新潟ラーメン 蓬来軒 千葉・新検見川



台風の影響なのかやや強めの風が出て、いつの間にか散らばっていた枯れ葉をそんな秋風が袋小路に集めていた10月上旬の木曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、また穏やかな午後7時過ぎだった。そう言えばこちらがおそらくとっくに夜営業を再開させているだろうと仕事帰り立ち寄ることにした。

そんなわけでまた久々に新検見川で途中下車して夜営業しているこちらの店頭へやって来た。春先に夜営業を目当てに来たら営業しておらず、それでも行きたいと休日を利用して昼営業に訪れたものだ。

さっそく入店するとカウンター席に促されて、そこへ腰掛けながら今回は初訪問以来のチャーシュー麺をお願いした。ふと近くの壁を見ると、古い時代の新潟店の大きく引き伸ばしたモノクロ写真が飾ってあった。創業時の昭和35年頃のフォトだそう。

新潟のラーメンと言うと、燕三条背脂ラーメン、三条カレーラーメン、長岡生姜醤油ラーメン、割りスープが付く新潟濃厚味噌ラーメン。そしてこちらもその系統となる新潟極細あっさり醤油ラーメンと実にバラエティーだ。これに最近では十日町タンタンメンが加わるそう。

ちなみに十日町出身と言えば、立川中華そば魚魚の店主が思い出される。そう言えば市川市内で営業する芙蓉亭さんの店主もそちら出身のようだ。近年この新潟ラーメンが首都圏でブレイクしていて、私も弥彦@幡ヶ谷青島食堂秋葉原店らーめん潤 亀戸店へ訪れている。

また千葉を見てもそのラーメンの系統は略すがやはりバラエティーで、そうした意味で新潟と千葉はどちらもラーメン好きの県民性と言えそうだ。6月より夜営業を再開したそう。程なく到着。

何ともオーラがバンバンと来るビジュアル。それではと行かせて貰えば、白ネギの辛みが実にたまらないもので、極細ストレートの麺が驚くほどコシが豊か。そして丼の底が見えそうなほど透明度の高いスープは、魚介の風情がなかなかの泣ける味わい。

さりげないメンマも実に良かった。気がつけば完食。自宅近くになってから、大雨に雷が鳴り響いていた。これから一雨ごとに、秋が加速して行きそうだ。いや、果てしなくとんでもなくかなり素敵で味わい深い、そんな新潟あっさり醤油ラーメンだった。

(左フォト) チャーシュー麺/昭和35年頃の新潟店 (2012.10.04)


 新潟ラーメン 蓬来軒 千葉店   ★公式サイトはこちら。 ※データ情報更新(2012.10.04)

 住所:千葉県千葉市花見川区花園2-10-14  TEL043-276-2251 定休日:日曜日・水曜日

 営業時間:月・火曜日11:30〜14:00◆木・金・土曜日11:30〜14:00/17:30〜21:00

 アクセス:JR総武線新検見川駅西口下車。幕張寄りに線路沿いを進み一つ目の右路を曲がり
       行き、左手の花園公園手前を左折して少し歩いた左側、徒歩およそ4分。










曇り気味の空ながら暫くは雨の心配も無さそうだった、そんな春らしい気温が続く4月後半の休日金曜日だった。

昨夜こちらの店頭へ立つと、昼営業のみの営業だったようで、やむなく他店へ流れて夕飯を済ませたものだった。

少し前に長期休業に入っていただけに、やむを得ないところだったが、帰宅してから調べているとなんと公式サイトを見つけた。

見るとリアルタイムな情報が書き込まれている素晴らしいサイトで、最近不幸があったらしく二日間休まれていたようでそう書き込まれておりその翌々日だったことが判った。

ここのところ御無沙汰だったこともあってやはり行きたくなってしまい、ラーメンマップ千葉6を見れば餃子がかなりお奨めと言うことも知ってそれならタンギョウで行こうとなった。

そんなわけで会社帰りが駄目なら休日があるさとなって出掛けることにした。総武線緩行電車に乗って昨日も抜けた改札口を出て、広い公園の前にある開店数分前のこちらへやって来た。

店頭を撮影していると1台の乗用車が来て、降りて来たその方もこちら目当てのようで二人で開店を待った。まもなく暖簾が店先に掛けられて、本日の営業が始まった。

店主が立つその前のカウンター席へ腰を降ろして、予定通りタンメンと餃子をオーダー。開店時間は二人だけだったが、数分もしない内に後続客が続きに続いて、皆さん思い思いの注文をされていた。

程なく到着。香味油が殆ど入っていないことが大量の湯気で直ぐに理解できる。それにしてもいいオーラがビンビンと伝わって来るタンメンだ。

それではと行かせて貰えば、これがとんでもなく風情豊かな味わいのいいタンメン。野菜のうま味がしみじみと来て、薄く白濁しキャベツの色を軽くを映すスープの素敵なコクが良かった。

新潟から取り寄せている極細麺がまた秀逸もので、ハリのあるコシを見事に造作する店主の茹で加減がものを言うところなのだろう。

そんな麺は日の出製麺さんと言う製麺所から仕入れているようで、昭和31年に仕事を始めた際に利用した屋台はそちらから譲り受けたものらしい。

餃子もなるほどこれはかなりの素晴らしさで、ありそうでない挽き肉感がオリジナル性を引き上げていた。口にすれば肉汁がジュワッと出て来る感じがまた感動ものと言えた美味しさ。

