一条流がんこラーメン総本家
東京・四谷三丁目





東北から中国四国地方に至るまでこの天気らしい、朝から雨がそぼ降って気温が20度前後と、秋の気配が一気に加速していたそんな九月下旬週明けの日曜日だった。

本来は今日が秋分の日だが、116年ぶりに22日が秋分になったようだ。

土日祝日のスペシャルラーメンがこんな連休なら行けるとして、本日は天候が悪い中だがそれを提供するそんなこちらへ出掛けることにした。

そんなわけで四ッ谷から丸ノ内線電車に一駅だけ乗り、四谷三丁目駅で下車して店頭へやって来た。すると二人の方が既に列を作って待っていた。腕時計を見ると11時15分。

正午近くになっても10人程度で、今日は比較的少ないようだ。一番乗りの常連さんがそうおっしゃっていた。スペシャルラーメンの日は正午が開店時間だが、まだ営業を開始する気配は無かった。

しばらくすると店主がいつもそうしているのか、行列の前に出て来られて挨拶していた。もうしばらく待って欲しいと告げて厨房の奥へ消えて行った。

今回のスペシャルラーメンは、上海ガニを10kg近く利用したスープらしい。営業許可番号のタグが付いた、本物の上海ガニだそう。

途中でズンドウの中のスープを見せて貰う機会に恵まれてその中を拝ませて頂いたが、様々な食材の中でたっぷりの上海ガニが泳ぐ姿は実に圧巻と言うしかなかった。

それにしても上海ガニのスープの香りが漂って来る場所でたまらないその香り。さあ、そろそろだろうと思えば、これがなかなか扉が開かない。先頭の方いわくいつもならとっくに営業を開始しているそう。

まさかもうしばらくかかるのかと誰もが諦めかけたその時、扉の上に据えられた牛のガイコツが怪しく赤く光り出して扉が開いた。腕時計に目をやれば、12時22分だった。

通常麺量が200gに対して大盛は300gに特盛は400gと言うことで一度は大盛にするかと考えたが、卵もふんわりとさせてラーメンの具として利用すると知った時 そのボリュウムが目に浮かんで並盛でいいやと考え直した。

厨房奥の壁面を見ると通常メニューも変わっており、ホホーッ塩ラーメンとホホーッ魔女ラーメンで各800円だった。

ちなみに普段の月曜日は、悪魔ラーメンだそう。月曜日は定休日ではなかったのか。タバコやお酒を初めて嗜むのに近いものがあるそれだそうで、何度も口にしないとその良さは判らないらしい。程なく到着。

なるほど瀞みを利かしたスープに、ふんわりとした卵がたっぷりと浮かんでいて、そこに刻んだ白ネギにメンマと軽く揚げた豚肉が添えられて、さらに大判の海苔が刺さっていた。

それではと行かせて貰えば、濃厚に濃厚を足したような上海ガニのうま味が怒涛の如く押し寄せて来るスープがたまらないもの。

中細ちぢれのがんこラーメンらしい麺が、やはり素敵なコシとその持ち味を示していた。揚げた豚肉はまるでどこか牛肉のようで、不思議な感覚となって食べ手を魅了させてくれた。

気がつけば完食。いや、まさしくスペシャルな週変わりラーメンと言えて、かなり途轍もなく実に素敵でとんでもなく感動的に良かった。

(左フォト) 週変わりラーメン/普段のメニュー表/本日のズンドウ (2012.09.23)


 四谷 一条流がんこラーメン総本家   ※公式ブログはこちら

 住所:東京都新宿区舟町4-1メゾンド四谷106号  ※データ情報更新(2012.09.23)

 定休日:月曜日(祝日の時は翌日) ※及びスープの出来の悪い日

 営業時間:平日11:30〜18:30/土日祝日12:00〜17:00

 アクセス:東京メトロ四谷三丁目駅下車。4番から出て新宿通りを半蔵門方面へ進んで江戸屋化粧
       品店奥の杉大門通りを左折。100m程進んだ左側マンションのやや奥まった右側にあり。






やはりオホーツク海高気圧の所為なのか、台風6号は見事に関東を避けるようにして太平洋沖寄りへ進路を取って、尚もゆっくりと進んでいるため曇り空の街に風が駆け抜けて涼しく過ごし易かった7月半ば後半木曜日の午前中だった。

らーめん自由区さんのサイトで、昨日からから正式にこちらが「ふわふわ」の看板を降ろし、正式に「一条流がんこラーメン総本家」と店名改称した事を知った。前回訪問した時には既に「ふわふわ」は世を忍ぶ仮の姿と家元が公言していただけに至極当然な成り行きなのかも知れない。

あれから随分落ち着きもしたのだろうと、出掛ける事にした本日だった。そんなわけで先日は都営新宿線電車で曙橋から歩いたが、今日は四ッ谷から東京メトロ丸ノ内線電車で四谷三丁目で下車。程近いこちらへやって来た。

開店数分前に到着すると、入り口がマンションの廊下になっている事もあって暗く、今日はこれから営業するのだろうか?と思って奥を見ると、通用口が半開きになっていて開店準備の真っ最中である事が見て取れてほっと一息。

