博士ラーメン 千葉・市川大町







やや雲が大空を浮遊するものの青空から春の陽射しが降り注ぐ、今日はまた暖かな一日となりそうな三月弥生中盤金曜日の遅い午前中であった。

そんな今日は、先日市川大野周辺に平将門伝説を有する史跡があると知り、そんな史跡めぐりを今回して見たくなった。そしてまた行こうと思っていたら、もう6年間も来ていなかったこちらにも出掛けて見たくなり、そんな事を兼ねながらサイクリングに出掛ける事にした。

まず訪れたのが市川市立第五中学校になっている将門公出城と目される大野城址。

祠(ほこら)などが学校敷地内にあるようだが、ご時世ゆえ下手に入り辛い場所と言う事で校門前にあった案内板を見る程度で留めた。

そして校門右手の階段を降りて行きそこを後にした。下から高台にある中学校を見上げると、出城に相応しい立地の場所と理解できたものだった。

昨日は久々下館へ出掛けてご当地ラーメンを愉しみ、その時に初めて下館の地名の由来が藤原秀郷が建てた三つの城砦の一つから来ている事を知り驚いたものだが、そんな翌日にこの城跡の下に立てば遥かな戦乱の時代に思いが果てるしかなかった。

その後は将門公が京都北野天満宮を勧請させたと伝わる大野天満宮を訪れた。ちなみに関東地方だけでも26箇所に及ぶ菅原道真公を祭神とする天満宮がある。

そんな石段を上がって行けば丁度今は早春の境内で、梅の小さな花が咲き乱れていて、思わず飛梅伝説が脳裏を過りつつも参拝を済ませた。

そしてまた移動して、経津主神(ふつぬしのかみ)を主神に、将門を合祀した駒形大神社も参拝した。ここは「にらめっこおびしゃ」と言われる行事がある事で広く知られている神社らしい。

さてそこも出て自転車で更に周辺を駆け抜け、大慶園遊園地道路脇にあった米軍機らしき残骸をしげしげと眺めつつ、市川市動植物園脇の道を通ってから国道に出てこちらの店頭に到着した。

隣接する道路は国道464号で大町梨街道と言う愛称も付いており、多くの梨園が国道沿いに販売場を設けていて梨のシーズンを迎える初秋になると毎年沢山の観光客が群雄割拠する周辺である。

ともあれ今は桜がまもなくのオフシーズンと言う事で、観葉植物販売等のまた違った風情と顔を見せる周辺であった。

店内に入ると正午を過ぎたばかりの時間ながら、平日もあってかそこそこに活況を呈する店内だった。搬出口横のカウンター席に促されてそこに腰掛け、メニューから正油チャーシューメンとライスを選んでお姉さんにお願いした。

鎌ヶ谷にある本店は昭和51年に開業しているが、さてここはいつ頃オープンしたのだろうと尋ねてみると、平成になる前の昭和63年7月に始めたのだそうで直ぐにそんな返事が返って来た。

一時期だけ南流山の方にも、こちらのような博士ラーメンのフランチャイズ店が存在していたが、現在そちらは閉店してしまったそうで、博士ラーメンは鎌ヶ谷とここだけにしかないそう。程なく到着。

おお、大判チャーシューがこれでもかとドンブリの縁に沿って並べられており、これは何とも圧巻なチャーシューメンがやって来た。いや、これはかなり美味しそうだった。

それではと行かせて貰えば久々なこちらだが、それはかなり満足度の高いラーメンで、実に美味しい麺とスープとメンマにチャーシューであった。

中太麺にはインドの漢方薬であるギムネマが入っている博士ラーメンで、ビタミンBやカルシウムも豊富で健康にも良く、黒胡麻を挽いたものも練り込んでいるそう。

あらためて見るとやはり以前と変わらず、カン水が一切入っていない事が店内の案内にも謳われていた。そうした場合に思い浮かぶ事があるが、ここでは控えておきたい。

スープには中国大連の干し牡蛎や鹿児島産地豚のげん骨に青森常磐産の丸鶏、千葉大網白里の真鰯に屋久島の本鰹節と土佐清水の鯖節。

さらに北海道利尻産昆布と七種類に及ぶ各地の無農薬野菜を利用しているそうで、オープン以来から化学調味料は一切使用していないこちらだ。

チャーシューも何処の何とは表記していないものの、そんなこちらが提供するだけに格別に美味しいチャーシューで、それがしかもかなりの量が入っていてとても良かった。

ライスにはツボ漬けが付いて来て、これまた嬉しいサービスで、それをポリポリかじりながらも大判のチャーシューがいいオカズになって、麺がなくなった時点でスープに残ったご飯を全部投入して食したオジヤがまた良かった。

