必勝軒 千葉・津田沼



青い表層から朝方は冬らしくオレンジ果汁を染めたような陽射しが注いでいた、立春となる二月もそう先ではなくなって来たそんな一月下旬の水曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、そう寒くもなかった午後七時過ぎだった。

時にこうして普段からラーメンを食べ歩いているが、店主ならずとも店のどなたかと世間話しをするのも楽しみであったりする。特に何度か複数回訪れているラーメン店では、そんな世間話しも盛り上がって色々お聞きしてしまうこともしばしばだ。しかしながら数店だけ店主はおろか従業員とも、オーダーでやり取りする以外の会話を一度もしたことがないラーメン店が存在している。

その数少ない一店がこちらで、ともあれまた行って見るかとなって、仕事帰り立ち寄ることにした。そんなわけでまた津田沼で途中下車して、千葉を代表する一店のその店頭へやって来た。

たまたまタイミングが良かったようで、外に待ち列もなく四分の三程度のカウンター席が埋まるこちらだった。さっそく入店すると入口寄りの指定された席に促されて、腰掛けると冷水が汲まれたコップがカウンタートップに置かれた。

2玉260gと明記されたラーメンに、前回注文し逃した肉ワンタンをお願いした。こちらの場合は世間話しをしないと言う表現は適切ではなく、話し掛ける隙がないと言うことに尽きる。

それほど常連さんと店主が常に話し込んでいるからで、結果的に黙って口にして精算して帰ることになる。ちなみに従業員の方に話し掛けたくても、店主と常連さんのそのやり取りに相槌を打つのに忙しく、それだけに常連でないと従業員とさえお話しも出来ない。そこは止もう得ないところだと思う。

程なく3人のグループ客が後続客で入って来て、いつもの調子のようにラーメンを大盛で何人かがオーダーしていたが、余所より多いことを従業員の方が説明するとそこに店主が加勢して説明していた。程なく到着。

今夜は濃厚鶏豚の水曜日だ。それではと行かせて貰えば、そこはさすが必勝軒と言える問答無用のグレートな美味しさ。中太ちぢれ気味の麺が実になかなかのシフトで、スープの風合いも絶大に良く、初めて口にした固め気味の自家製肉ワンタンも独特な面がありながらとても美味しかった。

気がつけば完食。ラーメンとワンタンで合計すると、ちょうど千円で高いと思われがちの金額だが、なんとも満足感の高いラーメンで良かった。いや、かなりとんでもなく実にとっても果てなく素晴らしかった。

(左フォト) ラーメン(濃厚鶏豚スープ)+肉ワンタン/今夜の店頭 (2013.01.30)


 津田沼 必勝軒 (つだぬまひっしょうけん)   ※下記データ(2012.5.30)更新

 月・火/バランス●水/濃厚鶏豚●木/濃厚魚介●金/魚介系●土・祝/オールマイティ

 住所:千葉県習志野市津田沼2-5-9 TEL047-474-8283 定休日:日曜日

 営業時間:月・水・金・土11:00〜15:00/18:30〜21:30◆火・木・祝日11:00〜15:00

 アクセス:JR総武線津田沼駅南口下車。ロータリー左手にある千葉工業大学前の道を進み行き、
       しばらく歩いて行った左側、徒歩およそ5分。






見上げれば遥かな空の表層に夏の煌めきが感じ取れるようになって来た、もうまもなくすれば6月と言う水曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、やや涼しい午後8時近くだった。

そう言えばこちらもまた仕事帰りに行けるのであればと立ち寄ることにした。そんなわけで津田沼で途中下車して南口に出てその店頭へやって来た。

4人の方が外の椅子に座って待っていて、その後ろに着いた。道路を歩く人の姿を何気なく見ていると、背中から店主の笑い声と営業トークが、今夜も炸裂しており外に響いて来た。

そこで判ったことは、夜は昼間よりもビールが出るという事実だった。ビールの出る本数にゼロを一つ多くつけて数えていておそるべしだった。

時に曜日によってスープが変わるこちらだが、以前と若干だけ提供曜日のシフトが変わっていた。

月曜と火曜がバランススープで水曜が濃厚鶏豚スープ、木曜が濃厚魚介スープに金曜が魚介系スープで土曜と祝日がオールマイティースープと言った状況だった。

今月の半ばから土曜日も夜営業を始めたようで、店頭にもそのことが判り易く案内されていた。

さてそう待つこと無く入店出来て、冷やもり麺3玉に限定炙りチャーシュー150円の案内を直前に見つけてそれもお願いした。

しばらく前から皮ワンタンと肉ワンタンのトッピングメニューの提供が始まっていたのでそのつもりで来たが、予期せぬ限定サイドメニュー(来るまではトッピングメニューだと思っていた)に思わずそちらへ流れてしまった。