新潟県内のラーメンと言うと、背脂が大量に振られた燕三条系や長岡の生姜醤油系が有名。

しかし新潟市中央区周辺ではこちらのようなあっさり極細しょうゆ系を昔から提供しており、この系統のラーメンもまた新潟ラーメンの一つとして一翼を担っている。

昭和31年から新潟市内にあるホテルイタリア軒の脇で屋台営業を始めたこちらだそうで、その2年後に路面店を開業させた蓬来軒だが平成2年に創業店主が残念ながら他界。

しかし屋台を手伝っていた結婚して千葉に居た現在の千葉店主は、創業店主の日記に跡継ぎさせたかったと言う文章を読み意志を継ごうと決意。

55歳にして新潟から遠く離れた新検見川の地で新たな蓬来軒の千葉店を開業させた。

現在新潟市内のお店は千葉店主の残念ながらその後を引き継いだ他界した弟さんの息子さんが頑張っているそう。

少し前に体調を崩して休業していたが、先月の19日から営業を再開させたこちら。しかし夜営業は、当面お休みしているよう。

そろそろ夜営業も始めなければと言う店主に、入店時一緒に居た常連さんが「無理しないで連休が開けてからの方が良いのでは」と気遣っておられた。

気がつけば完食。いや、実にとんでもなく、かなり素敵に美味しいそんなタンメンと餃子であった。


(左フォト) 湯麺/餃子/店舗遠景 (2012.04.20)







朝方に降った雨は止んだものの、厚雲が空を覆い湿気を含んだ暖かい風がさわさわと吹く、金曜日のランチタイム時。

本日は千葉市内に所用の日で、その帰宅途中にこちらと決めていて、午後一時を過ぎた頃に入店。ランチタイム一段落どころか、盛況な店内で満員御礼状態。「ちょっとだけ待ってて」との事で、目の前にある広い公園を、ぼんやりと眺めながらしばし店頭で待つ。

天気が良くない所為か、誰一人いない公園。するとすぐに中に引き入れられ、カウンタ席に促される。実は昨年11月のサイト本格再開の数日前にも、こちらへ足を運んでいた。

それではと、腰掛けてから過去二回とも同じメニューのチャーシューメンをお願いすると、既にチャーシュー自体が最終コーナーでNGだった。スープもわずかの様で、止む得ずラーメン550円でリオーダーとなる。店内は店主が女性もあってか、お客さんも店主と同じ世代の女性が多い。程なく到着。

このドンブリにたっぷりと入った黄金色に輝くスープ。とき既にメロメロで、ひとたび口にすればもちろんお約束の(おいおい)、もう旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い、いや実に美味い。これ程に長い行列に並ぶ事もなく、こんなに美味いラーメンがあったろうか?

煮干しの風情が情緒的で、ゲンコツ多めのシフトが感動を誘うラーメン。ちなみに煮干しと言うと、魚はカタクチイワシが一般的だが、こちらはウルメイワシを利用している様。

最近はアゴを使う店も多いが、それはトビウオのこと。いやいや、細ちぢれの麺も、これまた味わい深い。

気が付けば完食。美味しかったお礼の言葉を厨房に投げつつ外に出ると、今日はいつもより盛況だった様で、まだ午後一時半頃と言うのにスープが底をつき、店頭の「営業中」の札を、裏返して「準備中」にしていた。いや、やっぱり美味かった。

(左フォト) ラーメン/提灯と立て看板/店舗外観 (2008.03.14)


自宅周辺では夕暮れを過ぎると、日暮し蝉の鳴き声も聞かれる様になり、昼間は残暑が続く八月も中盤の火曜日の休日。

「千葉ラーメンスタンプラリー2004」をさらに続ける為、午前遅い時間に自宅を出る。京成電鉄のラーメンラリーなのだから、本来なら京成電車を使わなくてはいけない。と、思う。

でもこちらは本で紹介されているものの、スタンプ設置店では無いし、JR駅の方が近いので、総武線電車を利用して新検見川駅で下車。しばらく歩き、そう遠くない所にあった。

お店は広い公園の前にあり、木陰のベンチではサラリーマンが、気持ち良さそうに昼寝をしていたのが見えた。よくある町のラーメン屋さんと言った風情で、中に入ってもそんな感じ。

本では「関東随一の新潟ラーメン店」と紹介されて、店頭にも「新潟ラーメン」とインフォされ、初めての新潟ラーメン体験となる。

蘊蓄の文字も無く、先客は周辺の方々で、小さい町の小さいラーメン屋の風情が、ほのぼのとして良い。チャーシューメンをお願いする。店内のTVでは、高校野球が放映されていて、大差のついた試合を、店の方も客も見る。程なく到着。

う〜む、成る程という、ウルメイワシの香しい芳香と味が前面に出ていながら、しっとりした優しいあっさりで上品なスープ。麺は本店新潟から取り寄せているそうで中細縮れの、よくスープに合う麺と言うが、これは正しくベストマッチングな麺。

シナチクがまた良く、乾燥メンマがフルフルいいそうな位に柔らかく、優しい味わい。ネギも新鮮感高く立派な引き立て役の具となっていた。

そしてチャーシューが、バラロールの王道的製法で出来ており、噛めばジューシィーな肉汁が出て来て、肉本来の旨みで感動を与えてくれる一品だった。

ラーメンが来た時に、「松戸から来ました」と伝えると、お店の方全員の三人と、カウンタ客全員が振り返り、「それはわざわざようこそ」と全員がもてなしてくれ、一回で大好きになれたお店であった。

スタンプは無いけれど、これでスタンプラリー四軒目である。

(2004.08.10)