ごくうらーめん 埼玉・三郷





青空には綿菓子のような白雲が浮き、ゆっくりと確実にデラシネみたいに空を漂流していた。そして朝から湿気と気温が高く、何をせずとも汗が滲む、七月下旬週明けの月曜日であった。

晴天が続く昼間だったが、夕暮れ時には雨が降り出していた。しかし仕事が終わって帰る午後七時過ぎには止んでいて、傘をささずにJR三郷駅へ到着した。

さて今日も夜ラの予定で、どこにするかと決めあぐねていたが、ふとJR三郷駅の界隈に唯一ある、ラーメン専門店のこちらへ行ってみるかとなった。

工場研修へ行く様になって、駅のロータリー左寄りから見える位置にあり、その存在に早くから気がつき気になっていた。

社内の方々に早速こちらの評判を聞いて見ると、ごく普通に美味しいラーメンだった、と言う御意見が大半であった。

そんな訳で雨上がりの、午後七時過ぎに入店。孫悟空をイメージした子供のキャラクターが描かれている。右手に厨房があってその前にロングのカウンター席、左手に四人掛けテーブル席が奥まで続いていた。

先客がそこそこいて盛況な店内だったが、カウンター席には誰一人座っておらず、皆さんテーブル席におられ、単独入店客だったが、思わず私もまだ空いていた左側テーブル席に腰を降ろした。

座った席は、比較的奥の場所。店内が見渡せる場所で、その店内風景はどこか往年の札幌味噌ラーメンチェーン店そのもので、昭和50年代にタイムスリップでもしたかのようであった。

各席に用意されたメニューリストに手を掛け、そんなであったから思わず千円ジャストの、みそらーめんと半チャーハンがセットになった、みそ半チャンセットをお願いした私であった。

すぐ目の前にある道路は、国道ではないものの流山橋を渡る手前の周辺のよき主要道で、トラックや自家用車が絶えず往来していた。程なく到着。

おお、見た目もまたペリカンマークの跡を探してしまいそうな程に雰囲気が似ていて(おいおい)、口にしてもそれが確信に変わる程に「どさん子」系の味噌ラーメンで、しかしそんなスタイルに懐かしさも手伝って、これはもういやいやいや、旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。

ただ甘みが何処か違う感じがあり、ともあれ昭和50年代のよき味噌ラーメンに変わりはなかった。中太ややちぢれの麺が、またやはり札幌味噌らしい太さと艶やかな色合いのもので、コシもしっかりしたものであった。

しゃきしゃきとした、モヤシを中心にした野菜が上手く炒められており、盛り加減も多めが嬉しい良さもあった札幌味噌ラーメンだった。

盛り加減がいいと言えば半チャーハンで、これのどこが半チャーハンなのかと言う位に盛りが良く、これはもう普通盛り。しかも美味しいチャーハンでもあった。お店の方にその事を言って半分削られるのもイヤなので、そのまま黙って堪能させてもらった。

気が付けば完食。精算時に千円を支払いながらお店の方にお聞きすると、初めからこの店名だった事を教えて頂いた。

ただ三十年近く営業している札幌味噌のラーメン店だったので、(同じ時代の)違う札幌味噌ラーメンと、どこか雰囲気は似ている感じもあるでしょうとの事だった。

いや、こちらの札幌味噌も、そんな往年らしさがあり、やはり実に懐かしくて良かった。


(左フォト) みそらーめん/半チャーハン/店舗外観 (2009.07.27)


 ごくうらーめん 三郷店  

 ※みそ半チャンセット・半チャンらーめんセット類は午後7時から提供するサービスセットです。

 住所:埼玉県三郷市早稲田1-5-8   定休日:火曜日   営業時間:11:00〜翌3:00

 アクセス:JR武蔵野線三郷駅下車。北口ロータリー左奥横断歩道そばの駅前にあり。



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