店内は居酒屋状態でビールのオーダーが飛び交っていた。売り上げに悩む店主がおられて、こちらの光景を目の当たりにしたら、何かをつかむことが出来るかも知れない。程なく到着。

今夜は濃厚鶏豚スープだ。それではと行かせて貰えば、そこはさすがW大勝軒である必勝軒と言う素晴らしい味わい。

家系ラーメンに負けないくらいのオスのチーユが入っていても、この清々しい面持ちには感服するしかなかった。

炙りチャーシューはてっきりつけ汁に入れて楽しむ仕様かと思えば然に非ずで、焼肉サラダ風のものでこれがまた美味しかった。

今回のつけ汁を口にして思ったことは、火曜も水曜もそう変わらないと思われるのを一番嫌う店主のようで、個性のある食材で確実に変えて行く方向性が如実に表われていたように感じられた。

やはり店主らしいチーユ感と量だなと思いつつ、気がつけば完食。いや、結構なかなか良かった。

(左フォト) もりそば(濃厚鶏豚スープ)大盛3玉(汁・麺) (2012.05.30)


  2012.05.30 限定炙りチャーシュー   2012.05.30 必勝軒の夜は更けて。




盂蘭盆(うらぼん)の時期を迎えて、また今年もいつもと人の流れの違う、そんな八月葉月半ばの休日の金曜日だった。また今日は三カ月に一度の定期健診の日で、千葉市内まで出掛け、特に問題も無く千葉駅まで戻って来た。

ふと今年で十年目と言う節目を迎えたこちらが、御無沙汰だった事を思い出して訪問する事にした。今月に入ってひがし復活を伝えられた人気千葉ラーメンウェブサイト千葉拉麺通信も今年で十年目を迎えたが、今年の9月20日で満十歳となる千葉を代表する一店の津田沼必勝軒だ。

津田沼まで向かう電車の中で、臨時休業でないか千葉拉麺通信の臨時休業掲示板にチェックを入れて見たが、先月の分しかなかったので一抹の不安もあったものの、店頭に着けば営業中でひと安心であった。

ちなみに津田沼駅前にある千葉工業大学の校舎新築工事は、以前から見ていたがかなり進んでいて、駅前には歩道橋も増設されてこちらにも行き易くなっていた。正午過ぎのまもない時間ながら、この暑さにお盆もあってか何と三人だけが並ぶ店頭で、猛暑ゆえにラーメン営業戦線にやはり異常ありと言うしかなかった。

冷房が利いた電車から降りて津田沼駅に着いた時はラーメンで行こうと思っていたが、中からお店のお兄さんが出て来てオーダーを聞かれた時には、駅からやや歩くこともあってつい特製もりそば3玉のチャーシュー増しでお願いしていた。

まもなく入店出来て店主の華麗なお客さんとのトークも相変わらずで、少なからずや味の一部となっている店主のトークな事だろう。ふと耳を傾けていると、水曜日は鶏豚の超濃厚スープだそうで、その濃度はやばいくらいに濃いそう。

今月は30日(月)と31日(火)の二日間が臨時連休のようだった。最近の月曜日は毎月スープが変わるらしく、今月はバランススープで来月はしなそばになるようだ。

現在は火曜日のみバランススープで水曜日はその鶏豚の超濃厚スープ、木曜金曜が魚介強調に土曜が誰でも楽しめる意味のオールマイティスープだそう。程なく到着。そんな今日は金曜で魚介強調で、その旨入り口にもインフォされていた。

それではと行かせて貰えば、なるほど魚介を強調させた味わいだが鰹節や煮干しどれかが前に出ている事もないそんなスタイルの魚介感の美味しさで、太い麺もひと回り細いが良い艶に小麦の風合いがやはりいいものと言えた。

こちらは永福町大勝軒と東池袋大勝軒二つの大勝軒で修行経験がある事でよく知られているが、様々な大勝軒を味わって来て判った事は、特に東池袋の方は修行して来た時期によって違う味わいになっており、その修行時期が近い弟子の方同志は似たシフト感を感じる事が多い。

