番外編
とんかつ冨貴 東京・秋葉原



窓硝子が結露して、外の見えない、満員電車の車内。それはまるで、どこかの島国の経済が、不透明で、先行きが見えない事にオーバーラップしていた。

下車駅で、プラットホームを歩いていると、「いや大丈夫だよ」と、通勤時間帯に屯する旅行客が、同行する友人へ口にしていた何気ない言葉に思わず振り返った、そんな雨の月曜日の朝だった。


昨日は、ラーメン二杯もあり、麺休日とする事にした。さて、ではどうするかと浮かんだのが、こちらのトンカツ店だった。

ラーメンばかり食べていると、色々な料理を食す機会から離れてしまうが、そんな一つにトンカツもあり、最近は夕飯で食す事も少ないから、かなり久々にありつく事となった。今週は遅いランチタイムで、午後一時頃に入店する。先客は、二名の店内。

以前と変わらぬお店の方と、店内の雰囲気に、一安心と言う所だった。メニューリストを手に持つ。かきフライや海老フライ、しょうが焼肉にクリームコロッケ等もあるが、やはりメインは「ひれかつ」と「ロースかつ」。

たまに口にしていた、「上」が付くトンカツもあったが、今日は上が付かないスタンダードのロースかつ定食(980円)でお願いした。先客は、二人とも既に食事中で、そんな訳でさほど待つ事なく、オーダー品が到着した。

おお、トンカツ自体も久々だが、冨貴のとんかつ定食は更に久々だった。たしか、おかわりが無料だった筈と、それを確認してから口にして行く。

良い意味で変わらぬ、家庭的な面のある、冨貴のとんかつだった。サクッと、ころもが音を立て、軽く噛むと肉汁が軽くジュワンと広がり、ロース肉のうま味が染みわたってゆく美味しさ。

刻みキャベツは今日も、もちろん新鮮で、シャキシャキしており、とんかつの特製ソースで良いおかずにもなる。お新香はボリュウムがあって、まさしくお袋の味でご飯が進むもの。

そして味噌汁は定番の豚汁が付き、合い間に口を付けながら、それらを交互に楽しんで行った。途中ご飯が無くなったので、半分ほどお願いして更にパクつく。ちなみに、スパゲティも、付いていた。

以前、何度か訪問した事を告げる頃、オスカー賞の話題がラジオから流れ出した。

(左フォト) ロースかつ定食/店舗外観 (2009.02.23)


 とんかつ 冨貴 (ふうき)

 住所:東京都千代田区外神田3-11-11  定休日:無休  営業時間:11:30〜16:30

 アクセス:JR山手線・秋葉原駅電気街口下車。中央通りを上野方面へ進み、ソフマップ秋葉原本館
       がある十字路の次の左路地を入って進んだ右側。


ラーメンだけ、紹介しても、つまらない。違う食事も、紹介したい。その方が気晴らしになるし、とその第二回。日通ビル裏手の下町らしい、風情のある、たまに行くとんかつ屋さんである。

入店すると人の良い、気品ある感じの奥さんが、いつも二人おられる。八人も入れば、いっぱいとなる店内。ほうじ茶を持ってきた方に、上ロースかつ定食1550円を注文する。

小さい頃、市川にある冨貴島小学校というところに入学して、すぐ両親が柏市に引越しをした為、数ヶ月だけいた学校の名前が使われていて、妙に気になるとんかつ屋さんだったりする。

ここのお店はご飯や漬物などがおかわりでき、キャベツも大盛りで皿にのり、ころもがサクッとしていて美味しいトンカツである。また、ご飯をガス釜で炊き上げいて、その余熱で保温しているからまた旨い。

とん汁もカツオだしがきいてやはり美味しい。お手軽なランチメニューもあり、常連さんも多い様である。時期が来ると、カキフライ定食をよく食べるが、これもお奨めである。

(2002.11.10)
 


2002.11 上ロースかつ定食