なるほど引き戸扉に大きく書かれた以前の店名が消されていて、黄色から一転して黒く重厚な面持ちと変化していた引き戸扉だった。若干待っていると後続客が一人来た頃入り口の扉が開いた。中に入るとカウンターの上の壁に総本家の浮き出した木製の文字が貼られており、店名が無い店頭だったがその店名改称を如実に著わしていた店内だった。

メニューを見ると以前のふわトロ系メニューもあるようだったが、そこはがんこ王道とも付記されていた牛骨正油ラーメンを背脂コッテリでオーダー。ちなみに牛骨正油はアッサリにも対応していて、がんこ冷やし中華と言う限定らしきメニューもあった。

また毎週土曜日は喜楽を彷彿とするらしい、こがしねぎ塩または正油ラーメンを提供するようで、さらに毎週日曜日は週変わり悪魔ラーメン、祭日はスペシャルラーメンを総本家らしく今後も提供して行くようだった。

家元は以前のように金髪カツラとサングラスで変装しておらず普通の出で立ちだった。最初だけの予定で、あの後直ぐに一週間程度で本来の格好に戻ったそう。程なく到着。

某らーめん自由区によれば、現在麺食道制度を導入しているそう。2回来れば黒帯認定カードが貰えて、さらに申請して食べっぷりが良ければ師範の認定もされるらしい。本来平日は駄目のようだがお話しして見ると審査して貰える事になった。

その場合まずレンゲを返して、割り箸を割る所から始めるそう。さっそくそのようにして食べ始めた。結果は失格で、かなり狭き門のよう。なんともおそるべし師範認定試験だった。ちなみに2回訪問すれば貰えるらしい黒帯認定カードは今回頂くことが出来た。

ラーメンはこれが実に美味しいもので、八代目や十一代目で食べた背脂コッテリの牛骨正油ラーメンのお師匠様が作ったラーメンだけに流石な旨さだった。がんこらしいデカチャーシューも美味しく、絶妙な塩加減にバターが利いた感じがなかなか。

レンゲを返してドンブリを片手に持って食した事もあって、その分美味しさもひとしおのものだった。気がつけば完食。いや、とんでもなくかなり、とっても美味しかった。

(左フォト) 牛骨正油ラーメン背脂コッテリ/入口外観 (2011.07.21)

※以下は「ふわふわ」(がんこラーメン総本家)時代。






初夏さえも思わせる青空から爽やかな陽射しが注ぐ、世間はゴールデンウィーク直前の4月下旬木曜日だった。

しばらく前に西早稲田から池袋に総本家が移転したのも束の間、そこから姿を消した家元の一条安雪氏は、その後神保町の「覆麺」の厨房へ立つようになってスペシャルラーメンの提供をしていた。

しかしそこも今では覆麺智と名前を変え、また姿を隠して行った家元であった。そんな折り四谷三丁目駅周辺にがんこ系の新店が今月の23日にオープンすると言う。

するとその店頭にはなんと、がんこ総本家にあったグロテスクな赤く目が光る牛の頭蓋骨が鎮座していて、その店内には家元らしきパンクなおっさんが厨房に立っているらしい。

気にならないわけがなかった。ともあれ月曜日は二郎しか考えられなかったのでそちらへなびいて、スープも月曜日よりは安定しているだろうとこちらへやって来た本日だった。早稲田でお会いして以来家元と遭遇しておらず、今日は会えるのか不安だった。

店頭にお一人待っている方がおられて、確認してその後ろに着くとまもなく店舗の扉が開いて例のパンクなおっさんがおられた。

家元かお聞きして見ると、彼はうんたらかんたらとおっしゃっていたが、なるほどどう引っ繰り返しても家元その人だった。

通常メニューは至ってシンプルで、ラーメンのふわトロ辛メンと、つけめんのふわトロ辛つけの二本立てだそう。気温が上昇気味のいい天候もあって辛つけでお願いした。

イメージはミック・ジャガーですか?とお聞きすると、受け狙いだったのか「なに?肉じゃが?」と言う言葉が返って来た。程なく到着。

ラー油が入った味噌味のつけ汁に、スクランブルエッグに近いふわふわの卵を4つも使用したものが投入されていて、麺量300gに卵が250gのボリュウムにもなるそう。

それではと行かせて貰えば、麺は中華つけめんのような柔らか目の多加水平打ち麺で、新鮮味がありそうで懐かしさが顔を見せるそんなつけめんでなかなか良かった。

青い色の漬け物っぽいものが入っていたので、ウリか何かの漬け物かお聞きするとこれがザーサイの塩漬けだそう。普段見るザーサイと違う色合いで、このようにしてラーメン店で提供するのはこちらが初めてだそう。

驚いた素ぶりを見せて感嘆すると、喜楽@渋谷の揚げネギからヒントを得て焦がしネギを世に広めたのも家元なんだそう。揚げネギは喜楽が国内に広めたそうで、永楽@大井町で修行したのではないのかとお聞きすると何とそれは逆なんだそう。先代店主と仲が良かったらしい。