もう気が付けば完食である。初めてレポで紹介した頃は何度となく来るだろうと思ったが、意外と行かなかったものの久々こうやって来て見ればなかなかの力量があるこちらである事を改めて実感した。

そんなわけで、気が付けば完食。いや、とっても良かった。

なお帰りがけに先述の大慶園遊園地へ初めて入って見たが、3万平方メートルを超える広大な敷地には、カートレース場やビリヤード場にバッティングセンターがある中に、数百台にも及ぶアーケードゲームマシンが並んでおり、その光景は唯々圧巻で一見の価値ありと言えた。


(左フォト) 正油チャーシューメン/ライス/蘊蓄板/店舗外観 (2010.03.12)


 栄養手打 博士ラーメン 市川大町本店

 住所:千葉県市川市大町150-6 TEL047-338-1994 定休日:火曜日 営業時間:11:00〜21:00

 アクセス:JR武蔵野線市川大野駅、またはJR総武線本八幡駅北口東京三菱銀行前より京成バス
       の大町駅行に乗り、終点二つ手前の中大町停留所下車。少し前進した左側。





市川市立第五中学校になっている大野城址。


将門公ゆかりの大野天満宮の入口。


大野天満宮境内の梅花と石碑。



こちらも将門公ゆかりの駒形大神社。



大町梨街道と呼ばれる国道464号。



広大な敷地の大慶園遊園地駐車場周辺。


自宅から少し歩いた所の停留所から、京成バス・大町駅行きに乗り、途中の中大町停留所で下車する。そして程無い所にこちらのお店は在る。車に乗っていた頃は随分来たお店で年内中には紹介したいと思っていたら12月になってしまいやっとの訪問である。

お店は平屋で、どこか地元のチェーン店を思わせる武骨な感じの店舗。周辺一帯は観光梨園が密集する地域で、その梨園だらけの中にこちらはお店を構えている。

店内に入ると数人の先客。鎌ヶ谷にあるラーメン店のフランチャイズ店で経営会社は全く違い、そういう訳で公式サイトでこちらのお店が紹介されていないのも肯ける所である。

経営母体の博士ラーメンは本店がタイレストランにもなっており、同じ敷地にある別館はラーメンがメインになっている関係で、ラーメン本にはいつも別館が紹介されている経緯があったりする。

店内には大変こだわりの高い案内が、そこかしこに掲げられ、初めてここへ来た当時は意味も判らず食したものであった。今、ここへ来て改めてその案内を読むと、なるほどそういう事かと理解出来る。

ラーメンに深入りしない者にとってはそんなものなのかも知れない。お店の厨房には博士の帽子をかぶっている方がおられ、少し違和感があるがこれがこちらのお店の象徴にもなっている大事なグッズの様である。程なく到着。

湯(スープ)は、強塩になる事無く、滋養味の高いやや醤油色に濁ったじんわり来るやはりこだわり高いもの。フランチャイズと侮る無かれ、大変美味しい。

ただ、後半に個性的なコクが生じてくる。タンメンにお酢を入れた時のコクに近いものが感じられたが、お酢類は入っていないらしい。何れにしても、その旨さに変わりは無い。

そして大変に秀逸なのが麺で、カン水を使わないで、糖分を体内でくるんでしまうというギムネマという大変に健康に良いものに加え、高酸化作用のある黒ゴマを練り込んである麺を使用しているそう。

さすが博士という名前がつくお店でありそしてそれが大変にコシ良く旨い麺である。これで無化調のラーメンとは凄いと思ったラーメンであった。

(2003.12.22)

2003.12塩チャーシューメン大盛

2003.12観光梨園の合間にあるお店。


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