紅蓮(ぐれん) 東京・早稲田





見えない、遥か上空で霞が集められた様な、春分の日らしい雨の降る、三連休初日の所為か道路に渋滞の多い、そんな三月後半休日の朝方だった。

東京都福生市で2005年6月に開業した、濃厚鶏白湯で名を馳せた「ら〜めん雫」が、突如として先月から休業となってしまったらしい。曜日によって趣向を凝らした、違うスタイルのラーメンが提供された様で、ラーメンフリークの間でも、かなり高い評価を得ていたお店であった。

ところがそんなお店の店主が、都内早稲田大学正門のすぐ近くに、今までのノウハウを駆使して、10分の茹で時間を要する麺を利用した、極濃海老つけ麺を用意して、今回こちらのラーメン店をプレオープンさせたらしい。実は、営業を開始して一ヶ月程経過しているが、当初は「雫」の実績を隠して始めたが、ここに来てネットの力もあり、明るみになりつつある。

いくら有名で美味しい評判があっても、更にプラスアルファ的な要素がないと、福生までラーメンを食しに行く気にはならなかったが、早稲田であれば高田馬場の手前だし、しかも極太麺を用意しているのであれば、それは私が気にならない訳が無かった。

そんな訳で、雨そぼ降る中を出掛けたが、午後から晴れる様で、早稲田駅を出た頃には雨も上がり、見る見るうちに空も明るくなり、春らしい雰囲気が漂う早稲田大学の周辺であった。

店頭へ到着すると、黒に赤を基調とした店舗で、大きい看板に店名が掲げられていて、その店名ロゴは、どことなく洗練と言うよりは、フレンドリーな言葉が似合うスタイルだった。中へ入って行くと、周辺で働く方や、近くに住んでおられる方々で、そこそこに盛況な店内が広がっていた。

券売機には、今後の本オープン時に発売予定の、「油そば」や「焼皿あえそば」のボタン用意されていたが、売切れランプが点灯していて、押せるボタンの極濃海老味タイプらしい、つけ麺大盛(麺400g)850円に、やはりフレンドリーさが先に立つインフォがあった、トロトロ味付け玉子100円のボタンも連打した。

コの字形のカウンター席の空いた一席に腰掛け、券をお渡しすると、麺茹でに10分掛かる旨の案内があり、すぐさま了承の返事を返した。店頭のロゴデザインに対して、店内は一変してお洒落な雰囲気で、上着を掛けるスペースがあり、いい陽気もあったの利用させて貰った。程なく到着。

おおお、つけ汁がグツグツと煮えたぎっており、なるほど店名の由来が、お店の方に聞かずとも、それで理解が出来た。紅蓮とは、紅色の蓮(はす)の花を指すが、燃え盛る炎を例えてもいて、グツグツと煮えたぎった様子を表現させた店名と言った所だろう。

ちなみに、人気SFロボットアニメ「コードギアス反逆のルルーシュ」の中で、ロボットの名前に紅蓮と言う言葉が用いられており、若い方を中心に馴染み深い名前であったりする。閑話休題。

つけめんと言うメニューは、温度が中途半端になりがちになる事でも、よく話題に上がる料理と言えて、鍋料理よろしく火にかけながら食す様にしたり、金属のオモリや石を高熱にして汁に入れたりするお店があり、こちらは直前までセラミック容器風の大椀を熱したらしく、それを皿に乗せてあった。いや、これは熱そうな汁がやって来た。

それではと極太麺を数本すすり、汁に浸して行けば、いやいやいやいやいや、これはもう美味い美味い美味い美味い。

麺はよく冷やされていたので、麺を若干汁に入れれば、グツグツの感覚は直ぐになくなった。(^^;

しかし、粘度の高い鶏白湯からは、猛烈な深煎りローストした海老の香りと風味が迸り、鼻と舌を一気呵成に刺激して来るプロデュースは流石と言えた。麺がまたむっちりと来て、さすが茹で時間10分の素晴らしい麺だった。気がつけば完食。いや、これは、とっても、良かった。

(左フォト) 極濃海老つけ麺大盛[麺400g・味付玉子入り](麺・汁)/店舗外観 (2009.03.20)


 紅蓮 (ぐれん)

 住所:東京都新宿区早稲田鶴巻町517 定休日:日曜日・第一月曜日

 営業時間:11:00〜21:00頃※売り切れ時閉店

 アクセス:東京メトロ東西線早稲田駅出口3a下車。外に出たら前の道を、左側へ進んで行く。
       道幅が広い早大通りを左折して、少し歩いた左側。



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