そんな中でこちらはある程度のそうした感覚は覚えるものの、そのどちらの系譜からも外れた潔さで理解できるように何とも言えないオリジナル感が併走しており、それがW大勝軒と言う言葉を生まれさせて今日に至っていると言えるのだろう。

そんな意味でこちらで修行して巣立った方も、津田沼必勝軒系の一店として頑張って欲しいと思う。1玉130gだから3玉で390gとなるが、その美味しさゆえにあれよあれよと言う間に麺が消え、スープ割りも豚骨等のうま味が冴えていて気がつけば完食だった。いや、美味し特製もりそば3玉であった。

(左フォト) 特製もりそば3玉+チャーシュー(汁・麺)/周辺にある千葉工業大学 (2010.08.13)






本日は、月一度の定期検診の日で、午前中は千葉市内の病院へ。それが済んでラーメンとなり、何店舗かの候補が浮かんだものの、以前こちらへ来て、大変な盛況さについスルーしてしまい、そして先日は事前報告休業の貼り紙に、店頭で立ち尽くした事もあり、JR津田沼駅の改札を抜けてこちらへ向かう事にした。

千葉工業大学脇の道を進み行き、併営店舗のテーラーツネヤのポール看板が見えて来るともうすぐ。営業していて盛況を極めていると、その看板の下に並ぶ人の列が遠くからでも確認できるが、本日それは無かった。すると今度は、営業しているか不安が過るものの列に並ぶ人が見え一安心。

人数を数えると13人の方々で、用意された椅子に腰を降ろしていた。何気なくその後ろの椅子に着き座り待つ。最近は、その日によってスープのスタイルを変えているこちらで、月曜はバランススープ、火曜水曜は動物濃厚、木曜金曜は魚介強調、土曜祝日はオールマイティとなっており、本日は金曜日と言う事で魚介強調スープの日。

幾つかの案内があり、見ると今回の小麦粉問題では値上げをしない数少ない店舗のこちらだが、七年半近く行なっていた麺盛りサービスが、6月から多めが50円で4玉が100円の有料化となるらしい。

また3年間程こちらで修行されている今日も厨房におられる方が、夏頃の予定でJR蘇我駅前にこちら公認で (^^; 独立されるらしい。

そう言えばこちらの店主の修業先は、東池袋系と永福町系の二つの大勝軒どちらでも修業をされているらしいが、店頭でも店内でも何処でも自らそれを謳う事は無い。そして店名にもそれは表われておらず、雑誌等の編集者の手によりその事実が紹介されているだけに留まっている。

タイミングが良かったみたいで、20分も掛からずに先頭の椅子に到達。オーダーはあらかじめ、普通盛り麺2玉麺量260gのチャーシューメン950円で通っている。少ししてから店内の席に案内を受け、程なくして魚介強調スープのチャーシューメンがカウンタートップの上に置かれた。

さて、これをカウンターテーブルに降ろすわけだが、スープが気前よく波々と入っているのもあり、結構な熱さのドンブリで、私は慣れているので問題なく降ろせたが、お隣りにおられた人生の大先輩の方がえらく大変そうだった。

それではと口にして行けば、これがもうやっぱりと唸るほどに、旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。なるほど煮干しの苦みを感じながらも、鰹節の甘みがその分足された感じで、よりダブル大勝軒の息吹が判り易いスタイルのラーメンと言う感じだった。

なにより麺が中太中加水やや低めシフトで、どこか永福町的な良さを感じる麺。そこにカツオが東池袋的な面があり、チャーシューはどこか永福町的。そして厨房から聞こえる店主のトークは、外のマロニエ通りの歩道を歩いている人を、振り返らせる程にパワーのあるお声で、何よりも津田沼必勝軒的であった。

お客様を大事にするスタイルは、どこにも負けないものを感じ取れるお店と言えた。気が付けばやや多いスープを残しつつ完食。ちなみに現在こちらでは、45歳以下の方で正社員を募集中。もう、ズバン!と、良かった。


(左フォト) チャーシューメン普通盛/店頭の立て看板 (2008.05.16)


石神本ニューカマーのお店を出て、京成津田沼駅構内の喫茶店で一服。そう言えばその新店の近くに、石神本常連店のこちらがある。この際だしと、行って見る事にした。千葉工業大学生御用達の、千葉で揺るぎない人気のお店。先程のお店の前を通り、少し歩いて到着。

