仁を押そうとすると、Mini白胡麻プリン(きな粉ソース)200円と言うのを見つけ即打(あわてない)。

油そばと言う考えもあったし、券売機のボタンで塩坦々麺を見つけた時には、かなり心が揺らいだ。行列に着いてしばしだけ待った後に入店。

店内へ通されると、何と一昨日も会った(実際に会ってません)店主の前の席に案内を受けて着席。ニヒルな笑顔で軽い会釈が、ずばりまたキマっていた。程なく到着。

それではと口にすれば、それはもうスタートから最高潮(クライマックス)な、感動がズバン!と炸裂する程に、もう旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。

もはや漸層法[ぜんそうほう]など、用いても無意味にさえしてしまう程の、旨さが口内を驀進して行く。見上げれば、いつもニヒルな笑顔を絶やさない店主が、帰って行く先客の方に向けて挨拶を続けていた。

一昨日のTVで、商店街再生に向けた名物を作り上げる企画の番組に、こちらの店主が出演されていて、妥協の無いその姿に、今食しているらーめんにもそうした考え方がオーバーラップしていると思った時、まるで天空から桜の花びらが舞い落ちるような至福のひとときが訪れた。

そして、らーめんのスープがまもなく途切れて食し終わる頃、間髪入れずにオーダーしたデザートが到着。完食した後で、その旨を告げさせないで用意する姿勢は、客扱いに対するその全てで網羅しているに違いない。

Mini白胡麻プリンも、白いプリンにクリーム色したきな粉ソースが掛けられたもので、プリン・ソース共丁寧な仕上げに、更なる桜の花びらの至福のひとときだった。

まさしく気が付けば完食、となった。外に出れば十人を越える行列で、やはりタイミングが良かった様。いや、やっぱりことごとくに、かなりにズバン!と良かった。

(左フォト) 特製らー麺大盛/Mini白胡麻プリン(きな粉ソース) (2008.10.18)


     
2004.10 特製塩本鰹 2005.09 特製らー麺大盛 2005.09 杏仁プリン 名店・斑鳩は、千代田区九段北にあり。

そう言えば新メニューが続いていて、またもやそれが発売されている様。だが、やはりである。こちらの真骨頂と言えば豚骨醤油。それを目当てに行く事にしたのだった。なんたって青葉インスパイアである。開店時間が早まった様で、少し早めに自宅を出て、開店少し前に店頭へ到着。親子連れやら、中年のご夫婦も並ばれており、やはり超が付く人気店。それでも一回転目で入店。券売機で、特製らー麺を大盛にして、杏仁プリンも選び、カウンタ席一番奥に案内を受け着席。

お店の方の、誰もが満面の笑みで迎えてくれる。んで、厨房を見ていると、後続するお客サンにも勿論笑顔。ドンブリを担当に手渡す時も笑みなら、麺の湯切りをする方も笑みを絶やしていない。そしてチャーシューを包丁で切っている時もそうで、別の意味でおそるべしなのであった。程なく到着。

いや、旨い旨い旨い。後追いの無いうま味で、香味油の変化を形成しつつ、しっとりした神々しささえ感じられる美味しさと言ってよい。麺も中太ちぢれの、飽きの来ないもの。味玉の切り目にさえこだわった感じで巧い具合に黄身がトロリと露出していて、口にしてもなかなか。さて、もうすぐスープを飲み切る頃、デザートがどれくらいして出てくるか興味津々。こちらから言わないと、駄目なのか?程なく完飲。 おお、何も言わないで、10秒以内で出て来た。しかも杏仁プリンがこれまたオリジナル性が高くて大変美味しい。夕張メロンのスライスがのって、夕張メロン色の夕陽が、目にしみるぜ、だった(まだ午前中)。いやデザート共々旨かった。

(2005.09.19)