さらに「えっ?」と言いたくなる逸話が続いたが、うる覚え見たいな感じの箇所もあったので、それについてはとりあえずまた何処かで触れる事にしたい。

池袋が総本家のままになっているケースがある事を告げるとそれは間違いだそうで、そちらは現在がんこラーメン池袋店となるらしい。

そしてこちらの店名の「ふわふわ」の話しになって、それは世を忍ぶ表向きの店名なんだそうで、正式にはこちらこそが「がんこラーメン総本家」なんだそう。以前は総本家と表記しなくても判ってくれたそう。

牛の頭蓋骨が据えられている場所こそ総本家との事だった。そう言われて見れば確かにそうだった。家元ご本人がそうおっしゃるのだから間違いない処だろう。

なおカツラとサングラスは自宅にあったのを利用したそうで、今回の為にわざわざ購入したものでは無いらしい。さらにシルバー料金で済む年齢になって来て何かとトクになって来たそうで、交通機関の方ももうすぐで楽しみらしい。

気がつけば完食。辛いと言えば辛いが、とんでもない辛さと言う事はなかった。ここ最近の爆食ブームと激辛ブームを上手く織り込んだ、さすが家元と言えた通常提供メニューだった。なお家元と一緒におられた方は6代目の方で、末広町店主より古参の方と言う事になる。

青砥にあったがんこの店主だそうで、テナント主の関係で以前そこを撤退したのだそう。いや、実にかなりとっても良かった。

(左フォト) ふわトロ辛つけ(汁・麺)/入口外観 (2011.04.28)


  2011.04.28 ミック・ジャガーならぬ自称ニック・ジャガー。   2011.04.28 この牛の頭蓋骨がある店こそ総本家だそう。


※宗家一条流がんこラーメン総本家@東京都新宿区西早稲田1-23-7時代。

先週行く予定がずれて、本日行く事にした。天気も良く、日本晴れ。JR大塚駅に出てそこから都電に乗り換え、下町を路面電車が走り行く。ご老人が多く乗り、座席に座り辛い都電荒川線。しばらく乗っているとまもなく終点、早稲田。アナウンスが流れる。

こうした場合、お店の宣伝文句も車内に流れるが、ふと「がんこ」の言葉が流れた。おや?荒川線の車内では宣伝してるのかな、と思って耳を傾けると、「がんこなコリに、〇〇セラピー・・・。」 ・・・・・ま、そんなもんである。

下車して、少し迷って道を行くと、黒いビルの裏口の様な所に出て、一人立っている方がおられた。「ここが、がんこのお店ですかね」と尋ねると、「そのようですね」との事。そのビルの表通りに回ると、ちゃんと表入口があった。あれ?と思い近付くと、貼り紙があり、「入口は裏側です」。そんな訳で一見裏口が入口だったのだった。

ユニークである。開店数分前で列は一人。後ろに並び立ち、すぐに数人が後ろに並ぶ。厨房から来る換気扇の匂いで、並んでいるだけで、もうメロメロにされる。アゴひげが特徴の店主が、「もう少しだけ待って下さいね」とお詫びのお言葉。

それでも数分でドアが開き、引き入れられる。中に入ると、一見おもて通りの入口は、勝手口の構造になっていた。こらまた、ユニーク。カウンタ席もユニークな作り。

店主の一条安行氏が、ペンとメモを持ち、開店まで世間話しをしていた方に注文を尋ねる。「地獄ラーメン・・・」とその方が言うと、それまで笑顔だった顔が豹変して、「や、やめた方がいいですよ、ええ、悪い事は言わない」と必死に説得していたのだった。

それを受け入れ、別のにされていた。こちらは、塩つけラーメン中盛チャーシュー増しになった。「した」と言うよりは「なった」と言う気持ちになる面白いお店である。

お弟子さんが作っていて、つけラーメンが到着するまで、店主の独特な仙人の様なヒゲの一条氏と世間話し。堀切にある関連店のラミネートされた名刺を持っていたのでお見せすると、手に取り、「彼らしい名刺だなぁ」と喜んでいた。

その後、原価率を考え始めたのはごく最近とか、そんな話しに終始していたが、あまり期待し過ぎない方が、ラーメンってのは美味しくなる、と言っている様に聞こえた。たすかに、である。程なく到着。

塩チャーシューラーメンに、片栗粉でトロミをつけたつけ汁。塩ラーメンは絶妙な薄口具合で、がんこ独特のダシはやはり共有のものだと再確認しつつ、しかしその中にもどこかオリジナルな面があり、ユニークな濃厚なトロミつけ汁もあって、大変美味しいラーメン感と、つけ麺感を同時進行で堪能した。麺もなかなか。

鶏のから揚げも、もちろんチャーシューも、とにかく旨かった。それにしてもユニークな発想がとても素晴らしい。

(右フォト) 夜見たら怖そうな牛の頭蓋骨/つけラーメン中盛チャーシュー増し (2004.11.10)