おお、さすがに十二人強の行列が待ち受けていた。やつぱり、おそるべし。その後ろに着く頃、お店の方が来られ、もりでお願いする。今日もやはり、かなり待ちそう。程なくまたお店の方が出て来て、一人の席しか無いから、後ろの方に譲って良いですかと言っている。

ま、よくある店頭での出来事。すると、並んでいる全員がグループ客なのだった。ばばん。 ああ、かくして並んだばかりなのに入店。なんて、良いお店に常連客の方々。席に着いてこの際だからと、チャーシューのせにして貰う。程なくつけ汁がまず到着。

入り口近くの席で、陽が射し込んで表面がテカり、デジカメのアングルに苦慮。お店の方が何か言ってる。おお、冷やもりかあつもりかの選択があったのだった。

顔を上げて、冷やでお願いすると、  ・・・満面の笑みの店主と目が合い、こちらも笑みで返したが、こめかみに汗が伝ったのは言うまでもない。思わず、おそるべし。そして麺も程なく到着する。

麺もカメラに納め、ひとたび口にすれば、いやいやいや、旨い旨い旨い旨い旨い。濃厚カツオ魚介の冴え渡った旋風が、嵐の如く味のキャッチャーミットを襲って来た。大きな音が炸裂した後、踏み込んだ足が土にめり込む捕手。

球審はストライクのコールを忘れて唖然とするばかり、と言えばよいか。麺はわざと熟成させてない様で、低加水食感シフトがまた乙。チャーシューも、味のある大判形。スープ割りに至るまで完全無欠。今日はバランス系ではなかった?とか小さい事は忘れる事にして、気が付けば完食。いや、良かった。

(2006.11.07)


まろにえ通りの千葉を代表する人気店。


2006.11 もりチャーシュー(汁)


2006.11 もりチャーシュー(麺)


2003.01 らーめん


嫁さんが遅くなるのもあって、ふと、またこちらへ行って見たくなり、夕方出掛ける事にした。そろそろ出るかと、準備をしてTVを消そうとすると、キャスターがこれから雨が降る事を告げていた。所によっては雪らしい(いいから)。外に出ると、もう既にいつのまにか雨で、傘を広げバス停へ向かう。

陽がとっぷりと暮れ、雨脚が強まる頃こちらへ到着。津田沼の東池袋系なお店。以前より日替わりスープの内容が増えていて、曜日によって豚を強くしたり、カツオを強くしたりしている様。

今日は「魚介強調スープ」と言う事らしい。店頭事前オーダーで、もりチャーシュー大盛にして、雨とタイミングの良さですぐ入店できた。直前にあつもり・ひやもりの確認があり、ひやもりでお願いする。程なく到着。

やはりよく出来たつけ汁でなかなか。麺もこの太さで、この喉越しはなかなかと言え、チャーシューもやつぱり良かった。いや、これは気が付けば完食。

常連さんとの店主のトークも、相変わらず冴えていた。おそるべし、必勝軒、だった。ところで実は本日午前中に面接があり、自宅を出るしばらく前に電話が鳴り、来月から就職となった。

(2006.02.24)

就職活動を行っているのもあってか、進学生が湯島天神に行くのと同じ気持ちで、本日こちらへ行く事にした。何たって「必勝」で、縁起が良い。天気も良い中、JR総武線で津田沼駅にて下車。午前11時15分頃到着すると、20人近くの列が出来ていて、さすが超が付く人気店。

眩しい陽射しの中で待っていると店主が出て来られ、何と女性に日傘を無料で貸し出していた。お、おそるべしなサービス。換気口から出る芳香が他所と較べ独特で、まるでたいめいけんの様な洋食店のそれに近い感じ(普段どこを歩いてる)。列が動いてしばらくすると自分の番になり、もりチャーシュー三玉1100円とお願いして、さらに少し外で待った後入店。

奥から三番目に着席。店主と常連さんの会話が繰り広げられていた。最近、ゴージャスチャーシュー制度を撤廃して、誰でもがチャーシューを注文して食べられる様になったと言うのもあっての入店だったりする。ひやもりにして貰い、程なく到着。

一玉130gだから390gの麺。手頃な量で、丁度良さそう。実際スープ割りも全て飲み干せ丁度良かった。つけ汁は鰹が可憐に表現され、スープ割りではサバが加えられる雰囲気で、互いが照応していた。

太ストレートの麺も、勿論かなりのなかなか。チャーシューがゴージャス系でなくなったものの、かなり良い仕様。曜日でスープを「バランス」と「濃厚」に分けている様で、今日は前者らしい。気がつけば完食。いや、旨かった。