イチョウの若葉が、都会のそよ風で揺れる、午前11時過ぎ。早朝まで降っていた雨も上がり、どんよりした雲の合い間から、青空が見える、斑鳩の店頭。列の九人目。朝礼が長引いたのか、数分遅れて開店。券売機で特製塩そば900円を選び、左上にあった大盛ボタン100円も押して、カウンタ席に案内を受け、丁度店主の様な方の前に着席。店主なのか?何しろ黄金色の髪。良く言えば今風。笑顔が爽やかで、隣りの方に至っては、口元だけで充分笑顔になっており、これはおそるべしだった。程なく到着。

軽い口当たりのまろやかなスープで、独特な魚介風味は華麗な表現になっており、麺はまさしく蕎麦の様な食感でありながら、それでいて多加水気味の弾力感が混在しており、チャーシューも好きになれた。全てにおいて、相変わらずおそるべし、だった。いや、旨かった。

(2005.04.26)

そう言えば会社が終わった後でも行ける事に気づき、未だ一度しか訪問していないこちらへ行く事にした。まだ一度しか食べていない、豚骨醤油をまた食べてみたいと、タイムカードを通してこちらに向かう。都営新宿線で、スムーズに到着。腕時計を見ると、午後八時二十分を回っていた。混んでいる情報もあったが、幸い三人程度の列。数分で店内へ入り券売機を見ると、特製塩本鰹の文字に心奪われ、気がつけばタッチしていたのだった。塩が始まっているとは知っていたが、本鰹とついているとやはり、なおざりに出来なかったのであったのだった。豚骨醤油は、次回とした。

ふと、耳を澄ますと、「したぁ〜。・・・したぁ〜。」の言葉が聞こえて来る。いえ、私は何もして、あの、その、である。お店の掛け声と判り、安堵の息(普通そう思わん)。塩本鰹は白濁しているらしい。程なく到着。一口すすると、今まで食した白濁した塩スープが、走馬灯の様に流れては消え去って行く位、この手の白濁塩スープの中では、どれよりも良かった。上品で華麗で優雅。優香では無い。色々な食材がどれも前に出ず、絶妙なバランスを形成していた。麺も中細ちぢれの何とも言い難い独特な食感。さすが定評高い、これが斑鳩かと唸った。チャーシュー、シナチクどれも上品質。いや、大変旨かった。満足して外に出ると、二十人近い行列が九段の夜に出来ていた。

(2004.10.28)

雨の水曜日。傘が手放せ無いそんな水曜日に九段下へと向かう。本八幡からだと都営地下鉄新宿線で乗り継ぎ無しで意外と手軽に行ける場所だった。天神屋をウェブで調べてみると、こちらの味に似ているという。何度となく聞くこちらのお店に一度は行きたいと思っていたりする。

中野に本店を持つ青葉のインスパイア系と言われているそうである。「いかるが」と読む。雨が降りしきる開店直後の頃に到着する。丁度ゾクゾクとお客がお店へ入って行く。傘を畳み券売機で券を買い、店内へと吸い込まれて行く。その後ろに並び立ち、大して混んではいない中、特製らー麺の券を買い、テーブル席に案内され相席で着席する。

店内は子洒落た仏料理のレストランと云う感じで奇麗にまとめていた。グループ客がいない為清閑な空間が保たれお店の方も変な気迫も無くスマートな対応でとてもラーメン店とは感じない所が面白い。これはこれで良い演出で良いと思う。しばらくしてラーメンが到着する。

やはりレンゲを使わず、丼を手に持ち食べ始める。湯(スープ)はやはり正統派魚だし豚骨醤油で複雑な旨みが管弦楽の調べの様に奏でられ、なかなかのものであった。やや甘みが感じられたのが面白い。麺は中太やや縮れでやはり良かった。チャーシューはややカタメだがよく煮込まれている感じでこれも良かった。天神屋に似ているとして来てみたがそんな事は無く、また違ったカタチの魚だし豚骨醤油の様に感じた。大変女性受けしそうな感じがありその分全体的な評価も高いイメージがあった。無化調のお店でやはりなかなかであった。

(2003.06.25)


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