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らーめん寺小屋 伍陣@千葉県船橋市・高根公団 | ||||||
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真夏の陽射しをさえぎった、灰色の雲から静かに雨粒が落ちて行く水曜日の午前中。湿度は高そうだが気温が下がり、路線バスのエアコンディショナーの冷気が心地よい。先日食した魂麺まついの店長さんが、こちらの店名が入った黒いTシャツを来ておられ、一気に気になったお店。 京成電車で京成津田沼駅に到着。新京成電車に乗換え、やや早く高根公団駅に到着。駅前には古い公団の団地が立ち並ぶ周辺。実家が新京成電鉄沿線の駅だが、初めてこの駅を降りた事に気が付く。 あらかじめ盆休みの心配もあったので、電話で営業を確認したりしている。ふと店頭を見ると、開店時間十分前なのに、店主が店先に暖簾を掛けておられた。 そんな訳で店内に入り、電話の主の事を告げて御挨拶。券売機で、「特製伍陣」とある具沢山の特製ラーメンを選び、先客のいない店主の前のカウンタ席に腰を降ろす。麺は自家製で五日間熟成させているインフォがあった。 店主から陰陽五行の事や、宮本武蔵の五輪書、五香で修行して寺小屋五期生で仲間が五人いる事など、そのお話しは、数字の「5」無しでは語れないものであった。そこから店名が来ているらしい。 さしずめ私が「5」で思いつく事と言えば、トランプで敵をやっつける「スカイヤーズ5」に、内山田洋とクールファイブくらいだった。程なく到着。 おお、鶏油が前に優しく出て、大変多加水な細麺で、いや旨い旨い旨い旨い。チャーシューも自家製感高く美味しいもの。結構細い麺で、かなりの多加水に持って来て、こだわる姿勢が如実に出る独特さ。味玉の黄身具合も、好きな風合い。気が付けば完食。 つけ麺もラーメンと同じ細麺で、水でシメた具合が常連さんに大変好評らしい。そこまで言われて食べない訳にはいかまいと、気が付けば券売機に行って、「つけ伍陣」とあるボタンにタッチ。程なく到着。 おおお、ビジュアルがもう、ゴッホかミレーかその美しさ。女性客のリピーターが多いとお聞きしたが、なるほどと言う所だった。ドンブリが二個くっついたもので、思わずしげしげと眺める。 汁は辛みが意外と強く、ゴマの風情が良くなかなか。麺は加水が高い分固かった。とは言え総括的には、力作な美味しいつけ麺。 途中、「あ、これこれ」とラミネートした用紙を見せてくれて、受け取るとそこには「店名の由来」と表題があり、独特な陰陽五行説が表になっており、どう返してよいものか悩んでしまった。また武蔵の必勝兵法らしい五輪書もコト細かに記されおり、思わずおそるべし。 スープ割りの段になって美味しく頂いたが、ドンブリが二個くっついて重く、「女性だと飲み辛いでしょう?」と投げると、「みなさんレンゲを使います」 ・・・・たすかに。 気がつけば二杯を完食。いや、旨かった。そんな訳でラーメン店紹介、600店目の巻だった。午後になると陽射しが戻り、容赦ない夏に日陰を探す。 (2006.08.16) |