(2005.05.24)

朝、自宅のカーテンを引くと、水溜りに無数の雨紋。見上げれば、灰色の空。世間ではゴールデンウィーク最終日で、また休み。一昨日、柏大勝軒へ行き、その出来事がフラッシュバックして行く内に、こちらのお店が脳裏を過ぎる。麺が進化して、行列もかなり減ったらしい。「そうだ、必勝軒へ行こう」となった。

ガラガラの総武線各駅停車に乗り、津田沼へ向かう。沿線の中層マンションや、瀟洒なアパートが目の前を流れて行く。そう遠くない津田沼駅へ到着。大学の前の道をしばらく歩くとあるこちらへ到着。ゴールデンウィーク最終日の雨もあってか、以前の様な長蛇の列がやはり無く、店先の雨避けテントで充分列に並んでも雨避け出来る十人程度の列が待っていた。座ると丁度お店の方が注文を聞いて来て、丸テーブルにあったメニューシートから、特製もりそばを三玉でお願いした。チャーシューは相変わらずだった。

一玉130gだそうで390gの麺となる。しばらく待って店内に案内を受ける。どこか不自然に丁寧な、店主と先客の会話があるかと思えば、常連サンらしき方とはギャグの飛ばし合い。う〜ん、やはりカリスマ店主である。しばらくして店主が目の前に顔を出して来て、冷やもりにするか、あつもりにするか聞いて来られ、あつもりでお願いする。程なく到着する。

いや、もー、大満足の一杯を堪能出来た。繊細にして、ワイルドな味わい。思えば以前は、50m以上の列の時で、しかも初入店。麺はあつもりでもへたれないで瑞々しく、つけ汁は複雑多面体の妙なる旨み。もちろん、かん水のかの字も無かった。割りスープも節系の甘みが良かった。器が熱く、しばらくつけ汁が熱かったのも良かった。店主と先客の会話で、またスープと麺を変える予定があるらしい。「麺からスープを作るお店がありますが、ウチはスープが出来てから麺を作るんですよ」との事だった。

さすがカリスマ店主である。話しかけようと思ったが、その余地が無く、隙の無い方である。決して吹き矢を吹こうとは思っていない。大勝軒の味を継承する事よりも、その精神を何よりも継承する精神が、店主の背中から感じられた。なお、背中には何も書かれてはいない。紛れも無く、ここはダブル大勝軒系である。またこちらは日曜日以外に不定休があり、今月は15・29・31日の三日間らしい。

(2004.05.05)

三度目の正直と云う言葉がある。ここのを食べたいと思って二度程お店の前に立った。しかし休業で食べられず今回は万全を期してお店に開店40分前に到着。椅子が用意されて10人程が並び座っていた。幾分寒さが和らぎ、風も無くそれ程苦も無く並べた。こちらのお店の店主はあの東池袋の大勝軒と、永福町の大勝軒の両方で修行を積んだと云う事で話題を呼んでいるその味は千葉県一とも云われているらしい。

お店の前の道はまろにえ通りと云うらしく必勝軒の看板には「まろにえ通りのラーメン屋さん」とある。そして午前11時30分開店時間から数分が過ぎて開店となる。カウンタ席の入り口近くの席に案内され着席する。店主は話し好きの様で、常連さんらしき方達と余念無く会話をしている。お客さんと友達言葉でしゃべっているのが面白い。

ふと見ると網焼きの焦げ目がついた極上ステーキと云った感じのチャーシューと、それに較べるとえらく貧相なチャーシューが2種類厨房にあるのがこちらからよく見えた。さてメニューを見るとチャーシューメンがあるがその横に「五名まで」と書いてある。と云う訳でラーメンしか駄目な様でそれをお願いする。しばらく待ってラーメンが到着。

湯(スープ)は鶏がらにゲンコツと豚足を長時間煮込み、魚だしをブレンドしているそうでトロミもあり旨い。しかし麺はカン水が両手ビンタでパンッパンッ!と来たかと思った程だった。モチモチ感が良い食感とはなっているが…。またらーめんの上に乗っているチャーシューは先ほどの貧相な方。まぁ、こちらもそれなりに旨いが別のを見せられて、食べられないのはつらいところ。列の先頭当たりの方は例の極上チャーシューが食べられる様で羨ましいところである。次回はもりそばを食べてみたい。

(2003.01.16)