ほたる 千葉・秋山





気温が時間を追う毎に上昇して行き、上空は雲一つ無い青空が広がり、微風が街にそよいでいた、三月弥生半ば休日の土曜日であった。

前回の市内サイクリングで、偶然に通り掛かって見つけた、ラーメンを提供していたお店があった。場所は聖徳大学附属中学校高等学校のすぐ裏手の、山が迫り出す傾斜地にあった居酒屋メインのお店だった。

それがこちらで、その時は日曜日の昼時で、その時だけお休みと店内におられた店主に教えて頂き、また訪問する事を告げてお店を後にした。

先日それでは行こうと思えば、雨降りでやむなく中止して今日こそはと、この晴れ晴れな空の元、ペダルも軽やかに店頭に到着した。

ところが支度中の看板が、掛かっていたこちらだった。中におられた、女将さんらしき方にお聞きすると、正午からの営業だそう。そんな事も居酒屋であれば、有り得る事だと遅めにやって来ており、その時間までは間もなくだった。

実は、このお店のすぐ目の前には、「秋山湧水」と名付けられた湧水池があり、そこでしばし待つ事にした。今も涸れずにコンコンと湧き水が流れ出ており、湧水池には鯉らしき魚も泳いでいた。側溝に流れる水音が、周囲に小さく響いていた、そんな自然も多い周辺であった。

松戸市内のその昔は、湧き水が流れ出る場所が、多く点在していた。しかし現在は、殆どの場所が、相次ぐニュータウンの造成開発により途絶えてしまい、ここは貴重な湧水池と言えた。

以前は、この秋山湧水の周りでも、ホタルが飛び交う事もあったらしい。そんな事から、こちらの店名の由来も、入店する前から判ったものだった。

時間近くになると、未だ正午前だったが、商い中の看板が掲げられていた。それを受けて早速入店すると、既に先客も一人おられ、立派なカラオケ装置が鎮座しており、照明の明るさをワントーン落とした、そんな店内が広がっていた。

メニューの殆どは定食や酒の肴の様で、ラーメンは、「ほたるらーめん小鉢ライス付600円」だけだそうで、それをお願いした。程なく到着。

小鉢は温泉たまごで、ご飯は椀に普通盛り。ラーメンには、大きめのチャーシューが4枚も入り、チャーシューメンと名付けてもいい位であった。やや濁りがあるスープ。メンマも多少多めで、茹でた青菜も入っていた。

それではと行かせて貰えば、いやいや、もう旨い旨い旨い旨い旨い旨い。麺は中細やや太ややちぢれの、しっくり来る柔らかさで、あっさりした醤油スープとの絡みも絶妙。

そのあっさりしながらも、やや濁った醤油スープは、お聞きすると、いわゆる所の豚骨鶏ガラで、しかし何とも、どこかオリジナル性も感じられるものがあった。

店主の田舎の方の土地柄かと思えば、そうでは無いそうで、独自に何とフルーツを出汁に利用しているらしい。

特にリンゴを大量に入れているらしく、味わいに甘みと深みを与えているそうで、リンゴが出汁に利用される事は珍しい事では無いが、非無化調系から来るものがありながらも、そんな風情がじんわりと来る、味わいの良さがラーメンにはあった。

冒頭でも紹介した通り、聖徳学園がすぐ目の前にあり、グラウンドも見える場所で、よく学園の生徒さんがラーメンを食べに来るそうで、「今日の出汁はいいよ」とか、色々と教えてくれるらしい。

以前はJR松戸駅東口周辺の、現在兎に角さんがあるすぐ近くで、営業をしておられたらしい。

気が付けば完食。いや、良かった。

(左フォト) ほたるらーめん/すぐ近くの秋山湧水/店舗外観 (2009.03.21)


 ラーメン 居酒屋 ほたる

 住所:千葉県松戸市秋山345 定休日:日曜日のランチタイムのみお休み

 営業時間:12:00〜14:00/17:00〜23:30

 アクセス:北総鉄道秋山駅下車。聖徳学園に向かって徒歩およそ10分。又はJR松戸駅西口か
       JR市川駅北口より、京成バス聖徳学園行きに乗り、終点で降車して徒歩およそ3分。


     
聖徳学園グラウンド裏手を進んで行く。 「秋山湧水」に関する案内書き。 壁はメニューで、埋め尽くされていた。 ラーメンには、ご飯・小鉢・お新香が付く。


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